まんまるだんご
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抗がん剤治療とリハビリ七年目Utakataに救われ

むらさきの花も色合いそれぞれに 庭に五人のむらさきの姫
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つつじ映えまばゆい街もつかの間に 萎れた花に夏日がささる
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爺と手をつないだ孫はすくすくと テニスの打球夏日をつらぬく
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今一度亡母の作る笹巻を 叶わぬ願いを詩うたにし飾る
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クレマチスひろげし花はかざぐるま 哀しみ知らず夢をまわして
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朝ぼらけ翠の山に霧の立つ通院のみち山くねり行く
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ガンセンター鯉昇りくる励ましの 来年も逢う指切りをする
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リハジムに陣中見舞う母の影 あなそっくりや憂ふ婆さま
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花菖蒲ショパンの調べに雨のふる 憂い麗し紫の花
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リハ終わりばてた爺さま手を引かれ 吾にまたねの笑みを浮かべる
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すくっと立ち下向く花のおだまきは 静御前の舞に揺れてる
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ダンスなど縁ないものも紫蘭とは 踊ってみたいフラワームーンに
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S OS悲鳴をあげる白椿 えらくつらかろ葉の枯れ落ちる
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父が逝きゆるした母は病床で 父が贈った櫛おもいて笑う
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花々に囲まれ庭にまどろみて 紫蘭と踊るほろ酔いの夢
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仏炎苞ゆかしき名前にかしこまる カラーの花に仏をおもいて
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ふと見るとよたよた爺の靴に花 赤いリボンに笑みのこぼれる
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杖つきの身になり気づく歩く道 ベンチがないよ福祉国家ぞ
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母乗せて車椅子押す畑道 汗水流した母は無口で
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赤蕪の甘酢漬けになる夢はこわれて茎伸び花に雨ふる
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プランタに育つ赤蕪見捨てられ 徒労に嘆く白花かなし
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たんぽぽの綿毛につけたい明かりたち 闇の夜照らすぼんぼり灯る
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ツツジ映えみるみる桃色大変身 つぼみ濁世にためらうあるも
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副作用おさまる夜に雨のふる 吐き気洗われ雨の音しずか
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たんぽぽの綿毛まーるい散歩道 とびゆく前に杖の音聞いてる
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花カラー水芭蕉に姿似て尾瀬の清流おもい咲いてる
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風薫る見ればピンクの薔薇一輪 はなびら幾重に幸せつつみ
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愛犬の眠るそば咲く小手毬の白き弧の橋わたりて逢いたし
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一年生楽しみがっかり疲れつめカバン投げ出す夏日の下校
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ざくろ老ゆ幾星霜乗り越えし洞はくねるも若枝伸びる
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