Utakata
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水中都
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アイコンはAIさん作です。マジですげぇな最近の生成AI。
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沓脱
(
くつぬぎ
)
に伏しつ
午睡
(
ひるね
)
の初秋猫 秋津と揚羽 風の通ひ
路
(
ぢ
)
15
夢にみし父は慮りに耐へて猶 発つ吾の背に刻む眼差し
14
夢にみし母は吾の手離さじと 握るちからぞ胸貫ける
17
朽つ蝉に蟻ぞ集ける庭の隅 今朝は木の芽の生ひくるを見つ
16
紫に朱の差し色や宵化粧 峰みねを染め月を待つらむ
18
サイクロン掃除機の塵 どっしりと
不動如山
(
ふどうにょざん
)
に蒸し暑さ知る
9
この汗もけだし息災なればこそ
厠
(
かわや
)
磨きの長月の朝
19
雨音ヶ夜
(
あまねがよ
)
ひとも絶へなむ水鏡 今も昔も夢もうつつも
17
見えねども
秋津
(
あきつ
)
ゆららにかろやかに 風の季節の
訪
(
おとな
)
ひを告ぐ
15
知天命 人生初の四十度 同居の蜘蛛にぼやく午後二時
19
処暑かいな 言われてみれば朝晩の風はしょうしょう涼しくはあり
23
くまぜみにすだく小蟻のなりわいを 黙し みまもり向日葵は立つ
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ラジオからひかるいのちの甲子園 澄みてはるけきそらにひぐらし
21
訪
(
おとな
)
へる人の語らひ蝉しぐれ 盆の
軒端
(
のきは
)
にかげはあらねど
18
朝ぼらけ人もまばらの墓掃除 秋は
囀
(
さえず
)
る雨と風とに
21
閉づまなこ 思ひ出画廊 蝉のこゑ
閾
(
しきい
)
のかなた 白き
昔日
(
せきじつ
)
24
ゆうなずみ 柘植にやすめるしじみ蝶 秋思う風 羽根にそよそよ
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山の
端
(
は
)
に夕陽を抱く
雲入道
(
くもにゅうどう
)
ランタンいろのものかなしさに
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ごみ出しの朝に覚悟の蝉しぐれ 聞こえよがしに大暑大暑と
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人の世の夏の早さに間に合わずようやく今朝の蝉しぐれかな
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人の世に引き比べ恥づ
稚
(
わか
)
き
樹
(
き
)
を護るごとくにすだく
落葉
(
らくよう
)
17
狐狸妖怪 ゆうれいまでも近年は 暑さを避けて家に居るらん
18
枝揺らす風見て歓喜 出てみれば 蒸したタオルで顔覆う如
18
瀝青を割りて出づ草 往きみどり 帰りの道に見ればきいろに
16
体温を越える午後二時歩くのは 痩せた猫 蟻 わが他に無し
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ひさびさにあう
屋敷蜘蛛
(
やしきくも
)
ふくよかに 「ごくろうさま」と声かける朝
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夕の
陽
(
ひ
)
の刻める影の鋭さは 黙して示す 又の日の熱
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おや今日は芒種一粒万倍日 買い物メモに書き足したクジ
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風に立ち波に
揺蕩
(
たゆた
)
う
若稲
(
わかいな
)
は内緒話のこどもらに似て
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この竹は定めたらんや空の
涯
(
はて
)
駆け昇るさま ただひたすらに
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