Utakata
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まんまるだんご
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闘病六年さまよいて 2023年11月より、一日一首めざしおり五百首達成 うたかたのみなさまに習うよろこび
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朝陽さす秋の空には半月のおぼろに浮かぶ欠けてやさしい
21
日曜日庭の草取り疲れおり「笑点」見つつのらり暮れゆく
30
薄暗き五時に目覚ましけたたましい抗癌の朝妻におはよう
19
点滴の続く夜にも満月の透き通る秋の光に浸る
27
お休みの歌人の事情思はるる忠犬ハチ公お帰りを待つ \ Utakataで
15
山陰の「二十世紀」はみずみずしい緑の
滴
(
しずく
)
愁いの滲む
20
姉追ってよちよち歩きのちょんまげさん「まって〜」と叫ぶ蝉しぐれふる \ 行った夏
16
彗星の「アトラス」テレビで見る夕べ足の自由を願わず暮れる
18
家路へのももいろの空夕暮れの育ちゆくかな上弦の月
35
おむすびをしみじみ食べる苦学生下宿の母の夜の差し入れ \ 追想
21
受験生と作る熱気に氷雨降る家路にホカベン黙食の夜 \ 古老ふんばる
16
秋風に枯れ葉まるまりカラコロと杖の
音
(
ね
)
のもと鳴きてころがる
22
ラジオから五輪の歓喜おぼろげにコスモス咲いたひとり旅の日 \ 10\10 東京オリンピック
18
闇の中毛布にくるまり氷雨の
音
(
ね
)
秋桜ぶじや生命あらなむ
16
ゲリラ雨は呪詛の響きや曼珠沙華 倒れし花の庭に秋風
17
血の海の一年経ちぬ怒りだけ ガザ攻め指示のあなたの態度 \ 10/8アメリカに問う
14
杖つきし我と会う人風になり見知らぬ人のおはよう陽のなか
20
窓越しにゴッホのひまわり驚きぬ曼珠沙華の炎の踊る
19
散歩道朝露光る草むらの虫のむらにて杖の音止まる
29
雲を裂き青の浄土見えし
吾
(
あ
)
はソーダ水飲み地をつき歩く
21
恋情のマグマ吹き上げ曼珠沙華赤い炎は秋夜の花火
20
「おかえり」と鴨に声かけ秋プール遠い空から十六羽来ぬ
24
紫陽花のしおれし花に舞いおりる桜葉の「ラストダンスはわたしに」
19
ごほうびの奮発ランチはサイゼリヤ若鶏ソテーでだるまになりぬ
20
実朝の哀しみ知ってや蕎麦の花 蝶の舞いきて秋風に揺れ
24
実朝公
(
さねとも
)
の御墓のそばに蕎麦の花 ゆれる白妙悲運を包む
16
スタッフが小さく手を振り「またね」と言うわれもつられて手を振り照れる \ リハジム
14
われ植えし南瓜帝国小庭占め実りてほっくり妻の腕が鳴る
18
能登襲う地震豪雨も笑顔なる爺は嗚咽をぐっとこらえる
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濁流が十五歳を呑み込みぬ瓦礫を探す爺たたく雨 \ 能登
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