Utakata
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まんまるだんご
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抗がん八年記録挑戦中、
Utakataに救われ
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仲秋にひとつ残りし朝顔の花びら撫でる夕の雨かな
40
国連の理想をたたく剛力でイマジンの夢嵐にむせぶ
25
庭の隅 飛んで住みつく曼珠沙華 招かぬ客が蔭を燃やせり
25
夜来ふる篠つく雨に曼珠沙華 倒れしままに再起見守る
29
霧雨の空に架かれる虹の弧を回せば弾む大縄とびに
28
逸品のカツ定食に異変あり 古古古古米にため息の秋
38
水色の風の涼しや朝顔の有終の美の花びらゆれる
40
曼珠沙華ゆらめき昇る赤き火ぞゴッホの
魂
(
たま
)
の渦巻くに似て
31
入り口でアフターユーと譲り合うOGレディ澄んだ瞳よ
21
打ち水にきらめく芽なり紫陽花の挿し木を包む秋風の色
43
灯の薄き道の真ん中
蟇
(
ひき
)
がいる追い立て追い立て虫の音の
叢
(
むら
)
27
彼岸過ぎヒョロリ伸びくる曼珠沙華風にゆらるる残り香の舞い
25
杖捨てて走れるやもと秋空を高き自由の風に成り行け
28
黎明の茜の空を目指し立つメタセコイヤのオーラ浴びをり
29
悪夢覚め夜明けの空は澄み渡り心に深く秋を吸い込む
33
亡母
(
はは
)
がいるご詠歌ひびく講のあと沢庵茶の香も秋風になる
26
曼珠沙華祖父の旅路にあかあかと燃やす想い出爺っ子の泣く
24
格差ます瑞穂の陰に生きる身は新米見つつ古米を抱きぬ
30
祖父母まね
「しきそくぜくう」
(
色即是空
)
鼻唄にわらべは舞へり仏間の光り
27
水色の風の涼しや朝顔の音色を聞かず
忙
(
せわ
)
しき蟻は
29
無花果の葉陰に見ゆる粒の芽はすくと育つや憂ふ秋風
28
ときおりの氷の笑みに戸惑いてはぐれ鰯は沖へさまよう
21
虫の音の夜明けの空は茜色 熱き太陽兆し満ちくる
24
亡母
(
はは
)
愛でし夏水仙は異郷にて庭の片隅彼岸を告げる
38
杖の音の似た者同士のおはようが虫の音に沁む敬老の日よ
30
弟の温き心にもたれいて親をおき去る総領甚六
21
入力の間違い気づく投稿にゲゲの虫の
音
(
ね
)
しみる朝なり
24
朝顔の萎れし花のゆれる夕つぼみふくらむ明日を契りぬ
29
新米を食らふ悦び奪はれし古米をあさる瑞穂の国よ
26
安眠を襲う夜中のイカズチに目蓋の重き笑顔がゆがむ
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