ゆき  フォロー 11 フォロワー 12 投稿数 92

気まぐれにきます。
「うたの日」で詠んだ歌もあげています。

ひとびとが落とす思考の断片はこの星の軌道上できらめく 

みずいろのみずはないってなないろでうみをぬってるきみになりたい 

教室のくもった窓に「檸檬」「薔薇」「憂鬱」だとか書いた人だれ? 

あくびして微笑んだからきみの目の中の深海魚がふと消えた 

QRコード読んだらスマホごと震えてぼくはあの冬にいた 

「ほうき星?」「違うよあれはルンバだよ」「ほんとだ、空はあんなに冴えて」 

「たそがれの4番線に参ります列車はすこし泣いております」 

水族館みたいな夜だ 終バスの窓に無数の記憶たゆたう 

風邪はもう治ってるのにまた休んで人生ゲームしてた。一人で。 

「シリウスとベテルギウスとなんだっけ?」スマホが照らすきみを冬を 

風? あれは加速する蝶を追いかけてゆくひとびとの吐く熱狂  

降り積もる雪を払うと埋もれてたいびつな夜が鉱石みたいに 

ああきみはきみへの比喩をつぎつぎとぬぎすててまたあんな遠くに 

地下通路5番出口のその先の喧騒はだれの世界ですか 

またこんな微熱のせいで鉄塔にのぼって涙流したりして 

ぼくの部屋のランプが弱くなってたら返信不要の星をください 

海砂利も水魚も流れとどまらずわれはそれらの集合体の 

新宿のマクドナルドの窓越しの月に向かって決意表明 

朝、虚無をしまったコインロッカーに、幸福めいたものが生まれてた 

たいしたことじゃないって、割れそうな空を透明テープでとめた 

雑踏を外れてひとり 北風がプラスチックの心をなぞる 

1ミリの狂いもないこの劇場にきみはとつぜん雪を降らせる 

アップデートするたび涙もろくなり空ばかり見るアンドロイドは  

夢だって知っていたのにぼくたちは花を植えては水をあげてた 

やうやう暗くなりゆく山際に、 電線、からす、ぼくのため息 

寒い日は冬自身もさびしげにひざを抱えて白くふるえる 

言の葉を瓶に集めて揺すったら化学反応起こして燃えた 

人びとの最高温度でつくられてきたこの街に木枯らし吹いてる 

ひさかたの光の速さで三百万年かかるのに会える気がした 

流星のように突然ぼくを照らす きみの手紙の着信ランプは