まんまる
141
149
投稿数
1329

ネームは木喰上人の歌よりいただきました。八年前より抗がん剤治療中です。リハビリに励んでいるなかUtakataに辿りつきました。短歌を始めて三年で我流です。自分史をうたに詠もうと思いつきました、気がかりなことは平和と格差の大きさです。よろしくお願いします。

冬晴れの富士はふわりと雲浮かべポパイのパイプくゆらすように
28
ケアマネのスマホ鳴りつつ年の瀬の言葉を積むもサビ抜きの蕎麦
29
臥す妻へ味噌汁つくる年の瀬の寒き厨に湯気立ち匂ふ
54
年の瀬の「良いお年を」の声ひらり角を曲がればさちありそうで
31
雲覆う寒空の朝群れなして鴨は飛びゆく薄き光へ
34
病院の陽だまりに咲く言葉たちケーキ三つのメリクリの午後
32
厩戸の皇子の伝説影薄くイエスの生まれに似せて語らる
23
戦地にも聖夜の灯りひそやかに涙の影の子らの笑顔よ
33
十字架クルス抱く「お春」の影の沁む石のオランダ坂に鐘の音哀し
27
かぼちゃ煮の焦げる間際の妻の技 湯気の向こうに冬至は更けぬ
37
野球子の夢を育む母たちは落ち葉を寄せて想いを焚きぬ
26
縄文の人も食いけむ栃餅や土器のまわりに笑みのあふれり
30
初甥の祝いに寄りて宝塚 冷めた街ぬけ雪の華舞う / 雪組真帆志ぶきさん
21
の腹のたぎるマグマは鎮まりて妻は茶を飲む暁の空
33
救急の惨事を告げばデイケアの瞳の奥に涙の光り
25
目をこすりもじゃもじゃ髪のおばさんはググれば名医 明けの明星 / ミスで再掲
25
の腹のうだる痛みに凛と立つ妻は修羅場の花の神なり
25
しゃきしゃきの玉葱噛るつわものは毒に倒れて夢にさまよう / 玉葱中毒?
25
闇を抜け救急患者の呼ぶ声に仮眠の女医は夢を払いぬ
28
病みあがりリハビリジムの笑顔にも立てば千鳥の震える枯野
34
腹を押す医師の温もり身に沁みて眠りに落つる冬ざれの夜
39
冬の夜救急に立つ半袖の温きナースのみ手にゆだねる
37
闇を抜けたどり着きしや病院の灯りのすくう砂金のいのち / おかげさま、落ち着きました
33
急患の我乗せ闇裂くハンドルに娘の手あり初の高速
45
黄金の花梨をぎし指先に可憐な花の面影を追ふ
32
三十路みそじにて天に召されし君の子の訃報に嗚咽の涙が滲む
38
去る人の残り香宿る年の瀬に白きサツキの帰り花咲く
31
トラトラトラ熱狂に酔う暗号に 「血沸き肉躍る」 主婦の日記
20
赤い実を食べずに鳴ける鳥あれば夢の共生ユートピアの庭 / マンリョウ四株
26
ニイタカヤマノボレといふ暗号が真珠湾へと血潮たぎらす
18