Utakata
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水中都
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アイコンはAIさん作です。マジですげぇな最近の生成AI。
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ひさびさにあう
屋敷蜘蛛
(
やしきくも
)
ふくよかに 「ごくろうさま」と声かける朝
24
夕の
陽
(
ひ
)
の刻める影の鋭さは 黙して示す 又の日の熱
22
おや今日は芒種一粒万倍日 買い物メモに書き足したクジ
21
風に立ち波に
揺蕩
(
たゆた
)
う
若稲
(
わかいな
)
は内緒話のこどもらに似て
22
この竹は定めたらんや空の
涯
(
はて
)
駆け昇るさま ただひたすらに
23
ふる雨に風に乾きに
慄
(
おのの
)
きに いや
況
(
ま
)
してあるかの竹の青
17
三十一
(
みそひと
)
にせまる
陽気
(
ようき
)
の
夕餉
(
ゆうげ
)
なる
冷奴
(
ひややっこ
)
これ
百薬
(
ひゃくやく
)
の
長
(
ちょう
)
24
人の世を暮れの
昏
(
くら
)
きにくらぶれば 今は足もとのみぞたよりに
21
台所
(
だいどこ
)
の
布巾
(
ふきん
)
を換えに箱開けて母の字を見て時を失う
21
降る雨にしかめ面して人の波 われ鼻炎もちひそやかに笑む
18
一矢
(
いっし
)
では
報
(
むく
)
えぬならば
二矢
(
にし
)
三矢
(
さんし
)
三
(
み
)
つ
束
(
たば
)
ねれば
易
(
やす
)
く折れまい
15
車窓
(
しゃそう
)
抜く空の青さと菜の花と目もと化粧のひよどりは
紅
(
べに
)
20
気の早き
穀雨
(
こくう
)
の庭を耕せる みみずの跡にわれほころべり
19
人の世は
汀
(
みぎわ
)
に築く砂の城
浚
(
さら
)
える波もやがて
泡沫
(
うたかた
)
24
よろづなる
悲喜交々
(
ひきこもごも
)
や春の
陽
(
ひ
)
の照る
階
(
きざはし
)
を駆けて舞へ舞へ
18
朝ぼらけ
祖
(
そ
)
の
石塔
(
せきとう
)
に香を焚く西へ去りゆく月を背にして
25
なりわいのいたづらなりぬともがらを 慰みのぼれ花待ちの月
22
としつきに かさねかさねて いたみては はるけきうみに けふあめのふる
22
うつせみの身を追い立てし春の
陽
(
ひ
)
に彼岸のつとめ思い出し
居
(
を
)
る
17
わが
霊
(
たま
)
は
幾度
(
いくど
)
冬の背 見送れど 凍え篭もりて知らず啓蟄
12
眩
(
まばゆ
)
ける車窓に揺れる虹の糸 蜘蛛の啓蟄
羨
(
うらや
)
みて
午
(
ひる
)
15
かの年
(
二〇一一
)
は草も知りてか
生
(
お
)
ひ
来
(
こ
)
ねば 土押す若芽みつけホッとす
15
来る春を如何で知るらむ花の子よ 虫と土との言ふを聞けるや
18
冬の
檻
(
おり
)
御霊
(
みたま
)
囚
(
とら
)
はる
父母
(
ふぼ
)
しあれば われ置き
去
(
さ
)
りてゆけ花の風
16
この空の青の碧さを伝へたき人も無ければ開く口閉づ
14
よう晴れた! たれ〇んだ干そ
帳
(
とばり
)
開け即座に
翳
(
かげ
)
る …知ってたんやに?
5
雪害
(
せつがい
)
のラジオ聞きつつ
炊事場
(
すいじば
)
は水の
温
(
ぬる
)
みに
春
(
はる
)
思
(
おも
)
はする
16
人の世はものと事とを織りなして名はのこさねど人はありけり
13
夢を知り夢に夢見て夢惜しみ夢を
埋
(
うず
)
めて夢を
遺
(
のこ
)
して
9
重ねても手ぶらで逝くが人のみち 賽の河原の石積みと知る
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