ひとふで
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世人もすなる和歌なるものを、始めてみむとて此処に在り。
多趣味な凡愚、動物が好き、毎日犬を愛でている。
再掲などの過去作(※別サイトなど)含め、ジャンルを問はず、稀に毒。
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消灯を過ぎた静かな談話室 人気ひとけの絶えた食堂の隅 /「しゅくだい」
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左手で握る粉雪固まらず 冷えた指だけ霜焼けとなる /雪解け流れて水泡に帰す
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弁慶は脛で泣いたがアキレスは 筋を射られた可哀想にね
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天井の染みも夜空の星屑も 痒い場所すら手は届かずに
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切り餅をそのまま齧ったことはある? 消ゴムみたいな食感だよね
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綿入れに勝るものなしぬくぬくと 隙間風から守ってくれる
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誰だって泣きたい夜は唐突で ココアを淹れてこどく一匙ひとさじ
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五月から二百首ほども詠みまして 皆さんどうぞ今年もよろしく /2025年 元旦
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駄々捏ねて買った犬すら捨ておいて 出てったやつが帰るらしいよ
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闘病に休みもOffもあるものか せめて1日起き上がれたら
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叩かれて暴言吐かれて嗤われて 生まれて来なけりゃ幸せでした
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生傷は冷やし古傷温める 胸の痛みに効くすべはなし
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記憶をさ、全て壊せばひょっとして 鬱やトラウマ消えるだろうか。
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漫然と風さながらに在ることを ゆるされてみたかった心よ
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わさび山葵より現実からし湧水の 凍らぬ意欲も涸れ果て澱む
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凡人は経験からしか学べぬが 外も歩けぬやまひの身をや
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「寒いだけ」己に告げて口を閉じ 黙っていれば腹も減るまい
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青空に一片ひとひら舞った牡丹雪 すぐに世界を白く染め上げ
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ガラス越し微睡まどろ老犬いぬを慈しみ 冬の斜陽はやがて沈みぬ
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冬至ゆえ 陽の照る時間僅かども 小春日よりの予報は当たり
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鳴かぬなら森へお帰り不如帰ホトトギス 君は自由解雇だ もう来ずに良い
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晩秋の小春日和に蛙哭く 冬眠しなよと言ってやりたい /2023.11.6
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クリスマス 顔も知らない神様が 人の身になり産まれ落ちた日
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幾度目か同じ手口で害されて 河原で石でも積む方がマシ
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夕暮れの秋空高く澄み渡り 去り往く碧が心を拐う
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ラ・フランス食べ頃だと言う家族には 病の我もようなしらしく
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眠れずに過ごす夜長で冷えきった 鼓膜揺さぶる寺の暁鐘ぎょうしょう
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あかい葉を集めて「モミジ」と言ふ君に 「カエデ」と伝えず大人になった
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酒呑みで咥え煙草の亡き祖父の 薄れる記憶猫を撫でてる
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庭のすみ切り株だけが記憶する 猫と老人、幼子おさなごの夢
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