Utakata
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カッコウの 声を合図に 次々と 花を咲かせた 魂
噴
(
ふ
)
いた
50
祝日の ない六月の そこここに 芍薬という 姫様が立つ
54
水無月の
朔日
(
ついたち
)
に ストーブ点火 葉陰の濃さに 逡巡しつつ
43
朝凪に 鳥らの声しか 聞こえない 世界にただ 一人の私
41
ブロック塀 かたむくほどの 奔放さ 空き家の藤の 紫さえて
46
リトマスの 試験紙購入 から始まる わがダーリンの 菜園やいかに
/
酸度計はいらないらしいw
27
世界から スターが消えた 夜空にも 星影はあり 無数にありて
33
五月雨
(
さみだれ
)
というには冷たい 雨がふり 苗の植え時 また
一日
(
ひとひ
)
伸ぶ
44
そんなこと 自分でできると 疎まれて いつまでも付かぬ 御膳の燃料
32
通夜席の 御膳の固形燃料に チャッカマンにて 火付けてまわる
35
あさひかわ 菓子博なんか やらないで 饅頭一個 しか食べられない / PR短歌
24
華やぎの 街とうらはら リラ冷えの フィックス窓から 眺める夜空
30
何も損は していないのに 言っただの 云われたなどと
申
(
さる
)
と
戌
(
イヌ
)
たち
25
凪の海へ あなたを送り 出せたらと 小さなものが ただ愛おしい
33
温泉へ 道のすがらに トラクター 田植えに浮きたつ 乙女でなくとも
38
たわわなる リラの花房 街角で 胸いっぱいに 香りを満たす
/
ライラック祭り
33
若葉風 左脇腹 肉離れ ハムの四番を 護り給え
/
推し活
24
朽ち果てた パチンコ店の 駐車場 かつての栄華 そのままに藤
41
鍬をふる 夏の野菜を 食むために 時をさまよう あなたのために
37
花びらは アスファルトにさえ 解けてゆく 桜という名の かたちを借りて
48
徒桜
(
あださくら
)
一まい一まい 降りてくる 絶望と 希望にゆれる メトロノーム
35
独眼の ハーフムーンは トタン屋根 あたかも海を 眺めるように
40
水の田に 光りの道が あらわれて 太古の景色 穢すことなく
45
玄関を 開ければそこは ピンク色 忘れていたよ やわいということ
/
やっと開花🌸
28
喜びや 悲しみだとか 実相は
我
(
わたし
)
がつくる 雨の桜に
36
さみどりが うなづく川辺 伸びしろが 少ないなりに 肯定されて
27
ボケでなし。 ただ無知無明の 現れか 子供時代は 戦中戦後
/
昭和の日
30
吾子の住む 街に積雪 予報でて あのコは靴を 選べるだろうか…
35
雨だれが 海の景色を 呼んできて 奇跡のように はじまる呼吸
38
暗やみの 星をさがして ダムへゆく もう逢えぬ人 見ていてくれる
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