Utakata
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しらすごはん
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ペン先が 乾いたわたしの ボールペン まっくろくろすけ ぐるぐる湧いた
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行けるかな 点滅し出した 信号に 小走りになる らしくない俺
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階段を 上る足音 聞いたなら 1分先の 未来が見える
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引き継ぎの 挨拶に来た 足元に おろしたての靴 眩しく光り
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返信は いらないなんて またしても 言葉が裏抜け 逆さに読んで
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庭先で アイスの棒の 墓標に 娘と手向ける タンポポの束
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紫陽花の 雨もそんなに 悪くない 今さえ過ぎれば また夏が来る
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頼りなく 待てど暮らせど 便りなく 悪い予感の 累進課税
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好きなひとが いるのと女孫 耳打ちし 指さす先に 背中のキャラメル
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無機質な 地下駐車場 遠ざかる ヒールの響き 奏でるリズム
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雨上がり 歩道橋から 見下ろした いつも通りの いつもの通り
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レジ前で トングの向きを 変えながら お願いします と会釈するひと
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コンビニで テールランプを 見送れば 吸い込まれていく 深海の底
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それもまた いまの自分と 思えたら ふるえる手のひら それさえも良し
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どちらでも 本気の顔が 見たいだけ 怒るにしても 笑うにしても
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瓶ジャムの 底をさらった ゴムべらは 驕らずもとの 水切りかごへ
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達筆で イカの塩辛 目に良いと どこで聞いたか 母からの宅急便
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歯ブラシの 替え時さえも 持て余し 日がな一日 旗日が終わる
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ベーコンが パチパチ音を 立てながら もう朝ですと リマインドする
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ベーコンが パチパチ音を 立てながら 僕らの朝を 祝福してる
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終夜(よもすがら) 思ひあぐねた ところとて 壁掛け時計の 振り子のままで
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美術館の 学芸員のように 澱みなく キャベツを語る 君の熱量
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筍を かるく炒めて 炊いてみた 気づいてくれるか 賄いの昼
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朝まだき 夢の途中に 雨音が あの夜と今日を 掻き混ぜていく
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高架下 電車の音に 掻き消され 送信取り消し 下書きのまま
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納豆の 辛子のような 気づかいを 持て余してる 冷蔵庫の中
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言いかけた あの言の葉は 今日もまた 山手線の 網棚の上
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飲み込んだ あの言の葉が 堆積し 今日一日も あの日に生きて
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ミサイルの 飛び交う空の 下よりも 「お花畑」が いいじゃない?
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もう既に お気づきかとは 存じます それでも明日 言語化します
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