まんまる
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ネームは木喰上人の歌よりいただきました。八年前より抗がん剤治療中です。リハビリに励んでいるなかUtakataに辿りつきました。短歌を始めて三年で我流です。自分史をうたに詠もうと思いつきました、気がかりなことは平和と格差の大きさです。よろしくお願いします。

冬晴れや水減るダムの底深く沈みし郷のまほろばの影
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カッタタタ大樹を叩くコゲラ来て静寂の底に立春の音
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豆まきの甘き痛みの鬼は今 病を連れて部屋に籠りぬ
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顔そむけゴミ出す人へ「おはよう」の苦さを連れて青空仰ぐ
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赤き実の光りし庭の万両を啄む鳥と睦月が去りぬ
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願いごと叶えず吹雪に佇みて涙の地蔵に雪はふりつむ
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竹を食むパンダの消えし園のなか働く人の靴の音ひびく
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俯きて歩めば光る霜の星 朝日に染まり土に瞬く
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年重ねありのままにと受け入れど深き格差に凩の哭く
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冬眠の熊の夢らし樹氷みな怪獣になり雪に戯る / 蔵王
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魚屋にひと皿残る雲丹鮪 宵待ち光る吾(あ)の誕生日
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円安もパンダも雪も渦巻くにポピュリズムへと真冬の解散
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枝切られいびつになるも空目ざす枯れ木の夢は風花(かざはな)のなか
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凍つる道ハンドル握る手は張りて富士も灰色通院の朝
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池を出て木の実ついばむ鴨親子 寒の合間のまろやかな朝
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告白のためらいに似て初雪の降り止みしばし漂う風花
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鉢植えの今年も咲きぬさくら草 大寒の日に震えつつ立つ
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ため息をつきて曲がれば白き富士雲を払いて満天の青
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耐えゆけば枯れ野の果ての陽だまりに食欲めばえおでんの香り
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縫いぐるみのお猿を乗せてカート押すばあ様お茶目な幼女になりて
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「がんばろうこうべ」を腕に巻きしめてイチロー打てり希望を空へ
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公園の隅の厠に臘梅の一枝(いっし)隠れて春を呼びおり
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病床の吾を想いて厚き文 友の笑顔が飛び出し舞ひぬ
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役立てず吾は猫なり窓のそば日向のなかに外を眺むる
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振り袖の二十歳の孫に抱かれつつ亀も祝いの真ん中に居る
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冬枯れの庭は一面花のごと二十歳の孫の晴れ着舞ひけり
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冬晴れに干し柿の影ふくよかに障子に映るやさしき影絵
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白みゆく凍てる道行く車にはあからむ富士の朝(あした)が乗りぬ
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癌といふ猶予の刻(とき)の陽だまりに枯れ木の梅の蕾膨らむ
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初春も癌の治療の始まる日 枯れ野の径に白き水仙
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