Utakata
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りっとう ゆき
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ワイパーと雨のリズムがずれてゆく ゆがんだ街に取り残される
6
少年は美術館から赤を盗む ぼやけた今を塗りつぶすため・
6
ねえぼくら何を待ってるんだっけ?何度もバスを見送ってまだ・
4
地下通路5番出口のその先の喧騒はだれの夢ですか?・
2
ぬばたまの黒い瞳のマネキンは解体されるビルを見つめる・
3
あかねさす紫の髪のマネキンが見つめる列車の流線形・
1
たいしたことじゃないって、割れそうな空を透明テープでとめた・
4
クレーンが未来つかんで光るのを三ツ矢サイダー飲みながら見てた・
3
スマートフォンから顔を上げれば現実の現実味のないビル街の青・
3
雑踏を外れてひとり 北風がプラスチックの心をなぞる・
3
何回も間違えているぼくたちがやり直すためのすごいどしゃ降り・
3
街灯が明滅しては天空のなにかと交信する長い夜・
5
交差点でだれかのパーカーからこぼれ落ちた夢が少し燃えてる・
1
あの子は窓を開けたいときだけ開けて笑う「少しおはよう」「少しおやすみ」・
2
ビル風に舞い上がってるカラフルなあれはだれかの To Do リスト・
2
真夜中の水族館にぼくたちがあの日求めた解を泳がす・
11
昨日なんだったんだろう 笑ってるコアラのマーチだけ残された皿・
7
でたらめのフィルムでした(これでもかってぐらいきらきらしやがって!)・
5
ほんもののぼくの心はいまカラスがくわえて雑居ビルの屋上・
6
さくら降るひかり降るなか泣きながら走る夢 そこに行かなくていいのに・
5
理由とかは風でぜんぶ飛ばされてそこらじゅうシロツメクサの花・
6
でもきみがやったんじゃんって声がして目覚めたら雪 いやぼくじゃない・
4
テラス席の犬はクリーム舐めながら思う「あ、これはデジャヴだ、春の」
4
無駄な抵抗とかやめてしまったぼくたちの白すぎる
Ꭲ
シャツ・
4
右耳できみの言い訳ききながら遠くの北斗七星さがす・
2
会いたいけど誰に会いたいんだろうな つぎつぎこぼれるイルミネーション・
3
で、だから?それで?と迫る北風にフードを深くかぶり走った・
7
行かないで そんな悲しい色の蝶追ったら遭難してしまうから・
2
もうやだ、と神が言われた。すると闇があった。心地よい闇だった。・
6
黒いって思うあいだはぜったいに見つけられないブラックホール・
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