ひとふで
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世人もすなる和歌なるものを、始めてみむとて此処に在り。
多趣味な凡愚、動物が好き、毎日犬を愛でている。
再掲などの過去作(※別サイトなど)含め、ジャンルを問はず、稀に毒。
反応あれば励みになります、お手柔らかに頼みます。

※作品の無許可な転載や転用、スクリーンショット等の掲載は固く御断り致します。

いついつも手足を丸めて眠るのは 冷え症ゆえに他ならずかな
9
118いいやの日、諦めるにはもってこい 二度寝だ二度寝、目が開かない
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仕方ない君は此の世にただひとり 僕が選ばれるとも限らず
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いちねんの はじめの月の 満月よ かつてはそなたが 暦であった
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時経れば君子になれる訳でなし 老いた小人俗世に集い
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七草も鏡開きも縁がなく 三日過ぎれば常の日々なり
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Oh, MATSUSHIMA松島や I have no words to describeああ松島や Matsushima! Yeaaaaah!!!松島や
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What an old lake古池や The frog jumped into it蛙飛び込む With sound of splash水の音
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白鳥よ群の仲間も渡れたか あと5分だけ鳴かず寝かせて 
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鏡像が己をギリと睨み付け ぷくりと腫れた髭をほじくる /「埋没毛」
8
僕ったら世界でいちばんナルシスト わざわざぼく凡愚に産まれてやった
5
無いものを差し出すことは不可能だ いつまでやるのか愛のカツアゲ
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のびきったカセットテープを巻き取って 私もうたもいずれこうなる
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朧なる上弦の月駆け往くは 薄雲かかるあまの雪原
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味噌汁を飲んで頭痛は治まれり 低血圧われかたきぞ減塩料理
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ひび割れた大地に「慈雨」を草花に 「光明(ひかり)」を注げ我が杯満たせ /全部お酒🍶
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消灯を過ぎた静かな談話室 人気ひとけの絶えた食堂の隅 /「しゅくだい」
15
左手で握る粉雪固まらず 冷えた指だけ霜焼けとなる /雪解け流れて水泡に帰す
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弁慶は脛で泣いたがアキレスは 筋を射られた可哀想にね
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天井の染みも夜空の星屑も 痒い場所すら手は届かずに
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切り餅をそのまま齧ったことはある? 消ゴムみたいな食感だよね
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綿入れに勝るものなしぬくぬくと 隙間風から守ってくれる
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誰だって泣きたい夜は唐突で ココアを淹れてこどく一匙ひとさじ
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五月から二百首ほども詠みまして 皆さんどうぞ今年もよろしく /2025年 元旦
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駄々捏ねて買った犬すら捨ておいて 出てったやつが帰るらしいよ
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闘病に休みもOffもあるものか せめて1日起き上がれたら
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叩かれて暴言吐かれて嗤われて 生まれて来なけりゃ幸せでした
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生傷は冷やし古傷温める 胸の痛みに効くすべはなし
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記憶をさ、全て壊せばひょっとして 鬱やトラウマ消えるだろうか。
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漫然と風さながらに在ることを ゆるされてみたかった心よ
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