ゆき  フォロー 13 フォロワー 14 投稿数 230

気まぐれにきます。
「うたの日」で詠んだ歌もあげています。

ファミレスで始発待ってる時きみが語る哲学はぜんぶそよ風 

小さくて統計上は数に入らないこんなに美しいのに 

奇術師はさびしい顔のうさぎたちをつぎつぎ逃して幕を下ろした 

重いはずだ、リュックの中にいつからか罪とか罰とか慈愛だとかが 

シャッター。ぼやけた月や壊れてる街の美しさ仕方なさ、など。 

上空の湿った気持ちが交錯して雲はなかなか雨にならない 

この部屋はすべて気分でできていてしずくの花で飾られてゆく 

古代生物たわむれる夜にガソリンスタンドでうなるトラック 

せかいせん、って少年が砂浜に引く長い線を越えて海へと 

形あるものをつくろうとして積み上げた熱情のような雲が 

有為転変って言いながら高速で雲を動かす気象予報士 

うその中にも真実があるんだってだれかがTwitterで言ってた 

自由って静けさのまだ予感だけただよってるその途方もなさ 

例えば、って本質に届かないままクリームソーダばかりがとけて  

考える考えないを繰り返し流れる高速道路のひかり 

なんだろう、こんなに粒子散らばって 生きているとかいないとかって 

予測変換ゆきづまる草むらでことばを持たぬけものとなって 

「ホストコンピュータ故障のためしばらく炎天から雪が降ります。」 

3つだけコード覚えてそれっぽく鳴らして終わった十九の夏  

同化してゆく追憶と感覚とまだとうめいな初夏の夜風と 

水底のような地下道 何にまよってるのかもわからずさまよう 

うるうると瞳の濡れたどうぶつについて行ったら帰れなくなる 

創造主が残していったがらすだまを拾い上げてきみは「かなしみだ、」って 

星月夜 コンビニのコピー機がコピーし続けているノスタルジー 

第二十二回卒業生寄贈ベンチでヘッセを読む昼休み 

6月は紫陽花ばかり咲いていて大事なことを忘れてしまう 

「ワレワレハ水星人デアル、はろー」「ひとりだけしか見えてませんが」 

無重力銀河鉄道 苹果の皮 くるくる 涙 ぽろぽろ 宙に 

美術室のヴィーナス像を自転車に乗せて海へと向かうきみの熱 

睡蓮の波うつ意識、無意識がだれかの夢とからみあう宵