どす黒いコーヒーを飲む 物憂げな科白せりふ塗りつぶしていくように 

明智なら敵はスマホの中にありピシャリと言うか高二のぼくに 

大雪でバスが動かず独りきりただただ歩く金曜の夜 

そこは天国ヘヴンいつか行こうと笑う君ブルーハワイは甘さを残して 

木の椅子に夕陽が溢れ制服の下に隠したナイフを照らす 

喘息の僕を何度も運んだねプリウスの背に弔いの雪 

微睡みがほどけない午后 PC裏に帰りそびれたひつじが一匹 

枕にさ、種が一杯入ってて、濡らすたんびに、咲いたらいいな 

在りし日を 偲びあぐれば 双眸に露と流れし 春雨の唄 

4月に取り残されたように降る 少年時代の春雪の跡に 突如訃報が届きぬ  

隣まで溝さらいする母がいて皆に感謝され顔晴れ晴れと 

一口ちょうだいなんて簡単に言ってくる マジでムカつく が、付き合いたい 

平日の 束縛される 時は過ぎ 歌読みうたう 心の週末 

おのれより死近きもので満たされる朝の整形外科の待合 

指先を上下左右に動かして想い紡いだ62バイト 

甥っ子の水鉄砲で100度死ぬ演技円熟真夏日の2 

ホトトギス 教科書からの 幻聴も 笑える時が 必ず来るさ 

床の間に 一線画す 落書きは あのもやもやを 一閃隠す 

夜が明ける 空の黎明 紫に 蓮咲く頃 はや目を覚ます 

うきうきと 買って帰って 切り分ける 冷蔵庫に入るか スイカ一玉 

真夜中に 冷蔵庫開け ビール出し 何もなくても キャラメルコーン 

進もうか きびすの先は 前後まえうしろ 歳の数だけ たおやかであれ 

降り立つと踵の骨がぶっ刺さるような気がする終電のホーム 

ハイプロン あのデパスより 効くそうな いっぺん僕も 試してみようか 

「夏」が乗る帰りの電車のチケットをビリビリに割いて部屋を出て行く 

朝焼けの時間に合わせて起きてたらこれから 少しずつ多く寝られる 

生きてると 感じることを 恐れるまま 長いこの夜は ただ過ぎてゆく 

馬鹿みたく甘いチョコなど食べたなら溶かされてゆく胸の弾丸 

窓際にビー玉を置き少年のころ見た夏を呼ぶ餌にする 

今度君プニプニとしてくれるよう保湿もキメも整えておく