Utakata
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麻だ。
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はじめまして。
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玄関の 扉を開けて 待つ人の もとへと急ぐ ラーフラの枷
15
染みついた 行儀の悪さは 如何せん 洗練された 練絹のよに
/
冬至の朝 神様へ
16
両耳が ちぎれるほどの 冷たさが 魅力というの 晴天の
宇宙
(
そら
)
20
淡雪に 朝日キラキラ 舞い降りて 髄もあらわに 見透かせるほど
/
あらしあけ
18
いつの間に 高級となりし 甘露煮に 「保留」を告げて 先延ばす暮れ
24
真夜中の 吹雪とぎれて 雪灯り ダルマのように 膨らむ Wish
13
羽田発
5
時
15
分 北海道 行きが出発 着陸無理無理
/
ホワイトアウト中
14
差出しの 心細さを 受け取りし 次々とどく 喪中の葉書
33
血眼で 探す夢路が 明けたなら 星屑まじりの 雪の花びら
18
ほうき星が 近づく朝は なにもかも 裏はおもてに 切りかわる時
16
うつうつと 灰色つづく 師走空 ハガキ一枚 桜の切手
25
下弦の月 傷みやわらぐ ゴスペルを とどけてほしい ソウルメイトへ
16
人の所業。 善か悪かを 見定める グレーのラインの 幅広き
代
(
よ
)
に
17
むせび泣く 厚い化粧の その下は キャラが決まらぬ うれない歌手で
17
回るから 愉快なのさ メリーゴー ラウンド回す ものの
仕業
(
しわざ
)
さ
11
引きこもる なのに心は 汚れてく 雪が吸いこむ さんざめく夢
12
遠巻きの まん丸月の 西の空 散財してる ワテを止めたれ
11
そこにいる
三尺四方
(
さんじゃくしほう
)
の 立方体 厄介なのは 透明だから
10
憂うつを 乾燥させる ひとひらが 空を舞い降り わたしに届く
18
われひとり 根深き雪の
性
(
さが
)
を負い
全
(
まっと
)
うすべし アマテラス粒子
/
雪女
11
ため息が 前線を押し さげたなら 真っ白なのは あたしのせいかい?
/
雪女
10
真面目なら それでいいのか その仮面 話はあうが 手応えがない
12
堤にて 荷車を押す 上がらない 何度勢い つけても上がらぬ
13
コロン。とね 転がりそうな 三日月を 支えて
21
g
の
吾
(
あ
)
17
きときとの バスは満員 坂道を 右にひだりに ゆれて頂上
/
除幕式
11
ANAJAL
(
アナジヤル
)
の セールはいいが 格安か 時短で悩む 乗り換えが鬼
10
五年越しの ポイ捨て犯を 撮影す 画面
罵
(
ののし
)
り それで気が済み
/
五十代の女にこらーっ
10
命乞い などしなくていい この先は 臨月の
佛
(
ほとけ
)
を 観てからは
12
バドジズ デジドダ 詠みにくい バドジズ字足らず デジドダ字余り
/
ラッパと娘
9
ボーダーを 越えてとうとう 雪景色 それならそれで また生きるだけ
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