まんまるだんご
103
114
投稿数
803

抗がん剤治療とリハビリ七年目Utakataに救われ

息白し師走の朝に落ち葉踏む寂しき音色秋残るなか
24
ガリガリの白雪の富士七変化 夕日に映えるやさしい家路
25
アフガンの荒れ野に銀河の水流し中村翁は流れて星に \ 中村哲先生命日1204
25
幾星霜重ね黄金の銀杏の大樹のオーラ煌めきのなか
20
山里の紅葉もみじ濃くなる小春日に秋を彩るおにぎりを食む
33
霧のなかなにも見えない灰色に朝日ぬと出る鳥が飛び交う
22
散残る日陰の錦木赤に燃え篠つく雨を忍び映え居る
20
リハジムのがんばってーのぬくき声 千鳥があるくひだまりのなか
17
黄金の銀杏いちょうの枝はさんばらの妖怪を呼ぶ梢のカラス
16
静謐せいひつの水面の小鴨潜り初む波紋のひろがる水輪の五輪
22
ほんのりと赤に照れるや内気なる陽射し薄くも南天の映え
26
点滴をつけて庭みる日向ぼこ 椿の葉にも小春の光る
22
知り合いで無くもおはよう交わす道 落ち葉踏む朝やさしい音色
31
露天風呂紅葉もみじを映す湯の波の触れれば消ゆる夢幻むげんのほのか
23
蒼空を黄金に染める銀杏の梢のカラスに天下取られし
20
山の湯の露天の空は錦なり赤いもみじ一葉ひとは浮かべる
25
初雪のちらつくように冬桜 震えて咲くやこがらしのなか
24
銀杏の黄色の秋に包まれて心は空っぽ空を見上げる
25
「ミギ 、ひだり」の号令違うスタッフにキョトンの笑い小春のリハジム
16
秋の朝水面に線ひく小鴨らは潜るやパシャや水輪ゆらめく
16
秋の朝影のびのびてガリバーの同行の杖カラコロかろし
19
晩秋の淋しさ募る庭に舞う迷子の黄蝶を包む石蕗つわぶき
29
Utakataの知人が近くに旅の途の湘南の風に今つつまれて \ お気をつけて 
14
秋深し褪せしあじさい葉の陰に あな 青い芽が梅雨を夢みる
23
鴨五羽の黄色のくちばし木の実食む見とれてひとり秋の日だまり
25
隅っこの石蕗つわぶきの花ひかえめに秋の一隅ほっこり照らす
25
激痛の嵐の唸る夜の闇 朝の陽に凪ぐ詩歌うたの海見ゆ
28
蹴られたらやっぱり泣くよどんぐりの夢は温き手のなかの幸
20
地味なれば古木のかげにホトトギス むらさきの花 風と遊べり
24
秋風に迷子になりし風船は植木にゆらり来ぬ子待ちおり
34