りっとう ゆき
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Twitter や うたの日などで詠んだ作品を置かせてもらってます。

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『こぼれ落ちた夢がすこし燃えてる』
未発表作品39首と、NHK短歌・新聞歌壇・『短歌ください』採用作品を含む278首収録。
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キャビネット空っぽだけど朝鍵を開けて帰りに閉めるお仕事
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浴室の鏡に残る後悔を落とす洗剤(ミントの香り)
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おびただしいファイルの中から彼は『月〜コピー〜コピー〜コピー』をクリックし、
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ラテアートぐるぐるまぜてきみはきみを探しているんだろう 深淵
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雲に乗るのはたやすいけど乗り続けられるとは限らない、みたいな
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秋の終わり うつむいた扇風機から忘れかけてた歌が聞こえる
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イヤフォンを片方落としてこんなにもやさしいロックでしょうか、雨音
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しゃらりんと千手観音立ち上がりありとあらゆるぼくを見ていた
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金縛りにあって浮かんでいる時も金木犀の香りがしていた
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「元気ないね、ちょっとそこ立ってみて」って言われて立ったら影を盗られた
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われわれを構成している素粒子が揺らぎわれわれが揺らぐ わぉーーーん
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もう授業終わってるのにまだ砂鉄集めてる子の背に赤とんぼ
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長雨で電波が途切れえんえんと跳躍してるラジオ体操
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吹けなくて風にはなれず熱っぽい身体で自転車走らせる夜
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きみのすべて 実在しないするしないするしないする…するの? 陽炎
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巡らせたぼくらの想いが引かれ合いひとつになって生まれたこの星
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つぎつぎときみは幻影の鳥たちに色を塗っては彼方へ放つ
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まばたきで広がるきみの湖に泳ぐ大きな黒い魚は
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階段を下りてるはずがのぼってて 出逢えちゃったね、ぼくら 空中
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カーテンの奥のカーテンのその奥のカーテンの奥にいてほしい人
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星々の言葉をきみは意訳してひとりで泣いたり光ったりして
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考えておくわと言ったきり曼珠沙華は鳥になり飛び去った
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返信ができないうちにカルピスの賞味期限が切れてしまった
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「秋らしくない天気っていうことが秋だね」ときみは傘回しつつ
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秋 散ってゆくようで手を伸ばすけどまだここになく、もうここにない
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きみが見る ぼくが見る ひとびとが見る なにも泳いでいない水槽
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「これじゃなきゃだめです、なぜならやさしくて…」夜中に書いた商品レビュー
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隣りいいですかと聞かれてうなずくとダリアが座り花を咲かせた
11
くだものグミ全種類買う 将来の夢は「ふつうのおとな」だった
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この曲を聞くたびきみを思い出すけどきみはこの曲を知らない
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