まんまる
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ネームは木喰上人の歌よりいただきました。八年前より抗がん剤治療中です。リハビリに励んでいるなかUtakataに辿りつきました。短歌を始めて三年で我流です。自分史をうたに詠もうと思いつきました、気がかりなことは平和と格差の大きさです。よろしくお願いします。

うたびとの風の調べは水となりうたかた消えし虚空を眺む
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風の子の隠れし藪の秘密基地 木から落つればかげろうの空
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プーサンの雲を浮かべる高原の湯船に揺れる影と遊びぬ
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デイケアに山の杖つく人ありて問へば遥かな槍の峰へと
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海鳴りの街に七輪囲む夕 潮風にのる鰯の煙
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二ヶ月も眼(まなこ)に澄みし朝顔をつれゆく風に祈りをのせる
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生かされて朝顔に逢ふ今朝の秋 淡き水色風に溶けゆく
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湖の底から友が呼ぶと言ふキャンプの子らに闇の波音
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腹見せし虚空をつかむ亡骸の御霊を空へと蝉しぐれふる
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歌詠むは重きと覚ゆに君の歌 木陰で読めば浮雲の空
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糸電話 声が出なくて風の音に 熱い思いのゆれる夕暮れ
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壁破り広き世界へ羽ばたかむ「東京キッズ」に倣ひし青年 / 1969年「東京キッズブラザーズ」
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キャンプして同じ漁り火見しひとの足跡消ゆる朝の浜辺に
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客席の暗がりに解く鎖かな 地下劇場の翼に乗りぬ / 1969年 「天井桟敷」寺山修司氏
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すみっこの幸(さち)を拾ひて壁の前 顔を上げればうろこ雲見ゆ
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ふるさとの川に逆らふ峠道 精霊流れ我は離るる
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千鳥呼ぶ智恵子の浜も荒れ狂い篠つく雨に川あふれゆく
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花火咲くお盆の孫の浴衣にもひとりの秋の風が忍びぬ
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見つめればアイコンひとつにこめられし光と陰の中に溶けゆく
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提灯を灯し迎ふる精霊と線香花火の玉を見つむる
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「椅子をひく」余韻を残し消えし詩(うた) 青山の田の風に尋ねむ
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迎え火の灯るふるさと想う夜に御霊の声聞く異郷の風に
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高原の空にテニスの玉追えば虫刺す大腫れ日焼けの孫は
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台風の大きな丸の天気図に怯えど我が町狼吠えず
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非核策変えゆくことを隠しつつ堅持とうそぶく原爆の日に
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原爆忌過ぐも絶やさぬ祈りの灯 風の強きに揺れて光れり
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ヒシャブつけ緑のがくに顔隠す 萎るひまわり夏の夢の環
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長崎の坂を上れば哀しみの歴史を秘めし聖人の風 (二十六聖人殉教)
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キノコ雲立ちしヒロシマ黒い雨 いまドームの空へ鳩の飛び立つ
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黎明に羽化なす蝉のいのちかな 心揺らるる神秘あふるる
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