ひとふで
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世人もすなる和歌なるものを、始めてみむとて此処に在り。
過去作(※別サイトなど)の再掲含め新作も。音楽と本、動物が好き。
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暁を覚えぬ眠りは春眠か 或いは醒めぬ冬眠なのか
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嗚呼、寒い。これでは布団を出られない。 お帰り雪よ。お休み春よ。
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居眠りが日付を跨ぎ悪さして 白む東の空に絶望
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板の上、大編成のソロを吹く あの刹那とき私は音楽だった
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人嫌い、日々常ならむことをせむと 少女戯画より気付きを貰ひ
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我が腹ですぴすぴ眠る獣あり いと美しきわんこなりけり
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「おかしいわここだけ日焼けが消えないの」 「おかしくないさ、そいつぁ シ ミ だ」
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「色白ね」褒めてるつもりなんでしょう 陽の目も見ない闘病ぐらし
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振袖が似合っていたねと先輩が 見せてもいない写真持ってる /「ハレ晴れ/腫れ
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驚いた。僕って有名なんですね。 ……サイン1¥500ごひゃくえんです! /「商魂」
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腕を振るい、どう料理してやろうかと 消費期限が三日のやる気 /「継続」
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本日の気分晴れのち交響曲シンフォニー、ときどきDJ大根おろし
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降る雪の道行く靴に踏み敷かれ 汚れ潰され我になりけり
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禁断の果実よどうか導いて 今の檻から出られるように
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寒がりな僕にも毛皮があったなら 君を包んで温めるのに
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溶けもせず肩に積もった雪払い ひとり上着を干すような日々
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無駄遣いではありませんだってこれ 切り子のグラス、君の目色の
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しんせつが教えてくれる来訪者 犬、猫、カラス、逃げた野ウサギ /「足跡そくせき
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少しでも変化が嫌だと思うなら 自覚がなくてもそれは幸せ /2023.02.07
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立春のこよみ名ばかり如月に 葛湯を作り雪を眺める
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基準とな?デブと思えばそれがデブ。 人差し侮辱するやつはクズ
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寒い日にしかできぬことやりたいと 思いはしたが毛布ぬくぬく
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真夏にも聞いたことない勢いで 唸りを上げるエアコンさまよ
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顕わなる侮蔑混じりの憐憫に うんざりしたのもう疲れたの
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「かわいそう」言うだけ言って去って行く 邪魔せずにすらいられないのか
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今宵こそ悪夢を見ずに夜明けをば…… やまひ得てから叶わざりける /「夢」
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我が家には炬燵に住まう怪異在り 人の足舐め「わん」と吠えゆる
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大変に申し上げにくくありますが 子供の脚見て喜ぶのキモい
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日本酒をそこらのコップで一気飲み これで酔えたら気落ちもしない
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春来れば雪は溶けると云ふ人の 万年雪フィルンを知らぬアルペンメドウ(お花畑)
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