しらすごはん
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投稿数
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AIに 花の名尋ねる 味気なさ それでも最後は ありがとうって打っちゃう
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紙端で カミソリのように ゆびを切り そっと見つめる なんの罰かと
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多様性 やさしい言葉が 真綿のように 息苦しさの 人それぞれ
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NHK ラジオと一緒に ひやうぃごう 40余年の やり残していた 宿題をする
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あの時に 遠くに見えた 亡き父の 背中を捉え 今、友として歩く
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午後10時 お前が吐き出す 最後の止め 両面印刷、ページの順序  設定したのは俺だけれども 
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否定せず アドバイスせず 遮らず 人それぞれと 彷徨うことば
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此岸から 立ち昇る煙 眺め見て なにも変わらぬ コンビニの朝
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装った エスプレッソは キャンセルし カフェオレ頼み 我へと帰る
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大丈夫? 君の猫背に 耳すまし 窓に映った 君の横顔
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無理してた エスプレッソは もうやめた あの時、気付いていたなら カフェオレボール
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これ以上 今のままでも いられない ルビコン川の 向こう岸見つめ
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願い事 叶うと伝わる 鉢巻石 今日から 僕らは Oreo石と呼ぶよ
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いつからか 後書きを先に 読む癖 もう僕らを歩けない 他人(ひと)の靴では
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図書館の 抜き忘れてた 貸出し票 丸かぶりのひと 会ってみたいな
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知らぬ間に 明かりがも灯り いつの間に カーテンが外され 4回建ての通勤列車
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傘忘れ あぐねる私の 傍らで  いいお湿りですと 君は言い
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どうしたら よかったものかと 亡き人に  問い続ける君  同行二人
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頬伝う 桜の雨も そのままに  君も明日は 機上のひとに
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誰にも言えない 密事の歌よ  誰かに届け 詠んでは消える utakata泡沫の夢
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また明日  もう会うこともない キミの背中に  言ってみようか 聞かれぬように
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ほんとうは 詠めないんだよ 短歌なんて  ただあのひとに  なりたいだけで
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とつくには  地図の上では 3cm  決して行けない 距離ではないけど
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話す前 一瞬チラ見の 先方確認 僕は知ってる  君の一旦停止
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カレンダー 斜線が丸を  通り過ぎ  名札残して 君はかの地で
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言いそびれ 掃き集めてた 言の葉が いま歌となり 空へとリリース
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いつだって 答えはいつも 無限少数 さみしいキモチは さみしいままに
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