Utakata
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まんまるだんご
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抗がん剤治療とリハビリ七年目Utakataに救われ
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寿ぎの黄の万両の種を蒔く 小さな幸の青い芽いづるや
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朝六時下弦の月が不安げに抗癌の日に付き添いて来る
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ステッキと着ぶくれ達磨の長き影 チャプリンまねて冬がふーわり
26
花のない庭にまぶしき甘夏や酸甘の美味いのちの満ちる
27
おだやかな大寒おなり雪解けのふたりで揚げるコロッケ踊る
22
冬寒の庭に隠れて一輪の椿の赤き思いこぼれる
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抗癌は二週間の風車 三日を臥せば千鳥が歩く
27
リハジムのビンゴに燃える千鳥たちあな一番や
吾
(
あ
)
の芽吹く運
16
鎮魂のトランペットの音のひびく神戸は寄りそう悲しみ灯し
34
神様にすがる思いも末吉に 伸びしろありよと看護師は笑む
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万両の赤の寿ぐ正月も今日は薮入り防鳥網とく
20
龍角散含んで咳き込み吹き出した星のバッグに粉雪のふる \ ドジオの昔話
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孤高なる月に吠えるや病む犬のこころなぐさむ清けし満月
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あかね雲
二十歳
(
はたち
)
の夢のせふんわりと余韻を照らす待宵の月
34
平安の姫のやうなる振り袖の成人の姫スマホ見ており
22
リハビリをスルーしたい日数あれど皆勤賞は光る妻への
16
Utakata猫
(
うたねこ
)
に魅せられ猫のカレンダーまーるい目で見る吾の歩む日
17
元日が命日になる地獄絵を悲しむ地蔵や能登に雪ふる
37
さよならの思いの膨らむぼたん雪 つららは天のもらい涙の \ 青春
23
野球の子声張り上げて初練は逃げる吾への警策となり
19
すずしろの庭に生きる葉
一草
(
ひとくさ
)
の粥をすするや春の香りの
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冬枯れの空いっぱいに柿の赤 新年祝う小鳥の宴
27
鴨泳ぐ
初日
(
はつひ
)
の映るせせらぎの 時凍る夕べ 能登に黙祷
32
青春の最中の孫の輝いた賀状におもう手をつないだ日
26
道端の猫じゃらし揺れる夕べには思い浮かべるUtakataの猫
22
あたらしき年にもあらむ難き日も いのちを紡ぐ野の花のやうに
32
初春
(
はる
)
うらら駅伝海辺をひた走る病室に満つ湘南の風
29
初春の感謝の祈りささげつつ安寧願ううららの空の
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ふるさとの正月届く栃餅と「侘び寂び」の味 渋いめでたい \ みなさまのめでたい正月をお祈りします
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「悪い子はいねえがー」に縮こまるなまはげ叱る罪のいくつも \ 除夜の鐘に清めむ 良いお年を
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