「久しぶり」言った瞬間巻き戻る 心の鍵を預けし友に
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玄関はタイムマシンだ開けたらもう、泣き虫だった僕に会えるよ
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「おやすみ」と 喉を鳴らした猫の背に 魔法をかけて 灯を消すキッチン
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揺るる車両 言の葉編みぬ その最中さなか 微睡まどろみて 夢に消ゆ推敲歌すいこうか
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仕事終え電車乗り継ぎ夫の元 明るい笑顔に疲れも飛びぬ /明日退院
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明日こそ太陽のような「おはよう」を言いたい寝癖が似合うあの子に
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春風にベランダ干しの布団さえ 右に左に揺れて喜ぶ
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朝からの細雪舞う二月尽せっかちな春また背を向ける
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辛口のジンジャーエールと焼きたてのピザで乾杯春の始まり
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枯れ茎のあじさい見れば芽吹きゆくみどりごを抱く弥生のいのち
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春風しゅんぷうを浴びつ散策 梅咲きぬ家の 窓辺にすわる黒猫
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あと5キロ痩せて綺麗に春までに! …決意ゆるがす菓子の誘惑
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どうすれば順風満帆なんて事生きてる内に遂げられますか
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楽あれば苦あり苦あれば楽ありと鼻で笑って溜め息をつく
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悪魔でも死神だってこごさ来い!ひじゃっこついでまず話しきげ!
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戻せない麗しい日々笑う声この平穏も奪われるのか
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バーボンの花の香りや春一番 「微笑がえし」鼻歌にして
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雨の降る 少し前には 土の香が 森の香りも 運ぶ春の日
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食っちゃ寝の 愛猫きみにマッタリ 癒やされて 家事もサボリて 賄い料理
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ドクターヘリ つまの生還 時を経て まさかの坂を 幾つ登れり
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情景の言の葉の声 聞けたらば ペンを走らせ 推敲重すいこうかさ
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洗濯機回っているけど洗剤を 入れたかどうか思い出せない/歳なのか、最近の良くあるある…
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この国は どこに向かって 進むのか ニャーと鳴く愛猫きみ  無垢な心で
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高速に乗らずに出会えたネコヤナギ見つけた春を君に知らせる
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紅梅の花笠のうえ網目には天海に澄む夕暮れの月
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如月の名残りのがんも半分こ おでん仕舞いは春の合図と
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春旱 草も生え無き我が畑 砂を巻き上げ春一番吹く
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福もちを食んで 粗茶などすすりたる お正月の名残 これでお終い
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子の熱に眠り削りて添う母に 豆電球の明かりやわらに
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お互いに 忙しくなり 連絡もままならぬ友 元気でいるのか
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