ゆき  フォロー 3 フォロワー 3 投稿数 52

ベランダに干されたままのTシャツが満月を見てすこし震えた 

一晩でいっぱいになったノートごとぼくは朝陽にとけてたらしい 

ねえぼくはなにをさがしてるのかなあ メリーゴーランドに揺られながら 

静かすぎてからだの中のいろいろな言葉が透けて見えそうな夜 

青空に取り残された部屋でひとり いつか読んだ本読んでまた泣いて 

その角を曲がると秋の風が吹いて気づけばきみに電話をかけてた 

半月のボウルかたぶきこぼれ落つるしづくは木々を癒すシロツプ 

時計塔見上げていたね どこからが未来だとかも分からなかったね 

クレーンが夢をつかんで光るのを三ツ矢サイダー飲みながら見てた 

一日が浮かんでは消える帰り道 夕焼け空の強い筆あと 

優しさと優しくなさの実を秘めてすこしの風に揺れるぼくらだ 

思い出を波がさらってその光が水平線でとてもまぶしい 

神社へのひかりの道を暑いねと言いながらも手をつないで歩いた 

車窓には青空流れ形よき雲かと見れば白き月なり 

自転車で入道雲に向かってく きみのリュック きみのくせっ毛 

きみのため集めた光 よく見たらただの砂だったなんて ばかだな 

星空が見えない街でスクリーンが映す星空を見上げるぼくら 

あのころのテレビアニメの主題歌が夕焼けになってぼくを包んだ 

あの大きな入道雲におもちゃとかたくさん隠したはずなのにな 

図書館の≪天文≫のとこで浮かんでるきみを見つけてぼくも浮かんだ 

みずいろの特急列車が通りすぎ、しょげてたきみが、海、と笑った 

きみあての手紙はひとばん冷蔵庫で冷やさなくちゃとあれほどあれほど