Utakata
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麻だ。
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はじめまして。
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大切な 人を次々 送りだす なごりの雪を みながらブギウギ
20
オリオンの 顔がどうにも 思いだせぬ 最初から知らな かったんだな
/
NET
13
裏庭の 容積率が 満ぱいで 津波のようだ 押しよせる雪
/
早春
19
久方の 天の河原に いきわかれ
魂
(
こん
)
と
魄
(
はく
)
とが 渦まく宇宙
/
何となく
15
空気 水 光り バックボーンなら 目には見えない しかし在るもの
16
十人は 十色といえど それに合わす 寛容さなど どこにあろうか
/
(怒)
19
あきつしま 地震多いね 揺れてるね つばさの根元 飛びたつまでの
14
私だから この人生と
解
(
わか
)
るまで 随分かかった 今日の黄昏
44
目覚めれば 太陽とまごう 春の月 まだ薄暗き 空に浮かべば
27
ダイヤル式
一
一
○
番を まわしてみ 〇が遠くて まわらないのよ
/
夢で焦ったら
15
写真にも うつらぬほどの ささめ雪 ため息のよに つもりゆく様
23
北へ行く オロロンラインの 分水嶺 ひたすら並走 岬をまわる
/
望郷
19
シリウスも 震えるほどの 月の夜 そっと
息
(
いき
)
吹く 雪片は星
38
六
(
むつ
)
の花 歩く速さで キラキラと 無数に咲いて 陰も日向も
26
わが庭は かつてにらみ合う ニャンたちの たまり場だった 放水解散。
/
ニャンの日記念
15
あのねのね 陽気といえど まだ二月 雪女郎の 季節だったよ
/
除雪小一時間
12
時止めた 三本の腕 時計あり 未解決かな 三つの事件
12
天上から 汽笛の音が なり響き ガタンゴトンと 動きだす春
/
カムイ号
16
光量を たっぷり含んだ きさらぎの かわいた風よ 吹きとばせテロ
13
さくら前 梅に菜の花 水仙と 花だよりきく 真白の大地
27
最期まで 桜のように 居てほしい 満開しらぬ 母にあれども
29
吾子にもう あんまり来ない でと言われ しょんぼりの帰路 雪解けのみち
31
ちはやぶる
大雪山
(
だいせつざん
)
の 綿帽子 超えて参ろう 吾子の住むまち
/
やや光る君
20
朝まだき 玄関マットを パパパパパーン もや
気
(
け
)
とばせば 滑り止めの砂
17
菜の花の 苦みがひどく 爽やかで 甘みにのぼせた 私を冷やす
35
宝石が 二万で買える 宝石は そのようにして 買うものなのか
19
窓
灯
(
あか
)
り 雪山照らし 明けきらぬ 朝にはじまる 朝餉のしたく
28
まぶしくて にごった目には ちと厳し 雪に反射す きさらぎの光り
16
うず高く まろびてつもる 屋根に立つ 春はかすかに 淡くふる雪
/
立春
20
雲上より 宝石箱を ちりばめた みたいに光る ひとの営み
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