ひとふで
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世人もすなる和歌なるものを、始めてみむとて此処に在り。
多趣味な凡愚、動物が好き、毎日犬を愛でている。
再掲などの過去作(※別サイトなど)含め、ジャンルを問はず、稀に毒。
反応あれば励みになります、お手柔らかに頼みます。

※作品の無許可な転載や転用は固く御断り致します。

虫刺され数えて薬をつける夜 病床の夏は脚に星空
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雷鳴よ私の頭蓋で鳴り響き 不安の声を搔き消してくれ
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ただ「夏」と呼ぶにはあまりに容赦ない この毎日が秋を運びぬ
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覆水は盆に返らず飛び散った ソースも同じく気遣い虚し
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もう既に手の届かない過去のこと 思い悩むの止めた記念日 /「さらだ」
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灼熱の道路に焼かれてくてくと 梅雨は明けたか?空は応えず
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どれ程のくらい時間を背負っても 今を生きてる君が綺麗だ /「流星」
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薬飲み、生きていますと連絡し 今日が始まり昨日が終わる
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一番になれなくたって構わない 保険でも良いそばにいさせて
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楽しい日楽しかった日真夜中に 人間不信の己厭う日
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バカな振りしてれば良かったのですか? せめて叩かれませんでしたか? /「幼少」
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お金とか友とか犬とか兎とか 負い目が私を縫い留めている
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さがしもの真に喪うときまでは 見付け続ける幾度たりとも /Utakata投稿百首目
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あしながの借金取りに金子出し 学びの機すら平等でなし /「奨学金」
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人民よ無益な殺しを憎むなら 戦争せたたかわぬための政治たたかいをせよ /「民主政」
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立ち上る土の香りに包まれて 蛙鳴いてる夜が更けてく
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老いたるも意地失わぬ愛犬の ふらつく足元そっと支えて
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難解なものの「いいね」は伸びづらく 評価の軸を共感と知る
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短冊をかくも躊躇う悪筆の 願うべきこそ書の上達か
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文月ふみづきや取りも敢えずに七日過ぎ 暦のうつろい時代にも似て
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いつだって明日死ぬ気で立ち上がる そうでもしないと動けないから
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日中の暑気もすっかり身を潜め 凛と輝く澄んだ星空
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雑草の生い茂るみち、こい緑 もう夏みたいな顔しているね
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どうしても生きていたくはないんです 誰も聞いてはくれないけれど
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輝きでぼやけるほどの輪郭を 直視できない過去の太陽
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宵待の月を眺むる我もまた 短き夜を想うものなり /2024.6.21
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痛みなど慣れるか耐えるかすれば良い ずっとそうして生きてきたから
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ヒトの手の熱でも火傷する金魚 私もそちらに入れておくれよ
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空の先小さな惑星ほしの王子さま 飛行機乗りの見た白昼夢
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もし君が、犬の姿でなかったら これほど愛しく思えたろうか
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