この窓は オリオンが走る ※大六角を立てて 昨夜は月を 追いかけていた
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太陽になれない我は月になり 静かに君を照らし続ける
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室生寺の風に包まれつつましく尼寺ゆえの温き強さよ
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仕事では目視点検してるけど見えてなかったあなたの悩み
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霜月の夜空 冴へをる 夕餉後ゆうげあと 南に土星 上弦の月
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​かじかんだ 淡桃色うすももいろの 吾子の手を 包むこの手で きみ守りたし
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ぐずぐずと寒さのことなど並べ立てベジタリアンと見紛う夕餉
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枯れ枝に上弦の月寄り添ひぬ 風雪耐えし姿を照らす
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霜月の 晦日みそかのAEON 人にもまれ 焦がれる静謐 伽藍がらん御堂みどう
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らっきょうが食べたい ふっと思ったら何がなんでもらっきょう食べたい
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無理をした 多分折れたな… あばら骨 今回もまた 自己治癒挑む
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アスファルト 割れ目に咲いた ビオラたち 可憐な花に 励まされおり
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歩道沿ひ並びし 低木の紅葉 散歩の犬目線の秋かな
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僕だけが損をしてると思う日よ今日はあそこの餃子を食おう
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くるくると回る落葉で気付くんだ風ってこんな姿なんだね
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濡れ鼻を ツンと当てくる 老犬は 言葉無き愛で 我を励ます
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黄昏こうこんに包まるる街 鴨脚樹イチョウの葉積もりぬ歩道 黄色い晩秋ばんしゅう
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犬を抱き小雨の中を早歩き 師走の足音から逃げるごと
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気がつけば ひと月休み 無く仕事 月夜に照らされ 自分を労う
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赤い実の 色づき具合が グラデーション 魔除けの南天 実家のそばにも
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ひさびさの青空うれし空のいろペールトーンの優しい冬の
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四十肩患ってはや数ヶ月一喜一憂する可動域
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窓ガラス照らす陽光 プリズムを生み 白床に七色の影
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名産の こんにゃく芋を 掘る農夫 腰曲がりても 後継者無く
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空洞にお菓子詰め込み蓋をしてクリーム包んで渡したかった
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初冬来て 三日続くる酒席あり 迎え来る妻眉間異変あり 
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ダンス部のショーの名残りか講堂の隅にひとひら黄の紙吹雪
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コウモリがドアを開けたらまっしぐら🦇便利屋を待つポンコツ姉妹/家にいるのよ😭😭😭
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黄金おうごんのジパング」ここぞ大銀杏 木のもと仰げば黄金こがねの渦巻く
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生きるのはしんどいことだしかしまだ飯が旨いと白寿の祖母が
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