Utakata
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まんまるだんご
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抗がん剤治療とリハビリ七年目Utakataに救われ
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谷の春 水嵩増しぬ水底の石は流れに抗い澄めり
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「うたかた」の出会いのように儚くてさよなら言わず波紋に消えた
23
ふるさとを追われて今も十四年 砂の器の原発の策
28
沈黙の春に生きるは福寿草 原発暴れ荒れた庭にも
27
散る梅は地にひしがれて空見てた 大震災の地獄のあの日
27
九十路
(
ここのそじ
)
爺のこぼすや老老の介護の難きもリハビリに凪ぐ
22
古木にも生きる芽のでる力ある 逝く冬みつつ風光るなか
26
揺れうごく十五の花を吹き散らす鬼の裁きぞ選抜試験
27
闇晴れて
垂
(
しだ
)
れる梅は滝のごと夢の流れる いのち煌めく
25
確定申告
(
かくてい
)
をスマホに挑むも迷路なり目がしょぼしょぼの氷雨の弥生
22
冴えかえる桃の節句に雪舞えば言の葉凍え
床
(
とこ
)
に潜りぬ
28
荒れにける庭の紅白梅の香を
主人
(
あるじ
)
のもとへそよ吹け風よ
29
恋う鴨の旅立つ前の水面には二羽で名残の線を弾きけり
28
梅林のふわふわ春の香の舞へば見渡す富士も霞みほろ酔う
22
母遠く在りし日を知る梅の木や切られ砂利庭 残り香もなく
28
友よりの別れを惜しむ紫のうつむく花はクリスマスローズ
22
低音のジャズピアノの
音
(
ね
)
コーヒーと夜の闇溶かす朝が安らぐ
24
シジュウカラ梅の香匂う庭の木につがいのさえずる清けき
朝
(
あした
)
29
Utakataにいつもの人の見あたらずつつがなきやの曇りの
一日
(
ひとひ
)
24
丹沢の春立つ里にも雪ふわり紅梅震え耐えて夢見る
22
ひとひらの雪が舞いくる公園の人っ子いないブランコふたつ
34
白雪にうす紅さして富士の山 癌も染まりぬ刹那の美かな
25
薄紅の王女のごとき富士の山魅せられし君癌の貴公子
24
ポンコツもいのちを運ぶ愛車なり通院帰りにエンスト
愛
(
かな
)
し
24
十郎の恋人「虎」の想い秘め曽我の紅梅涙しだれる \ 曽我梅林に氷雨ふる
17
鳥たちの宴となりし柿の木の赤い実消えぬ裸の古木 \ ご免なさい 再掲です
22
道すがら荒れた庭にも水仙の家人の病むやうつむき咲きぬ
29
ごみ置場整え小さなボランティア黄の水仙が吾を見ている
26
暗雲の立ちこめる朝出陣の受験の幸を祈り梅咲く
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コーヒーの湯気のゆらめく壁見ればムシカ聞いてる一輪の花 \ 音楽喫茶ムシカにて
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