麻だ。
75
214
投稿数
622

はじめまして、ほぼ夢の記録。

吸湿し 発熱するはず この毛布 寒くてどうした あたしの代謝
35
手のひらの ちっちゃなホクロ 手をピンと 伸ばさなければ すぐに埋もれて
28
くれないに 染まるさくらの 並木道 この色合いと 合体しそう
29
熱闘は 悔し涙に たそがれて 雪のにおいの 空を見上げる / 日ハム
27
放物線。ダイヤモンドを 駆け回まわる 宇宙のような 素粒子のよな / 野球
34
露受けて 二、三のつぼみ 切り花に 空色あさがお また逢おうね / 庭仕舞い
43
ベンチ外 ほとんど吾子と 同年代 思ってしまう 「すぐあきらめるな」 / スポーツの日
28
金の輪と 水輪の境い目 金輪際こんりんざい 浄土と地獄の 境い目らしい / 語源
33
白鳥の 声新米の 炊ける音 勝鬨かちどきあげる ハムの若武者 /
29
錦繍を バックにわれを 撮るつまの 落ち着きのなさ 笑う十勝岳
41
露結ぶ 中秋の月 おぼろげに 絶えた虫の音 静かに包む
43
見上みあぐれば ガラスの床に 突っ伏した オリオン様ね 遠いね、そこは
35
花の色 草の緑を 焼きつける あとひと月も すれば白銀
46
読経の 僧侶の袈裟は 藍白あいしろに 金銀の雲 暮れてゆく秋
43
また一人 昭和のじいが 亡くなって 透明感が 増す秋の空
43
稲刈りの すすみ具合が あいさつの 田んぼの町の お通夜の席の
44
おしなべて 花蕾からいは天に 向かいおり 空色の花 咲かせるが為
48
の岸も の岸もなし 海原を 白銀に染める 羽田の朝陽
40
安心の 同調行動 ここでない パレードはもう 始まり終わる
31
隣家となりやの 煙突屋根の 三角の 影がとどけば 開く秋の戸
41
根を張れぬ レッドカラント 細りゆく 今日も今日とて 雨に撃たれて
37
飲み会の つまを迎えに 車駆る 友蔵ばかり 三人 四人 / 敬老の日
35
明日がきて 鰹のダシとる ルーティンは 具沢山より 具なし味噌汁
30
あした咲く つぼみさがして 安堵する 半分いじょう かれてる朝顔
46
フライングソーサー 朝ゆく 月ににて 儚げなるや ひとひの命
29
杓文字しゃもじとは ※光りお米を掬う 道具なり 木から白プラ 今は透明
26
八割方 となりの屋根の 三角の 窓枠からの 月がまぶしい
39
泣いたって どうにもならない のは承知 満ちてく涙 健気けなげは見ない
39
命懸けで じりじり 焼き尽くす君へ かける言葉が 見つからないの
40
運針が 唯一無になる 作業とて ブラウスの裾 千鳥にまつる
36