きな
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健康に病んでます。

生徒らは全体止まれのかけ声でおのが青春に読点打ちたり
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通り雨に心の中で打たれつつ上司の髪にたたき込むエイトビート
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君を産んだあの日なぜか指にそっと止まっていた小さなてんとう虫
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草むらに父と寝転び見上げてた瞬きもせず北斗七星
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前線の影響強く土砂降りの横浜流星浴びてみたし
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エビフライ定食待つひとときに天気予報聞く私の梅雨明け
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ひまわりもあなたの茶色の髪の毛も吹き分けて行く初夏の風かな
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君がふとうつむくとすぐ影ができボクはそこから入っていけない
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となりのヒトのレースの袖が気になって 落ち着いて居眠りできやしない
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何回も付き合い何回も別れたのあたしはあんたのソウルフード
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教室の窓から見える雨黒し折しも五限は山月記なり
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ハイトーンの髪で職場行く私ほんとは怖い壊れていくのが
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土曜日の朝は日々の逆回しすることしないしないことする
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見たくないテレビを見てるひとりの夜五十字以内でまとめなさい
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学校に忘れ物のない日はないまるで人生がそうであるように
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交差点にて立ち尽くす見上げれば最新バージョンの私なり
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マナカマナインドネパールレストラン「国宝」観たあと彼との食事
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嘘のない世の中ならば別れ際君が残した言葉信じる
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人なかで孤独を感じるのはむしろ周りに人がいる安心感からか
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雨粒の落ちてくる空の底を見るあなたの心見つめるように
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半袖から伸びたしなやかな腕うらやましくもあり妬ましくもあり
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できないことできるようにできることもっとできるように日々を生きる
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もう一度出会ってみたしもう二度とあえないと分かっているけれど
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少しずつ失ってゆく時間ゆえ今日は明日の思い出となる
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見逃したあなたの寝顔悔しくて今日の夜更かし決めた朝なり
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使われた後の食器は醜いと思う私は何に使われたのか
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小学校を卒業すれば中学を出れば高校を終えたらとずっと自由を追いかけていたあの日
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ぎこちなく手の指そろり動かしてみる生くるとはかくも確かで明らかなこと
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できる人とできない人しか世にいないそう思えてくる火曜日の朝
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ふがいなさに自分で自分が嫌になるそれでもプロかほんとにお前は
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