りっとう ゆき
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Twitter や うたの日などで詠んだ作品を置かせてもらってます。

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『こぼれ落ちた夢がすこし燃えてる』
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脛から血 口から椿 手には愛 北風の中走るあなたは
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玄関を開けると無限のリビングであの日のきみがお茶を飲んでる
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シャッター。ぼやけた月やくたびれた街の美しさとか仕方なさ。
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この白い紙には白い字で「白」と書いてあるってだれもが言うが
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連絡をくれたと思えば「ドラえもんの道具で欲しいものはなに?」って
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【星月夜】の絵の中でずっと待っていたきみがきらきら近づいてくる
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悪かった、悪かったって終電でくまを抱えたひとが寝言を
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「少しでも多くの方が座れますよう…抱いてて」と鉢植えの薔薇
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じゃあねって電話切るときこぼれ出すきみの吐息でひらく山茶花
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雨光る日曜ぽろぽろぽろぽろとグレン・グールド聴きつつ木立を
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月食を見れないきみに月食の写真送ってるベランダ、風の
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分かってる、言ったところでしょうがない おじぎ草たちおじぎするだけ
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送られた写真のきみの目に映る夜景に泳ぐ無数の海月
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積まれてる石の意味などわからないのにぼくたちはさらに積んでゆく
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絶滅危惧種のうさぎとそうじゃないうさぎが並んで月面走る
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今ちょっと忙しいからウミガメの夢を見ててよぼくの代わりに
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落としたのは確かに金の斧だけどそれを言ったらだめな気がした
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コーヒーに真昼の夢を乱されて追いたくもない小鳥を追った
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「でもだって、好きなんだもん」と言われたらあげるしかない、ぼくのプリンを
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空白に勝手に咲いた水仙が勝手にしおれて勝手にさびしい
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キャビネット空っぽだけど朝鍵を開けて帰りに閉めるお仕事
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浴室の鏡に残る後悔を落とす洗剤(ミントの香り)
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おびただしいファイルの中から彼は『月〜コピー〜コピー〜コピー』をクリックし、
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ラテアートぐるぐるまぜてきみはきみを探しているんだろう 深淵
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雲に乗るのはたやすいけど乗り続けられるとは限らない、みたいな
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秋の終わり うつむいた扇風機から忘れかけてた歌が聞こえる
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イヤフォンを片方落としてこんなにもやさしいロックでしょうか、雨音
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しゃらりんと千手観音立ち上がりありとあらゆるぼくを見ていた
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金縛りにあって浮かんでいる時も金木犀の香りがしていた
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「元気ないね、ちょっとそこ立ってみて」って言われて立ったら影を盗られた
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