水中都
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最近体調不良でいいねお返しできていません。ごめんなさい。

雪害(せつがい)のラジオ聞きつつ炊事場(すいじば)は水の温(ぬる)みに春(はる)思(おも)はする
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人の世はものと事とを織りなして名はのこさねど人はありけり
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夢を知り夢に夢見て夢惜しみ夢を埋(うず)めて夢を遺(のこ)して
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重ねても手ぶらで逝くが人のみち 賽の河原の石積みと知る
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ぽつねんとわが二十歳との相似形 足掻けば沈む 漂うが佳し
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雪と雪 谷間の春を知らざれば明くる日の朝嘆かぬものを
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東より迫る魔性の円き月 見てはならねど瞳逸らせぬ
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街並みの縁(へり)を踏み切り月は跳ぶ今宵狂宴ワイルドハント
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陽炎(かぎろひ)に円(まる)く燃え立て紅(あか)の月二重(ふたえ)の輪舞(ロンド)笑(え)みて啼(な)く吾(あ)の
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往き往きて果てなきユメは桜山 醒めて散りなば醒めずあらまし
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かみとひと生を言祝ぐ巷間を遠巻きに見つみずのなかより
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国府宮御饌津奉納はれの日よ われはそぐわず籠り居る佳し
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雪待ちの空高く征くパン袋 風を恃みて旅は何処へ
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まがつ色(いろ) 西の山の端(は) 揺らぐ月 君に語らばしづめ了(お)はらむ
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さむ空(そら)に掲(かか)ぐ樹(き)の腕(うで)おとすかげ その輪郭(りんかく)に春(はる)の音(ね)を見(み)つ
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今日こそは氷室ならんか作業場のわが身足どりマリオネットよ
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遥けき野のぞむわが庵 雪の庭 音もなき夜の山裾の灯は
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お勝手に給湯器の湯ありがたく母のしもやけ想う小寒
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アメリカの街路を埋める 赤と青 次の局では 『レ・ミゼラブル』
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年賀状 しもた!うっかり出し忘れ!どこや!近所や! 届けに走る
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初売りの店に油断のひなたねこ 吾見てビクリ そそくさと去る
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元旦を待ちて携帯入れ替える これもあるいは昭和の作法?
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独り聴くAFNと大晦日 やるせなき世の傍らに立ち
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ゆき雲のそらに今年を映してはこの木にほとけ彫りて送らむ
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暁闇(ぎょうあん)の吹雪の音に父は逝き 四年(よとせ)経(へ)つ朝 仏壇を拭く
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年の瀬に朝駆けの空 墓参り めざめる街に眠たげな月
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自らの体の機嫌とることを覚えし吾の四十九の冬
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鳥辺野(とりべの)に遠く貴(あて)なる声を聴く(それでも人は生きていくの)と
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三十一(みそひと)ぞあれば世界を描(えが)き得(う)る 今際(いまわ)の父の文(ふみ)の道(みち)ゆき
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入所中 句歌を綴りし父のメモ 開けぬままに命日が来る
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