気まぐれにきます。
「うたの日」で詠んだ歌もあげています。
満月じゃないから吠えることさえもできずにひとり静かに泣いた 1
列車遅延 とけたバターのような朝きみに借りてた本を読んでる 2
すっぱいって予感しかない夏みかんむいてしまってすっぱいよ夏 2
捨てられたあのテーブルが支えてた生活ってなんだったのかなあ 7
好きなものについて語っているきみが降らすうすべに色の花びら 0
雨音で目覚めたはずが晴れていてわけがわからずきみに電話を 3
静けさ コンクリートに雨粒と声にならない気持ちがしみこむ 0
寝入りばな何かとてつもないものに頭なでられ、笑って、泣いた 1
何を言う?何を言わない?新緑の道をぼくらは行けるとこまで 0
さっき見た西の空にはマジックで大事なことが書かれてたのに 5
理解とかじゃなく感じてほしくってノートに書いた文字を夜空へ 0
ここじゃない改札口を出てここじゃない場所にいる、気がした五月 1
もう二人は一つの生き物に戻れない 抱きしめ合っていてもさびしい 3
だれもいない車内にアナウンス流れる もう少し遠くへ参ります、と 5
灼かれてもかまわないってきみは言う きみの幸いがぼくの幸いなのに 1
永遠が今夜この町に来ますのですべての窓を開けてください… 8
難しいことじゃないのにかたいアイス力まかせにすくってしまう 2
靄の中もうないはずのファミレスのテーブル席にみんな一人で 5
カラフルなグミが降る夜はしゃいでるふりしてぼくら動画撮ってた 1
くれないのワインわたくしとめどなくこぼれる そんな目で見るから 1