Utakata
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りっとう ゆき
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宵越しのペットボトルに残ってた感情論をシンクに流す
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いま海を見てる自分をいつの日か思い出すときたぶん逆光
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ふとぼくとだれかの記憶が重なった夜のスクランブル交差点
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カーナビの知らない道をカーナビはライ麦畑走ってる気で
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雨の中傘をささずに晴れた時さしてたあの子どこ行ったかな
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おれたちの若気の至りが夏空を穿ち稲妻一筋光る
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強がりの赤いコートと一冊の本だけ持って彼女は発った
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熱っぽい世界に立ってた 辛そうと言われ初めて辛いと気づいた
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テーブルの上の未踏のモンブラン 夢見るための時間を下さい
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「なんかこれ、青春だね」「うん、そうだね」ってパジャマのままで宇宙遊泳
4
夕暮れのペデストリアンデッキには無数の約束こぼれて消える
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POPでもROCKでもない魂が夏の渋谷を彷徨っている
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「そ、ん、な、も、の、こ、わ、し、て、し、ま、え、」少年が漫画雑誌を音読してる
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どっちからでも行けるけどそっちにはさびしい声で鳴く鳥がいる
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重いはずだ、リュックの中にいつからか罪とか罰とか愛とかそんな
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どこに続く廊下なのかな当たり前みたいにみんな歩いてくけど
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でもあれはあれでよかったんだろって星空かきまぜる 何度も
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眠ってるきみの舟にはどんな動物がいるのか 次は新宿
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『涅槃』って落書きされた塀の上をのらねこたちが走って行った
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「脳がないクラゲはつまり無我なのか」「無我ってこんなにうつくしいのね」
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「うつろな目してんなおれと入れかわれ」モードなマネキンぼくをバキュンと
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あの時の記憶と夢の境界ではためくきみの水色のシャツ
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静電気みんな起こしてびりびりの教室ぼくは粘土こねてた
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しゃぼん玉液吸い込んで死ぬかもと咳き込むサイケデリックな空
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昨日ぼくが校庭に描いたうずまきの上に椿が並べてあった
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うかうかとしてる間に夏は過ぎて年が明けて、また夏が来た
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「責任の所在はこちらでございます」と開けられた冷蔵庫 西瓜が
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シャンプーをボトルに詰め替えてたせいで銀河行きバスに乗り遅れた
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途中まではできてたのにそこで夏が来て何もかも曖昧になった
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ららぽーと月 駐車場誘導員踊るように赤い光振って
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