バス待つ間 風よく通る木陰にて見知らぬ人と雲の峰見る
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涼し朝庭の片隅コガネグモ バッタ捕らわれ糸まかれおり
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終夜ワルツを絶えず舞う 渦を巻く ゴッホが見上げた月夜に会うため
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親がよく 食らふつまみが 口に合わず そりゃアイツとは 解り合えぬわけだ、と
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二、三日 涼しいだけで 喜んで いつもに戻り ちゃんと悲しむ
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受験の子眠れぬ夜もあると云う どうにかなるの付箋あげたい
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休日は温泉巡り車旅亡夫きみと眺めし大夕焼けを
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姿よく紫紺の色に咲くさまは平安のきみ野牡丹が合う
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草抜きを少し怠り庭見ればカヤ茅の類いが野放図に生え
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夏の空 眺め意識は いつの間に あの日の君の 横にいたのか/r 
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あらかじめ 己の自尊心プライド 捨てとけば 何をされても 傷つかなかった
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教室に 居ても馴染まぬ 私には Utakataここがホントの 居場所と思ふ
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カミソリを飲みこむ痛さと言うけれど カミソリ飲んだ人はいるのか?!
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叶うのか分からないけど 近頃は心で君に話しかけてる
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いっときの 暑さはマシに なったとて テレビCM もう冬タイヤ
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虫の音と暁の明星空の色 庭見草にも朝は来るなり
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てくてくと 歩くカラスの 一匹に ちいさな影が ついて来ている
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収穫の 家庭菜園 ミニトマト 食べ飽きるほど 次から次へ
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体重計は 我に配慮など してくれず 「前より三キロ 太りましたね!😊」と
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花散るも宿根草はなほ愛し 繋ぎ咲かすが生き甲斐となり
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山のそば 海の近くや 盆地でも 暑さ寒さも 住んだら都
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憂鬱が 肺の底から 押し寄せる。 苦しくなって ため息を吐く。
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午後の陽を羽に透かしたキタテハを目で追い行けばコスモスの花
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自転車を 漕ぎつつひっそり 息を止む 右前方に ごみ収集車
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テストにて 「足枷」の字を 読めたから 今日はその字が 頭をめぐる
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Tシャツを 着ている姿 シルエット 気がついたらさ すごく変わった
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夕の風 昼の暑さを詫びるよに しなびし五感に秋ふわり来る
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お抹茶と 緑茶の違い 知れたから 二十六日は 抹茶記念日
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尊いなぁ… こんなに小さな 生命が 手のひらの上 呼吸している
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目覚む未明 吾が十代に寝し刻よ 亡父の小言の 早よ寝よ懐かし
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