Utakata
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まんまるだんご
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抗がん剤治療とリハビリ七年目Utakataに救われ
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忘れられ裏庭に咲く冬薔薇のピンクの花に氷雨の降れり
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柊に煮干しをむすび軒下に鬼のわめくや涙の氷雨 \ 柊鰯の代わり
33
寝不足の朝はおはよう言わぬまま冴えた宙の鱗雲見る
27
コーヒーの湯気の溶けゆくガラス戸に雪が斜めにいのちねむらせ
26
さびしきはやさしいことばのかけらさへかけずに暮れる渇く冬の夜
39
淡緑のさくら草に紅の芽のみどり児照れる冬残る日に
23
下を向く吾を諭すはカレンダーの猫の目まるく明日を見ている
29
さまよいてUtakata見れば温もりの
短歌
(
うた
)
を懐炉に寒き旅路の \ 元気をいただき今日から歩きます
22
年輪をかぞえて
床
(
とこ
)
で誕生日 小豆の粥であすを歩まむ
31
寿ぎの黄の万両の種を蒔く 小さな幸の青い芽いづるや
27
朝六時下弦の月が不安げに抗癌の日に付き添いて来る
45
ステッキと着ぶくれ達磨の長き影 チャプリンまねて冬がふーわり
26
花のない庭にまぶしき甘夏や酸甘の美味いのちの満ちる
27
おだやかな大寒おなり雪解けのふたりで揚げるコロッケ踊る
22
冬寒の庭に隠れて一輪の椿の赤き思いこぼれる
23
抗癌は二週間の風車 三日を臥せば千鳥が歩く
27
リハジムのビンゴに燃える千鳥たちあな一番や
吾
(
あ
)
の芽吹く運
16
鎮魂のトランペットの音のひびく神戸は寄りそう悲しみ灯し
34
神様にすがる思いも末吉に 伸びしろありよと看護師は笑む
28
万両の赤の寿ぐ正月も今日は薮入り防鳥網とく
20
龍角散含んで咳き込み吹き出した星のバッグに粉雪のふる \ ドジオの昔話
21
孤高なる月に吠えるや病む犬のこころなぐさむ清けし満月
33
あかね雲
二十歳
(
はたち
)
の夢のせふんわりと余韻を照らす待宵の月
35
平安の姫のやうなる振り袖の成人の姫スマホ見ており
22
リハビリをスルーしたい日数あれど皆勤賞は光る妻への
16
Utakata猫
(
うたねこ
)
に魅せられ猫のカレンダーまーるい目で見る吾の歩む日
17
元日が命日になる地獄絵を悲しむ地蔵や能登に雪ふる
37
さよならの思いの膨らむぼたん雪 つららは天のもらい涙の \ 青春
23
野球の子声張り上げて初練は逃げる吾への警策となり
19
すずしろの庭に生きる葉
一草
(
ひとくさ
)
の粥をすするや春の香りの
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