ハクモクレン 寒さの先に 春を待つ つぼみ美し 花はまだ先
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張り詰めた背をさするだけガンバレもだいじょうぶよも言えないでただ
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退勤の空が明るいこんなにも雪積まれても春立ちにけり
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干上がって 茶色だらけの ダムの底 いにしえの村 姿寂しく
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優雅舞ふシラサギ冬田に降りたれば鶴と見紛みまごふ美し一こま
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毛布噛む癖 直らぬが 白き歯を保つ老犬 歯磨き効果/17ヶ月U∵U
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同じ親の子だとて 好み異なりぬ 姉は好きは苦手 椎茸
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雪だけですべてを覆う冬の夜こんなに白く失われるなら
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徒歩十五分 家路をゆるり歩む 街路樹の間に 白き寒月
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寝湯のわれ BAARAが造る 水流に れぬ様 すこし踏ん張る / 我もBAA
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眠れぬ夜 羊かぞえるのはやめて 牧羊犬を走らせてみる
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解体の義姉あねの棲家の家じまい嫁入り箪笥に見届けられる
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味染みて 煮崩れしてる ジャガイモを ホクホク食べる 遅い夕餉に
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行き帰り フロントガラス 満月を 目印にして 取引先へ
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朝まだき 西窓残る雪月のまばゆさ愛でて今日を始める
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フワフワの甘~い卵焼き食べて「今日も生きてて良かった」思う
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豆撒けず 投げるまねをし 鬼は外 福内鬼外ふくうちきがい願ふ節分/犬猫居るため
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恵方巻き 色々種類 食べたくて 切って盛り付け ご利益は無し
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我が膝に飛びつきぬ 人馴れし犬 肉球跡の 土のスタンプ
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間違いを もっともらしく伝えくる AIはもう信じられない
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雪国の暮らしの方が長くなり雪ない実家の母は老いたり/帰省
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麗らかな光の空にツツピィと四十雀シジュウカラかな春を告ぐるは /立春
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春立つ日きまりのような陽射し受けごみ収集車は給油を受ける
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カン!カン!と小気味良い音響かせてラリーは続くデイケア卓球
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ぬか床を久かたぶりに掘り返し 胡瓜と蕪を埋めて春待つ
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冬の夜 炬燵こたつに入り 本を読む 静かな時間 隣にはきみ
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ヒヨドリがほうれん草を食べに来る デイ友言いし如月の朝
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お疲れと いたはる湯加減 バスタイム たいも心も ほぐさるる宵
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かぎろいの春野を行かば海の見ゆ 父母眠るふるさとの地の
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寒みいから ひゃっけぇ水は 掛けねぇよ寒いから 冷たい水は 掛けないよ」母がつぶき 墓石乾拭き /父月命日
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