布団干すお家ともしく見やりては ただひたすらに待つ花粉明け
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コンクリを裂きて虞美人花匂ういのちはびこる魔性の少女 / 庭の境に
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数独で 脳トレしては 時忘れ 日暮れの時刻 今日は肉じゃが
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心労が くれまでも 削り取る ちゆく我を 誰も見ないで…
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封鎖する?レインボーブリッジであるまいし海の血管ホルムズ海峡
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何気無く 普段通りに 乗る車両 座れば偶さか 隣に知人
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陽光の眩しさ時に灰になる頭痛持ちには遮光カーテン
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軒並みの庭に魔法をかける南風はゑ 早咲きの藤の垂るる卯月
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雨風あめかぜは今がピークかお勝手でじきに帰るだろ家族を思う
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お願いです 難しい漢字にルビ振って🙏 歌の全容みえないんです
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青春のあわきを知らず老いという深き静寂に独り入りゆく
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トランプの事を頭に掠めつつそれでも暖房こころおきなく
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百均の百円以上を買えぬ時貧乏なんだと身に突き刺さる
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片付けは苦手なんです仕舞ったらどこへ行ったか見えないじゃない
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不幸だと思った日にはなれないよ幸せなんてもう来るもんか
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覚ゑたての言葉の余韻噛み締む子 嬉しさうに何度も復唱す
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雨音に 耳を傾け 筆を執る 疲れた日には 雨は優しく
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夜風よかぜ香る 春の星粒 すくい取り 新しき星座 空にえがかむ
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温む風 続く不幸に 心折れ へてしのげと 背を押す御霊妻と父
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巣作りの 燕は強く 逞しく 排気ガスをも 物ともせずに
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出口まで「さんぽしましょ」と看護師の白き温き手 明日へ背を押す
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価値観で測れるものか人と人あなたとわたし心が遠い
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そとでてみれば 春の言の葉あふる 舞ひぬ初蝶はつちょう 笑ふ草花
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パンツルック 流行はやりて街に 活気あり そむきて揺らげ スカートの花
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レコードにフィルムカメラに拘りのオジンはスマホ音痴やっぱり
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試写会を観てきた君のくちびるは つるり滑ってネタバレしそう
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若きより 人の視線の 減りてゆく 装ひてなほ 装ひて生きむ
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絞り出す«ちゅ~る»付着す我が指をむる二匹の舌こそばゆし
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江ノ島に失くした恋も夕焼けも黄砂が包みパステルカラー
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夕雲に染まるカラスの燃え尽きて君の恋しひ自転車の旅
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