まんまる
138
148
投稿数
1292

ネームは木喰上人の歌よりいただきました。八年前より闘病中ですが寛解の身です。リハビリに励んでいるなかUtakataに辿りつきました。短歌を始めて三年で我流です。自分史をうたに詠もうと思いつきました、気がかりなことは平和と格差の大きさです。よろしくお願いします。

我に似て作法の悪しき椋鳥がヤマモモ散らす朝餉のひろば
30
野分け去りまたのあしたの静けさに厚雲仰ぐ紫陽花の色
29
種蒔きて芽吹きしばかり秋桜の細き身揺るる大風おおかぜのなか
36
ウオウオーと吠える嵐の警報もデイケアあつく使命に燃ゆる
28
台風に山法師ゆれ大波にごみ袋ころぶデイケアの道
26
老木の落ち葉の空に白き花 泰山木は夢を浮かべり
29
衣更え眩しき君の白きシャツ車窓に映る夕暮れの汽車
31
ガリ版の金釘文字にジョンレノン歌えばつなぐ夜の教室
28
垂れ髪をバサリ切るに似てひやり生け垣断てば未練に満月
28
川崎の煙の下に汗流し涙ぬぐひて夜間高校 / 高度経済成長期
27
AIの愛のささやきをちこちに破滅へ誘うハイドの笑い / ジキルとハイド
20
七年も温き看護師今日限り去りゆく空に十三夜の雲
30
種を蒔く願う芽吹きを朝顔の笑顔を待てり夏の寛解
31
小坊主の田植え跳ねてはおむすびも泥顔笑う緑風ふわり
26
帯をなしサツキの落つる朝の道よけて歩かむ残り香の風
28
気がつけば庭の木陰にひそやかに浅葱あさぎの色の紫陽花涼し
28
寒き朝おごれる初夏の薔薇はみな叩かれ縮れ風にゆらるる
24
煌々と学舎まなびやの未来たち浅学菲才をせんせいと呼ぶ ( 1967年)
22
冷える日にジューンベリーの暖かき紫赤のまるい実を摘む
27
金貸してと頼む生徒の涙目に心惑うも逃げし痛みと
26
庭先の燃えるサツキのシャンデリア 病の家を煌めき照らす
29
病室の写真からふと招く声 渡って行かむ折り鶴の虹
25
抗がんの点滴終えて風薫る刺身に酔えば夜半の悶絶
28
婆さんのくれたあの菓子期限切れありがとうにもどんより暮れる
25
姫シャラの蕾に小鳥くる庭にあおの小さき夢の膨らむ
30
夏五時のチャイムは鳴れど公園に子らの声飛ぶ夕日とどめむ
33
挿し木せし去年の紫陽花枯れ色のなかより萌ゆるみどりごの声
33
詫びつつも折りしあやめを瓶に挿す窓辺に匂う紫の風
36
夢浮かべ童の瞳に水馬あめんぼの輪の揺れ消ゆるセピアの初夏よ
33
たんぽぽの綿毛のぼんぼり崩れつつ夢こぼるれば明日へとつなぐ
35