Utakata
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水中都
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アイコンはAIさん作です。マジですげぇな最近の生成AI。
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ゆく秋の硝子を透かすしづけさと 色づく柿に落つる涙と
11
見し蝶のゆふ月の黄に染まりしか 雨のきぬぎぬひとり寝の
軒
(
のき
)
18
西
(
にし
)
拝み花散り果つるルドベキア 種摘むひとの背のかげの青
18
あきつ風 雲の通ひ路こころあらば ふみ吹き寄せて人に届けよ
15
秋の蒼 雲にはしごを掛けてなお届かぬ人の聲繋ぎ止め
14
顧みてさいごにふれた人の手は冷たくなった母の手でした
16
不意の熱 触れしいのちの萌ゆる火に慄けるわれ われも惑ひて
12
玉肌のしろのうろこのさむざむと触れ得ざる身に雨の降るなり
18
かのひとを想ふよすがの曼殊沙華 時の
埋火
(
うずみひ
)
葬頭河
(
そうずか
)
に
映
(
は
)
ゆ
17
沓脱
(
くつぬぎ
)
に伏しつ
午睡
(
ひるね
)
の初秋猫 秋津と揚羽 風の通ひ
路
(
ぢ
)
17
夢にみし父は慮りに耐へて猶 発つ吾の背に刻む眼差し
15
夢にみし母は吾の手離さじと 握るちからぞ胸貫ける
18
朽つ蝉に蟻ぞ集ける庭の隅 今朝は木の芽の生ひくるを見つ
17
紫に朱の差し色や宵化粧 峰みねを染め月を待つらむ
19
サイクロン掃除機の塵 どっしりと
不動如山
(
ふどうにょざん
)
に蒸し暑さ知る
11
この汗もけだし息災なればこそ
厠
(
かわや
)
磨きの長月の朝
20
雨音ヶ夜
(
あまねがよ
)
ひとも絶へなむ水鏡 今も昔も夢もうつつも
18
見えねども
秋津
(
あきつ
)
ゆららにかろやかに 風の季節の
訪
(
おとな
)
ひを告ぐ
16
知天命 人生初の四十度 同居の蜘蛛にぼやく午後二時
20
処暑かいな 言われてみれば朝晩の風はしょうしょう涼しくはあり
23
くまぜみにすだく小蟻のなりわいを 黙し みまもり向日葵は立つ
26
ラジオからひかるいのちの甲子園 澄みてはるけきそらにひぐらし
21
訪
(
おとな
)
へる人の語らひ蝉しぐれ 盆の
軒端
(
のきは
)
にかげはあらねど
18
朝ぼらけ人もまばらの墓掃除 秋は
囀
(
さえず
)
る雨と風とに
21
閉づまなこ 思ひ出画廊 蝉のこゑ
閾
(
しきい
)
のかなた 白き
昔日
(
せきじつ
)
24
ゆうなずみ 柘植にやすめるしじみ蝶 秋思う風 羽根にそよそよ
24
山の
端
(
は
)
に夕陽を抱く
雲入道
(
くもにゅうどう
)
ランタンいろのものかなしさに
20
ごみ出しの朝に覚悟の蝉しぐれ 聞こえよがしに大暑大暑と
25
人の世の夏の早さに間に合わずようやく今朝の蝉しぐれかな
22
人の世に引き比べ恥づ
稚
(
わか
)
き
樹
(
き
)
を護るごとくにすだく
落葉
(
らくよう
)
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