冷える夜 母と飲むお茶 ほっとする やはり私は あなたの娘
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父親に殴られた頬が痛む日も バッハの音はいつもきよらか
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自らの薄っぺらさに気づかない 無形のものになりたかったよ
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夜深く 今すぐやるべきことは何 まず片付けと とにかく寝ること
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せめてここあったかいだけ救われて窓開け見れば依然吹雪野
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なにごともなかったようにはできないしできたらあんたなんかいらない
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この街ももう八年目 駅に着く僅かな揺れで現に戻る
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失うのが怖くて何もできない 元から何も持ってないのに
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大切に育てられたのでしょうと君は笑う 何も知らぬくせに何も
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「マンマ」から「母さん」そして「おふくろ」と出世魚だわ ありがと息子
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あぁ そうか 何かいいことあったんだ 相手はきっと私じゃないけど
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稲妻は意外と素直に「いなづま」と読ませてくれてサンキュー地球
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ふゆがれのひなたはどこもふるさとのうつむくひとの目尻の陰影
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輪廻って 終末論より ふるいのか 四季でうまれて 冬去れば卒業
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ケガおチビ じいじも見舞いに来たという 天に向かって見守り感謝
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肝向かふこころに色ぞなき 今日の涙に色の絶へてなければ
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肺の中よどんだ空気を入れ換えるために川沿い歩いて帰る
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この後の展開を期待して待てよ。こういうのが君ほしかったんだろ
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結局は理屈じゃないよな人間は。誘惑からしか始まらんストーリー
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どんな日も しゃんと立ってる 標識さん、お顔のその泥 拭ってあげたい
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酸素やらカルシウムやらをくっつけたピクセルアート 人と呼ばれる
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生命は勝手に湧いた、としておこう。事実だし恨む相手が減るし。
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君がいない寂しさ紛らわすためと言い訳そえる贅沢なディナー
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新月の染み入るような暗さには競い合うほど星が煌めく
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ごみだして プラもいいのか 便乗し 植木鉢だす 勝ち馬にのる
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山里はいづくを春としら雪に色こそ紛へ梅ケ香ぞする
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違います指輪を外しているのはね しもやけで指が腫れたからなの
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音楽を聞きたいから聞く訳じゃなく耳を塞ぐため詰めるイヤホン
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平積みのジャンプに檸檬を置いて去る梶井ってなんかヤだよな 冬至
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人間は、正しさよりも理ことわりで、動いていると知る金曜日
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