(ゆき)  フォロー 11 フォロワー 12 投稿数 155

気まぐれにきます。
「うたの日」で詠んだ歌もあげています。

渋谷駅前スクランブル交差点 ぼくとぼくじゃないひとの違いは? 

静物画のびんが倒れてひたひたと感情がこぼれゆく美術室 

ワイパーと雨のリズムがずれていく ゆがんだ街でぼくもずれてる 

ロボットを作るロボット作ってるロボットの背を夕陽がてらす 

光るから火球なのかと思ったら毎秒5kmですすむ点P 

モノレール 象の速度で闇をすすめば無重力の砂漠ひろがる 

海沿いを原付でゆけば白妙のシャツが翼と勘違いして 

ぼくたちのたましいはいまアイコンにのっておたがいたしかめあって 

存在と仮想のぼやけた境界でゆらゆら泳ぐスタバの人魚 

マンボウやイワシの群れが泳いでる待合室でぽつんとひとり 

果てしない夜のランドリー ああどうも回ってるのはぼくのようだな 

さまよえる羊が夜中やってきて人生とか言うからねむれない 

FRISKをしゃかしゃかさせて君はいつもみたいに走る走る…あ、飛んだ 

悪者になんてなれずにぼくたちはパフェのてっぺん崩すばかりで  

森の奥深くにぼくの影がいて三角座りでぼくを待ってる 

目覚めると夕焼け空に5時の鐘 世界の終わりあるいは始まり 

偶然の軌道周期でぼくたちは7時77分に出会う 

もうだれもいない深夜の学校でさびしいピアノ弾いてた先生  

空白に風が吹きこんで寒いから毛布をかぶり詩集をひらく 

放課後の図書室でまた新しい生き物が宙をきらきら泳ぐ  

怪獣は火を吹きながらほんとうはやさしいものになりたいと願う 

この満員電車のひとりひとりが抱く思いを夕陽が包む 

きみが言ってた地球って星がいま校舎の上に青く見えてる 

また道に迷っちゃったな あのビルの向こうの夜は過去か未来か 

歩道橋に時のかたまりが落ちてて誰か通ると花びらになる 

借りもののシャツを着ているような顔して3月は街をさまよう 

ひさかたのスマホの光まといつつひとびとは違う次元を生きる 

ゆれ動く季節はぽろぽろさくら花こぼれてきみも涙こぼして 

「ここは時が流れる星か…美しい…」桜浴びながら宇宙人が 

ぼくら眠りながらすべてを吸いこんでまた生み出して神話みたいだ