水中都
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最近体調不良でいいねお返しできていません。ごめんなさい。

枝揺らす風見て歓喜 出てみれば 蒸したタオルで顔覆う如
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瀝青を割りて出づ草 往きみどり 帰りの道に見ればきいろに
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体温を越える午後二時歩くのは 痩せた猫 蟻 わが他に無し
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ひさびさにあう屋敷蜘蛛(やしきくも)ふくよかに 「ごくろうさま」と声かける朝
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夕の陽(ひ)の刻める影の鋭さは 黙して示す 又の日の熱
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おや今日は芒種一粒万倍日 買い物メモに書き足したクジ
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風に立ち波に揺蕩(たゆた)う若稲(わかいな)は内緒話のこどもらに似て
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この竹は定めたらんや空の涯(はて) 駆け昇るさま ただひたすらに
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ふる雨に風に乾きに慄(おのの)きに いや況(ま)してあるかの竹の青
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三十一(みそひと)にせまる陽気(ようき)の夕餉(ゆうげ)なる冷奴(ひややっこ)これ百薬(ひゃくやく)の長(ちょう)
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人の世を暮れの昏(くら)きにくらぶれば 今は足もとのみぞたよりに
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台所(だいどこ)の布巾(ふきん)を換えに箱開けて母の字を見て時を失う
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降る雨にしかめ面して人の波 われ鼻炎もちひそやかに笑む
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一矢(いっし)では報(むく)えぬならば二矢(にし)三矢(さんし) 三(み)つ束(たば)ねれば易(やす)く折れまい
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車窓(しゃそう)抜く空の青さと菜の花と目もと化粧のひよどりは紅(べに)
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気の早き穀雨(こくう)の庭を耕せる みみずの跡にわれほころべり
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人の世は汀(みぎわ)に築く砂の城 浚(さら)える波もやがて泡沫(うたかた)
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よろづなる悲喜交々(ひきこもごも)や春の陽(ひ)の照る階(きざはし)を駆けて舞へ舞へ
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朝ぼらけ祖(そ)の石塔(せきとう)に香を焚く西へ去りゆく月を背にして
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なりわいのいたづらなりぬともがらを 慰みのぼれ花待ちの月
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としつきに かさねかさねて いたみては はるけきうみに けふあめのふる
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うつせみの身を追い立てし春の陽(ひ)に彼岸のつとめ思い出し居(を)る
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わが霊(たま)は幾度(いくど)冬の背 見送れど 凍え篭もりて知らず啓蟄
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眩(まばゆ)ける車窓に揺れる虹の糸 蜘蛛の啓蟄 羨(うらや)みて午(ひる)
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かの年(二〇一一)は草も知りてか生(お)ひ来(こ)ねば 土押す若芽みつけホッとす
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来る春を如何で知るらむ花の子よ 虫と土との言ふを聞けるや
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冬の檻(おり) 御霊(みたま)囚(とら)はる父母(ふぼ)しあれば われ置き去(さ)りてゆけ花の風
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この空の青の碧さを伝へたき人も無ければ開く口閉づ
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よう晴れた! たれ〇んだ干そ 帳(とばり)開け即座に翳(かげ)る …知ってたんやに?
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雪害(せつがい)のラジオ聞きつつ炊事場(すいじば)は水の温(ぬる)みに春(はる)思(おも)はする
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