まんまるだんご
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抗がん八年記録挑戦中、
Utakataに救われ

冬晴れや水減るダムの底深く沈みし郷のまほろばの影
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カッタタタ大樹を叩くコゲラ来て静寂の底に立春の音
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豆まきの甘き痛みの鬼は今 病を連れて部屋に籠りぬ
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顔そむけゴミ出す人へ「おはよう」の苦さを連れて青空仰ぐ
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赤き実の光りし庭の万両を啄む鳥と睦月が去りぬ
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願いごと叶えず吹雪に佇みて涙の地蔵に雪はふりつむ
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竹を食むパンダの消えし園のなか働く人の靴の音ひびく
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俯きて歩めば光る霜の星 朝日に染まり土に瞬く
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年重ねありのままにと受け入れど深き格差に凩の哭く
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冬眠の熊の夢らし樹氷みな怪獣になり雪に戯る / 蔵王
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魚屋にひと皿残る雲丹鮪 宵待ち光るの誕生日
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円安もパンダも雪も渦巻くにポピュリズムへと真冬の解散
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枝切られいびつになるも空目ざす枯れ木の夢は風花かざはなのなか
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凍つる道ハンドル握る手は張りて富士も灰色通院の朝
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池を出て木の実ついばむ鴨親子 寒の合間のまろやかな朝
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告白のためらいに似て初雪の降り止みしばし漂う風花
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鉢植えの今年も咲きぬさくら草 大寒の日に震えつつ立つ
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ため息をつきて曲がれば白き富士雲を払いて満天の青
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耐えゆけば枯れ野の果ての陽だまりに食欲めばえおでんの香り
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縫いぐるみのお猿を乗せてカート押すばあ様お茶目な幼女になりて
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「がんばろうこうべ」を腕に巻きしめてイチロー打てり希望を空へ
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公園の隅の厠に臘梅の一枝いっし隠れて春を呼びおり
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病床の吾を想いて厚き文 友の笑顔が飛び出し舞ひぬ
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役立てず吾は猫なり窓のそば日向のなかに外を眺むる
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振り袖の二十歳の孫に抱かれつつ亀も祝いの真ん中に居る
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冬枯れの庭は一面花のごと二十歳の孫の晴れ着舞ひけり
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冬晴れに干し柿の影ふくよかに障子に映るやさしき影絵
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白みゆく凍てる道行く車にはあからむ富士のあしたが乗りぬ
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癌といふ猶予のときの陽だまりに枯れ木の梅の蕾膨らむ
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初春も癌の治療の始まる日 枯れ野の径に白き水仙
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