Utakata
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まんまるだんご
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抗がん剤治療とリハビリ七年目Utakataに救われ
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雄風
(
ゆうふう
)
に揺れる
一日
(
ひとひ
)
の白
木槿
(
ムクゲ
)
痛みをゆらす純白のまま
28
空めがけ逆上がりの子 鉄棒の上で茜の雲に染まりぬ
32
知床の店の路上に繋がれた子熊を照らす
永久
(
とわ
)
の夕焼け
28
亡母
(
はは
)
の香の満ちる空き家の月見草背伸びして待つ灯篭の灯り
32
公園のビューティーコンは百日紅 夏の舞台で空に燃え立つ
24
スニーカー裏の赤見ゆリズムにも日傘に隠す翳りをつれて
27
ドジ爺はあわてんぼうよレジのあと惣菜こぼす泣きべそ隠す
30
夏の朝道辺にそよぐ猫じゃらし雀のこども風と揺らせり
32
楠
(
くすのき
)
の二本を額の縁にして丹沢の峰あざやかに夏
28
きのうより五センチ高い朝顔の伸びゆく夏へ水をやりけり
38
わらべにはお化けと見ゆる夜の木はオーラあふるるくねる老松
30
歌人の深い洞察待ちをるは関税下げの駆け引きの裏
19
吹く風で舵取り選ぶ危うさよ 考える葦の矜持はいずこ
23
自転車で知らない街へ漕ぐ子らは遥かな雲と未知へ風切る / 北海道一周
29
公園のオブジェに烏止まりいて大樹の陰に共に涼みぬ
31
立ち漕げば入道雲と青空の君の待つ街 橋の向こうへ
28
ふるさとの思いの満ちる大西瓜 病の家にどんと幸せ
32
夏陽刺す試合へ急ぐ若人の弾むチャットは朝風に乗る
29
露草を「ほたるぐさ」だと言い張りし童の瞳に螢の光
36
夏休み初日に起こされママと漕ぐ寝ぽけ
眼
(
まなこ
)
をカラス見てをり
26
おちこちに「ようふったな」で夏が
開
(
あ
)
く雲間に覗く遥かな蒼よ
28
歩道来る自転車の子に譲る道 会釈涼しき夏の朝かな
38
世話をされさらに乞ふるわがままの沈黙の闇 朝に溶けゆく
27
警報にリハジムためらう我に喝! 先導の妻 滝の雨にも
29
マルチーズ心ありげに返り見る麻女に引かれ声かけぬまま
21
ミニトマト真っ赤に実る鈴なりの重きいのちが夏に輝く
42
声高な「ファースト」響きこぎみよし他の哀しみに熱風が吹く
22
朝七時 癌セン前に立つ列に椅子を譲りし人ぞ涼しき
31
白絹のベールの如く生け垣に蜘蛛の巣かける匠の技は
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三日過ぎ七夕の笹しおるるにデイケアに舞う短冊の文字
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