まんまるだんご
103
114
投稿数
802

抗がん剤治療とリハビリ七年目Utakataに救われ

つやなきは梅の木陰のバラの夢 挿し木はやがて贈る薔薇へと
25
老木の庭にたわわの青梅をジャムに煮る香や孤独の至福
29
白青の風車かざぐるまのごと紫陽花は風そうそうと吹かば回らむ \ 我が家自慢の額紫陽花
27
咲き初むるあじさいの花うすももの粒から花へ翠の庭に
31
肌に乗せタトゥーのような家守くん動けば人の悲鳴のフォルテ
26
ひらかれず回し車のモルモットひらいて出られず翠の風にも
17
父と子と鮎釣る川に夕日映え銀鱗跳ねる流れはるかに
31
月曜の朝の公園静かなりに鳴く雀餌なくば去る
27
腕白が手伝う田植え泥んこの顔におにぎり青山河笑む
32
銀鱗の鮎の瀬浮かぶ丑時に闇へこっそり躍る逢瀬おうせ へ \ 六月一日鮎解禁日
27
おやゆびの姫のごとくにさき花ヒメシャラの笑み雨に濡れても \ 五月尽日
24
私たち牛豚とりです議員様ココココ米に舞い上がる日々
23
家を捨て世を捨て流れ公園にホームレスのホームのない人バラを見ている
30
病にてつぼみのままに枯れるなか童の顔の泰山木咲く
30
淡色の素顔にべにのほんのりと彩り照れるあじさいの花
33
置き忘れ鰐のクロコ帽子を引き取りにダイソー帽子が夏の日を行く\ クロコダイル
24
薔薇の棘とりて一輪挿し気づく萎れの早し棘もいのちと
25
早苗田の空を写した水面揺れ早苗は育つ蛙待ちをり
28
田植え終え水の緑の静かなり 希望の早苗に米の騒動
23
パンのため老いの囀ずり始む朝 草抜く背には夏日が待てり
21
数多あまたある旨きものの誘惑に太鼓の腹が天下にとどろく
25
リハジムに光りありと思えばや険しき顔のほぐるる同士
22
吾の癌のリンパ転移の告知時に涙 隠して妻凛と立つ \ 六年前
29
青梅がベンチに三つおき去りにこころくすぐる公園の朝
34
海の音の宿る神秘な勾玉の翡翠カズラに魅入られし初夏 \ 小田原フラワーガーデン
18
公園の葉陰に三つ咲き初むる白の頭巾の山法師笑む
23
バラフェスの人混み逃れ梅のみち青梅ころぶ樹下に寝ころぶ
32
ふるさとの母とくらした蕗は今異郷の庭に亡母ははを連れくる
25
謝りの一言言えぬ受付にまるくまーるく小の爆発 \ もしかしてカスハラ?
21
五弁花の星の如くに咲き乱れ甘夏の果の恵み契れり
24