Utakata
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まんまるだんご
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抗がん八年記録挑戦中、
Utakataに救われ
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先生の見舞いに行けぬ少年は雨漏る家にひとり涙す
24
わすれんぼ治らぬままにまた今日も迷子の鍵に冷や汗の滝
40
病
(
や
)
みて知る小さないのちのささやきを小さいゆえの生気に満ちる
27
過ちと気づいてなおも積み重ね八方壁のつゆの空見る
31
艶
(
つや
)
なきは梅の木陰のバラの夢 挿し木はやがて贈る薔薇へと
25
老木の庭にたわわの青梅をジャムに煮る香や孤独の至福
29
白青の
風車
(
かざぐるま
)
のごと紫陽花は風そうそうと吹かば回らむ \ 我が家自慢の額紫陽花
27
咲き初むるあじさいの花うすももの粒から花へ翠の庭に
31
肌に乗せタトゥーのような家守くん動けば人の悲鳴のフォルテ
26
啓
(
ひら
)
かれず回し車のモルモット
開
(
ひら
)
いて出られず翠の風にも
17
父と子と鮎釣る川に夕日映え銀鱗跳ねる流れはるかに
31
月曜の朝の公園静かなり
吾
(
あ
)
に鳴く雀餌なくば去る
27
腕白が手伝う田植え泥んこの顔におにぎり青山河笑む
32
銀鱗の鮎の瀬浮かぶ丑時に闇へこっそり躍る
逢瀬
(
おうせ
)
へ \ 六月一日鮎解禁日
27
おやゆびの姫のごとくに
小
(
ち
)
さき花ヒメシャラの笑み雨に濡れても \ 五月尽日
24
私たち牛豚
鶏
(
とり
)
です議員様ココココ米に舞い上がる日々
23
家を捨て世を捨て流れ公園に
ホームレスの
(
ホームのない
)
人バラを見ている
30
病にてつぼみのままに枯れるなか童の顔の泰山木咲く
30
淡色の素顔に
紅
(
べに
)
のほんのりと彩り照れるあじさいの花
33
置き忘れ
鰐の
(
クロコ
)
帽子を引き取りにダイソー帽子が夏の日を行く\ クロコダイル
24
薔薇の棘とりて一輪挿し気づく萎れの早し棘もいのちと
25
早苗田の空を写した水面揺れ早苗は育つ蛙待ちをり
28
田植え終え水の緑の静かなり 希望の早苗に米の騒動
23
パンのため老いの囀ずり始む朝 草抜く背には夏日が待てり
21
数多
(
あまた
)
ある旨きものの誘惑に太鼓の腹が天下にとどろく
25
リハジムに光りありと思えばや険しき顔のほぐるる同士
22
吾の癌のリンパ転移の告知受け涙 隠して妻凛と立つ \ 六年前
30
青梅がベンチに三つおき去りにこころくすぐる公園の朝
34
海の音の宿る神秘な勾玉の翡翠カズラに魅入られし初夏 \ 小田原フラワーガーデン
18
公園の葉陰に三つ咲き初むる白の頭巾の山法師笑む
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