晴れやかに 入道雲は 空浮かび 中学最後の試合が終わる
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夕方にこの病院に行くことを 思ってもない朝が懐かし
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チビ猫は ひたすらひたすら ビビります 花火の音がドンドコドンと
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ポトフなる 名が暑そうで「コンソメ煮」 夏のあいだは コンソメ煮と呼ぶ
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雨降りて 激しく土に 叩きつけ 人の営み 律するかのごと
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ゆらゆらとアスファルトのぼる蜃気楼 遠くを横切る自転車一台
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データーを詰め込み過ぎたクラウドか 入道雲はみるみる肥えゆく /⛅️
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この気持ち三十一文字定型に詠むにはあまりに無理すぎる
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知りたくて調べる事の大方は家庭科授業でやった気がする
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じっとしていれば涼風訪れて  そっと幸せ置いて消えたり
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亡き父の苦手なメロンを仏前に 供えしお盆の小さないたずら
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父からのSOSがまた届く 覚悟を決めて帰省の準備す
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暑いのに 冷たさに負け 五臓六腑 ゆっくりじんわり しみるポタージュ
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「熱中症警戒アラート」出されてもいつもと変わらぬ生活は有り /少しでも御自愛を
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やぶ蚊さえ姿消すよな猛暑日に池のとんぼは暑くないかね
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ながいきの ひけつは すきんしっぷだよ いっぱいなでて ねこはもふもふ
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蝉たちよ耳鳴り続く地中出て 呪わず唄え心ゆくまで
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きっと今キミの世界に舞い落ちる言の葉ひとつひとつゆっくり
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結べない靴紐みたい 心だけ 雨に駆け出す赤いスニーカー
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初恋があなたでよかった、心からあなたを愛せたわたしを好きだ
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雷のゴロゴロ音にワンと吠え 迎え撃つよな頼もしさ見せ
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カナカナと聞こえ始めた午後7時 ちょっと息する今日は猛暑日
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国宝の黒曜石の展示館めぐりて馳せる石器時代へ
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ねこは じゆう自由! きもちをきりかえることも じょうずなんだよ まねしていいよ(おかあちゃん〜)
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このとしで第2のアオハル謳歌おうかした ありったけの感謝を貴方きみ
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声上げて泣いたのなんていつぶりか 心の底から恋をしていた
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星ならば 見えて届かぬ あたりまえ 君との間 30光年
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ポップコーンのような音符が散漫に弾ける雨と独りのタンゴ
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転んでも死ななかったね転んでもただで起きてはつまらないだろう
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向日葵の細くたなびく無邪気さに己の弱音も風に流して
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