ともりゆめ
70
64
投稿数
200

初心者です。
よろしくお願いします  令和七年五月二十五日

雪道で三倍かかった通勤も口角あげて無事故無遅刻
22
膝ほどに積もった雪はふわさらで汚れた世界すっぽり隠しぬ
27
暖房の部屋の窓際ピキピキと氷の城のような冷気よ
30
雑音を吸い込みながら降るけれど雪は白色静かに積もる
26
「おちょこ」とふ名前をつけたと友の言う猫を眺める眼差しに愛
40
新しいノートを開くときのように年の初めの意欲ふくらむ/本年もよろしくおねがいします
25
カーテンを洗えば一皮剥けたごと明るくなった年末の日よ
30
それぞれの好みを想いあれこれと選ぶ時間にわれは満たされ
28
「にんじんを星のかたちにしてくれた」娘の中に残る聖夜は
25
冬ざれの野にふりかかる粉糖と赤い実似合う 甘くない朝
28
白い湯気しゅーしゅーさせて蒸してから蒸篭せいろを開ける瞬間が好き
29
アラームをかけた時間もまだ暗くもっと寝たいを助長させてる
26
暖房の効きすぎた午後の研修で「愛」の反対は「無関心」だと
24
東北の冬の青空ありがたし磐梯山の雪の輝く
36
凍ってる道がキラキラ陽を浴びて目を奪われる 危険は綺麗
29
冬用のおそろいスリッパ買いました 季節の支度のわれの楽しみ
28
つまの間にとっぷりわが猫の浸かると足りなくなる掛け布団
32
歯科に停められた車は全て白 差し歯するごと吾も駐車す
36
夫から「買うもの忘れた」LINEあり 吾も忘れて苦笑いなり
28
凶をぬきイベントのためおみくじをせっせと作るわれはペテン師
28
雪の上残る足跡これは猫 しのげる場所がありますように
46
初雪や誰の上にも平等に細き枝にも縁取るごとく
28
百均の老眼鏡をかけてみる眉間の皺のおだやかになり
34
学校の音楽室からもれてくる練習曲を月も聴いてる
32
リビングの壁にあなたの影みつけ 師走の低い朝陽のしわざ
26
ひさびさの青空うれし空のいろペールトーンの優しい冬の
27
犬を抱き小雨の中を早歩き 師走の足音から逃げるごと
28
野薔薇のいばらは寒さに耐えて茎も実も赤くなりけり 空を見上げて
29
断捨離の荷をのせる時軽トラにとまった蜻蛉 秋の終わりの
26
冷え込めば冷え込むほどによく研いだ大鎌のごと光る三日月
31