Utakata
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まんまるだんご
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抗がん八年記録挑戦中、
Utakataに救われ
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曼珠沙華祖父の旅路にあかあかと燃やす想い出爺っ子の泣く
24
格差ます瑞穂の陰に生きる身は新米見つつ古米を抱きぬ
30
祖父母まね
「しきそくぜくう」
(
色即是空
)
鼻唄にわらべは舞へり仏間の光り
27
水色の風の涼しや朝顔の音色を聞かず
忙
(
せわ
)
しき蟻は
29
無花果の葉陰に見ゆる粒の芽はすくと育つや憂ふ秋風
28
ときおりの氷の笑みに戸惑いてはぐれ鰯は沖へさまよう
21
虫の音の夜明けの空は茜色 熱き太陽兆し満ちくる
24
亡母
(
はは
)
愛でし夏水仙は異郷にて庭の片隅彼岸を告げる
38
杖の音の似た者同士のおはようが虫の音に沁む敬老の日よ
30
弟の温き心にもたれいて親をおき去る総領甚六
21
入力の間違い気づく投稿にゲゲの虫の
音
(
ね
)
しみる朝なり
24
朝顔の萎れし花のゆれる夕つぼみふくらむ明日を契りぬ
29
新米を食らふ悦び奪はれし古米をあさる瑞穂の国よ
26
安眠を襲う夜中のイカズチに目蓋の重き笑顔がゆがむ
25
不安げな爺を残して孫
二十歳
(
はたち
)
うさぎのバッグ飛び跳ねて行く
24
今一度名月見たし黎明に雨戸開ければ雲に虫の音
25
名月に虫も魅せられ
清
(
さや
)
けしに同じ月見る人を思へり
32
虫の音の静寂の朝に工場の
鉄音
(
てつね
)
弾ける今日が始まる
26
父の背につかまるわらべ風になるバイクが叫ぶ「オシリガイタイ」
22
炎天の芙蓉の白は招きをり見つめし花は日焼けの泣き顔
22
通院の我を待ち居る虫の音の清けし音色に灯りを消しぬ
22
自分史をまとめるほどの道でなし証になるや泡沫のうた
28
久々の雨は泪の形して渇く心に涙戻りぬ
24
母のこぐ自転車うしろ幌の中 小さな手伸び風と遊びぬ
28
炎天に萎るる鉢のひまわりを樹下に移せば百日紅の空
25
長月の朝の道にも業火待つ狸の背中焼かれるやふな
29
飛び立ちて鳴き声止みし時の間にヒヨドリ襲う蝉の逝く空
21
花がらを摘みて供養す朝顔や
一日
(
ひとひ
)
のいのちけふを充ちをり
34
公園の木陰のベンチに赤き葉のふたつを伴に秋を思ひぬ
33
炎天にミニひまわりは萎れ咲く輝き薄くも我が子と思う
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