麻だ。
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はじめまして、ほぼ夢の記録。

根を張れぬ レッドカラント 細りゆく 今日も今日とて 雨に撃たれて
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飲み会の つまを迎えに 車駆る 友蔵ばかり 三人 四人 / 敬老の日
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明日がきて 鰹のダシとる ルーティンは 具沢山より 具なし味噌汁
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あした咲く つぼみさがして 安堵する 半分いじょう かれてる朝顔
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フライングソーサー 朝ゆく 月ににて 儚げなるや ひとひの命
24
杓文字しゃもじとは ※光りお米を掬う 道具なり 木から白プラ 今は透明
23
八割方 となりの屋根の 三角の 窓枠からの 月がまぶしい
34
泣いたって どうにもならない のは承知 満ちてく涙 健気けなげは見ない
35
命懸けで じりじり 焼き尽くす君へ かける言葉が 見つからないの
37
運針が 唯一無になる 作業とて ブラウスの裾 千鳥にまつる
35
虫食いの あとは涙の かたちして くもり空にも 朝顔は咲く
57
味噌汁の 鍋かき混ぜて ン十年 ここが宇宙の はじまりなのか / ビックバン
36
叩きつく 雨は化粧が 崩れるほど 真夏の雪の 女郎のなみだ / 北に線状降水帯
24
棲み分けが はじまる合図 新世界 天にとけてく ホルンの雄たけび / ドボルザーク
33
ズルズルと わかっちゃいるけど やめられない 見かねた雷神。 怒号と閃光
34
ここに来て 身長一センチ 伸びて オーラが少し 強くなったか
46
ピクリとも 動かぬ森の 木々たちの 沈黙の底に 流る水の
47
【納涼】さっき洗ったお皿が二枚 さっき洗ったお皿が四枚 さっき洗った… /
32
盂蘭盆會の ご先祖たちは なに思う 帰るところが あれば嬉しい
31
哀愁が ただよう語感 盂蘭盆會うらぼんえ まるであたしが この世にきたよな
30
あかり むせび泣くよな 虫のは 夏のおわりを 告げる絶唱
38
山並みが 重なるはるか 遠くまで ここにいるよの 木霊を待って / 山の日
30
トマト枯れ 空いたところに 半額の ヒョロきゅうり苗 植えたらすくすく
32
山の端の ちっちゃな青空を めざして 雨を泳ぐよ くじら12 / ドライブBGM
29
一匹の 蟋蟀こおろぎの声 ききながら 眠りにおちる とがなくて死す
27
夢を見る 本間ちゃんとのむ 珈琲は 森の喫茶店 千百円也
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自己嫌悪、白いブラウス着たはずだ。来る人がうつす真っ黒な羽根
28
胸底の 黒いタールを みつめてる 白い世界へ 往く日のために
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新築の お墓に あるじ 納めれば あかねの空に しろいアジサイ
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人はみな 星なのだから 輝いて 地獄ばかりを 覗いてないで
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