久々に犬も食わないナンとやら 秋刀魚の塩焼き二人で黙食
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内に秘め緑の芯に黄のまるく秋明菊の蕾膨らむ
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ランドセル 彩り豊か 展示され 孫はピンクを 気に入り見つめ
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暖かな宵は戻りて 秋虫の合唱聞こゆ 行楽の帰路
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雨催あまもよひ 傘を片手に 遊歩道 地に落つ団栗どんぐり 深まりぬ秋
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鉢植えの花に囲まれハロウィンのお化けのハローにウィンク返し
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金だけが全てじゃないと言う人に世の真実を見せてあげたい
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窓を打つ雨声うせい目醒めざ黎明れいめいの 冷え込みぬ寝室 秋入梅あきついり
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いつまでも仔犬じゃないと言いたげに抱っこを少し嫌がる素振り
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釣果など干網吊るし並べれば次々と訪う何処ぞの猫か
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涼しさとともに意欲の戻り来て秋の夜長を満喫しをり /趣味三昧
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秋深し 鼻唄すさぶ お湯加減 冷雨の宵には 長湯も良き
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柿の実が たわわに実る 晩秋の 貴重な晴れは 洗濯日和
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夕間暮れ ぽつりぽつりと 点灯す 民家の電飾 近付きぬ冬
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ママを診るあいだ預かる赤ちゃんを抱けば懐かしぬくみと重み
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夕闇に 沈む街並み 休日の 仕事終えた身 ホッと包みし
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夕暮れに 貴女の笑顔 思い出し 感謝の気持ち 風に託して
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湯につかり背中の重荷おろそうか 電気を消して鼻歌うたって♨️
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錦秋の 山肌紅く染まる頃 柘榴も割れて秋深まりぬ 
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母はの われは息子の 心配す いくつになっても 親の愛情 /「澄様」お気持ちわかります
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冷雨れいう アスファルト 照らす街灯 信号機のあやなす反射光
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けぶる街ぼちぼち雨も降るならむ 家路は急がぬ濡れてかまわぬ
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雨間あまあいの日差し 窓をば開け放ち 深呼吸 秋雨の残り香
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陰鬱な雨雲去りて朝晴に 小さき黄花の蕾見つける
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手の甲に ねこが そおっと おかおのせ そのぬくもりに 快い眠気
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悪口をさらっと流す君と飲む少しやさしいブラックコーヒー
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さき蝶 一心に 花の蜜を吸ふ 雨は上がりて 陽が差しをりぬ
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独身の息子の部屋はラディカルで ゴキブリも棲みコウモリも棲む
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のどじまん西宮にて生放送うたとも出るやも目を皿にする
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友集う 涙もねじ伏せ 人生の 秋だからこそ穏やかな笑み
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