Utakata
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しらすごはん
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バスを待つ オレンジジャージの 快気炎 どこより早い スポーツニュース
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玄関で 日傘雨傘 がぶりおつ スマホ信じて 駅へと走る
5
half a century ago こっそり捨てた 答案用紙 今夜ラジオの前で テープで貼って
4
いつからか 誰にも言えない 語れない 寄るべなき夜を 歌人の友と
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君の顔 好きじゃなかった 去年まで 短歌の向こうに 君を見るまで
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図書館で 空の名前を 調べたよ そしたらいつか 君になれそうで
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たこ焼きの 残りの一個を 譲り合い ベルリンの壁 崩れ堕ちゆく
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仕事終え ラジオ英語に 蛍光ペン 四十余年の 月日埋めたし
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LINE来て 娘家族の 布団干し 冷凍庫には シャトのアイスを満杯に
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傘つぼめ あわてて車に 逃げ込めば いいお湿りですと 君は言い
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永遠に 箸を転ばす 駐輪場 ペトリコールで サスペンド
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靴放り 夏を迎えに 行く君の 素足の先に 故郷の海
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切りつめて また切りつめて 切りつめて 三回転めの 麦茶入れ
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憐憫の 情が立つれば 自己矛盾 報復のトリガー 我に生まれし
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恨めしい ムズムズ脚の 血管のなか 誰かいるなら せめて理由(わけ)でも
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AIに 花の名尋ねる 味気なさ それでも最後は ありがとうって打っちゃう
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紙端で カミソリのように ゆびを切り そっと見つめる なんの罰かと
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多様性 やさしい言葉が 真綿のように 息苦しさの 人それぞれ
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NHK ラジオと一緒に ひやうぃごう 40余年の やり残していた 宿題をする
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あの時に 遠くに見えた 亡き父の 背中を捉え 今、友として歩く
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午後10時 お前が吐き出す 最後の止め 両面印刷、ページの順序 設定したのは俺だけれども
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否定せず アドバイスせず 遮らず 人それぞれと 彷徨うことば
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此岸から 立ち昇る煙 眺め見て なにも変わらぬ コンビニの朝
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装った エスプレッソは キャンセルし カフェオレ頼み 我へと帰る
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大丈夫? 君の猫背に 耳すまし 窓に映った 君の横顔
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無理してた エスプレッソは もうやめた あの時、気付いていたなら カフェオレボール
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これ以上 今のままでも いられない ルビコン川の 向こう岸見つめ
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願い事 叶うと伝わる 鉢巻石 今日から 僕らは Oreo石と呼ぶよ
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いつからか 後書きを先に 読む癖 もう僕らを歩けない 他人(ひと)の靴では
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図書館の 抜き忘れてた 貸出し票 丸かぶりのひと 会ってみたいな
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