水中都
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アイコンはAIさん作です。マジですげぇな最近の生成AI。

くまぜみにすだく小蟻のなりわいを 黙し みまもり向日葵は立つ
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ラジオからひかるいのちの甲子園 澄みてはるけきそらにひぐらし
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おとなへる人の語らひ蝉しぐれ 盆の軒端のきはにかげはあらねど
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朝ぼらけ人もまばらの墓掃除 秋はさえずる雨と風とに
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閉づまなこ 思ひ出画廊 蝉のこゑ しきいのかなた 白き昔日せきじつ
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ゆうなずみ 柘植にやすめるしじみ蝶 秋思う風 羽根にそよそよ
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山のに夕陽を抱く雲入道くもにゅうどう ランタンいろのものかなしさに
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ごみ出しの朝に覚悟の蝉しぐれ 聞こえよがしに大暑大暑と
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人の世の夏の早さに間に合わずようやく今朝の蝉しぐれかな
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人の世に引き比べ恥づ わかを護るごとくにすだく落葉らくよう
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狐狸妖怪 ゆうれいまでも近年は 暑さを避けて家に居るらん
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枝揺らす風見て歓喜 出てみれば 蒸したタオルで顔覆う如
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瀝青を割りて出づ草 往きみどり 帰りの道に見ればきいろに
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体温を越える午後二時歩くのは 痩せた猫 蟻 わが他に無し
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ひさびさにあう屋敷蜘蛛やしきくもふくよかに 「ごくろうさま」と声かける朝
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夕のの刻める影の鋭さは 黙して示す 又の日の熱
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おや今日は芒種一粒万倍日 買い物メモに書き足したクジ
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風に立ち波に揺蕩たゆた若稲わかいなは内緒話のこどもらに似て
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この竹は定めたらんや空のはて 駆け昇るさま ただひたすらに
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ふる雨に風に乾きにおののきに いやしてあるかの竹の青
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三十一みそひとにせまる陽気ようき夕餉ゆうげなる冷奴ひややっここれ百薬ひゃくやくちょう
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人の世を暮れのくらきにくらぶれば 今は足もとのみぞたよりに
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台所だいどこ布巾ふきんを換えに箱開けて母の字を見て時を失う
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降る雨にしかめ面して人の波 われ鼻炎もちひそやかに笑む
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一矢いっしではむくえぬならば二矢にし三矢さんし たばねればやすく折れまい
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車窓しゃそう抜く空の青さと菜の花と目もと化粧のひよどりはべに
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気の早き穀雨こくうの庭を耕せる みみずの跡にわれほころべり
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人の世はみぎわに築く砂の城 さらえる波もやがて泡沫うたかた
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よろづなる悲喜交々ひきこもごもや春のの照るきざはしを駆けて舞へ舞へ
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朝ぼらけ石塔せきとうに香を焚く西へ去りゆく月を背にして
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