Utakata
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りっとう ゆき
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雷神が落としていったスティックで刻むビートはひと夏だけの
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「この星は気まぐれなので
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時をお知らせしない夜もあります。」
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英訳せよ 無駄に歩いて無駄に歩いたことを知るとまだ知らない
4
今ぼくの前頭前野を象に乗るあの子が通り過ぎ、砂嵐
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自販機はぜんぶ〈売切〉 どうにかなるわけじゃないけど写真を撮った
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「春と修羅・序」を先生が読むうちに生徒らは静かに発電していた
3
少年は雑踏の中 あの銀河入れた牛乳びん持って
6
おれがおれのふりして体操服をきてとんだりはねたりする5時間目
9
県道のマクドナルドのドライブスルー出たとこで本当のこと言う
3
回らなくなって捨てられた地球儀の周りをゆっくり星々まわる
4
水族館みたいな夜だ江ノ電の窓に無数の記憶たゆたう・
10
めくるめく空をめくるとああここはデジタルリマスター版世界か・
4
空っぽの水槽のなか空っぽのぼくが揺れてる ぼくじゃないのか・
5
あきらめてあきらめなくて揺られてる山手線がしずかに吠える
6
受付のひとはいなくてパソコンのロック画面の壮大な洞窟・
4
太陽が点滅してる 立ち止まる ぼくはこういうやり方でしか
5
満月が点滅してる注意して進むよぼくは陥りやすい
3
つぎつぎとクジラが泳いでるんだろう ぼくが不在のタイムラインに・
6
「ビタミンが足りてないね」と渡されたレモンを湯船に落とす真夜中・
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映画館の明かりが消えて無重力 みんな浮かんでみんなひとり・
4
夜、パスタ茹でる鍋からふつふつと追憶あふれ出て火を止めた・
10
FRISKをポケットに入れて歩くたびからから鳴って自意識のよう・
6
留守電に入ってたのは信号のパッポー それと風の音だけ・
6
流星じゃなかったあれは毎秒5
mm
で孤独に進む点P・
5
スマートフォン忘れて走る こんな時ついて来なくていいのに月は・
5
嘘にも真実にもなりそうなメロンパン一つかばんに入れる・
6
かりそめの観覧車ってわかってるけどあまりにも月が赤くて・
5
横浜で乗り換えなかったぼくたちは片道切符でメビウスの輪に・
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きみの町も雨かな
U
F
O
キャッチャーのぬいぐるみたちひどくざわめく
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「すぐ決めなきゃだめ?」と聞いてもそよ風はぼくの言葉を繰り返すだけ・
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