Utakata
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岬
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短歌初心者。
軽やかに歌うように言葉が出てきたら良いのになぁ!
猫のいる幸せを味わっています。
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彼岸から届いた花は天高く薄紫の紫苑が揺れる
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空白の時空を超えて待ち受ける霊峰の山トマの耳持つ
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雨や風打ちつけられし木の間からひそかに実る青胡桃
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光さし天使のはしご降りてきた濁流の川清き流れに
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もう何も関心ごとはありませぬ願いはひとつマックで描く絵
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空っぽの頭の中を掃除する残った言葉を文字に変換
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ケーブルと交わる
山路
(
ヤマジ
)
は木漏れ日と過ぎゆく時を静かに抱く
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見渡せばひつじ雲湧く大空に秋の気配のオニヤンマ飛ぶ
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サラサラと草木を分けて吹く風にユラユラ揺れてレンゲショウマ咲く
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仏壇のお供え物は直ぐにさげ暑さに耐える缶ジュース置く
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送り盆仏間が急に広くなりルンバの踊りは寂しさを増し
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はらはらと花びら散りしむらさきの命重たく我は見ている
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高きより真夏日に咲く野ボタンは散るべく笑まふ如くなりけり
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おごそかに紫紺の野ボタン咲きたれば今年も思う亡き人のこと
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はるばると原始へ続く過去を持ちメタセコイアは静かに立ちぬ
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木漏れ日の道はまっすぐどこまでもメタセコイアは太古に続く
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山くだる滑って飛んで骨折しいっきに年相応の高齢者
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今日もまた右手をいたわり日が暮れる術後のリハビリはるかな道程
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充分に生きたと思う伯母の死は手本となりて丹田にしまう
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会場は綺麗な空気ただよひて有元さんの典雅な世界/近代美術館
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涼求めタイルの上で横になる猫は知ってる涼しき場所を
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振り向けば人ひとりなく山道に残像のみがゆらゆら揺れて
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なんとなく君に待たるる心地して散歩の道を足速にゆく
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朝早くひとり散歩の楽しさよ川面静かにネムの花咲く
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デッキにてくつろぐ姿頼もしく晴れを呼び込む猫の鳴き声
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ピクピクとシトシト雨を聞きながらツンデレ猫は窓辺に集う
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てくてくと低山歩く四人組アルピニストの穏やかな老い
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今度はねキキのように凛々しくて魔法も使える子に生まれたい
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憧れの魔女宅キキと共にあり高き崖より大きなジャンプ
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魔女宅のミュージアムには子ら居りてキキ似の少女未来のわたし
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