寒波去り刃物と化した太陽光カーテンを突き抜け「起きろ」とせまる
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皓々と戻ってきた月見上げては 天動説もわるくはないなと
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そら見上げ まぶしき光に 振り返る 明日は満月 月光の影
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カフェラテの泡が消えてく時間だけ過ぎていくのをただ見つめてる
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虹の橋 渡った我が 元気かな きれいな空ね 風は強いね
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夕映えが黄昏でなくあした明日への希望に見える心持ちたし
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ときを もし 巻き戻すなら 何時いつにする? 無念 残りし あの日 あの時
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夕焼けが 白銀照らし輝けリ うす紅いに里山染める 
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飛火野とびひのの枯芝そそぐ朝の陽に 鹿たち揃ひ目を細めたる /奈良
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ささやかな希望を歌に込めました春の息吹のように優しく
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ペヤングにうっかりぬるい湯を注ぎ…あゝこの時間ときを巻き戻せたら
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今の世は何でもハラスメントゆえ覚えるだけで一苦労なり
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誰だってたった一度の人生なのだ 人に優しく自分に甘く
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がしがしと白飯噛み締める度に思うこの国に生まれ生きてきたのだと
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まだきつい風と冷え込み気が行きて日脚伸びてる事に気付かじ
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おばさんの歳かもだけど信じない おばあちゃんになっても信じない/ ひとりごと
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キャベツさん 外葉も芯も余さずに 芯は薄切り 外葉は鍋に
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わたくしは母であります女ですよわい五十をとうに過ぎても
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里山の 裸の木々が雪被り 朝日を浴びて綿菓子のよう 
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森友の文書開示の判決に非業の冥土に正義はためく
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スランプか 歌が浮かばぬ 日々続き 歌にできない 思いもあれど
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愛犬の 老いて変わりし 様なれど 胸底に湧く その愛しさよ
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四十二になりし娘にその歳の吾を重ねて背中支えん
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消しゴムで記憶を消せたらいいのにと願う夜空に星は流れる
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いつ来ても富山平野に至りなば 広やかになる視界も心も
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空耳でなく空を行く白鳥の声聞こえ来て雪降れど春
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南国の 吾子の元への 旅すがら 妙な御縁で 繋がる人よ
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夫の手に化粧した箱差し出せばチョコはきらいと狙い通りに😉
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言の葉を 操る歌人うたびと憧れし 真似ては見ても心動かじ 
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寝転がり床に射し入る陽だまりに手を伸ばしたら春つかまえて
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