Utakata
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りっとう ゆき
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シーソーの支点に立って揺られてる 一人でもみんなでもこんなにひとり
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その壁を穴があくまで眺めてた 穴から村上春樹が見てた
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しゃべってしゃべってしゃべって彼女は言う「よけいなお世話だったらごめん」
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「飛ぶからね、ほんとに飛ぶよ、飛ぶ飛ぶ飛ぶ」と叫ぶ葉を両手で受け止めた
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着くころにいつも眠ってしまうからまだそこにはいけないままだ
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大空へ羽ばたきそうな噴水を背にして居眠りしてたぼくらは
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鳴る前に目覚まし止めてどんどん勝手に生きてしまうきみはだれ?
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タワーから眺めてたのはあなたではなくて大きなみみずくでした
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全人類南極付近に集合せよ、地軸のずれを修正すべく
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『友だち』になってくれたらクーポンをあげるとドラッグストアのうさぎ
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曼珠沙華 大っ嫌いと言われるのも大好きと言われるのも怖い
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なにもかも妖精たちのしわざだろ、おれがこんなにみかん食べるのも
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特技は?と聞かれて彼は立ち上がり嘘を林檎に変えた 無言で
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めちゃくちゃなブラインドタッチできみは並行世界へのツイートを
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一ミリも話の合わない子とジェットコースター乗る 世界がずれる
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大阪の赤い観覧車の下でやっと会えたぼくら、早口になる
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百億の珊瑚のどれも傷つけぬようにひっそり生きてる人魚
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炒めてるうちに気持ちは変わるでしょう きみがきみではなくなるでしょう
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コンビニでSuica残高足りなくて欲しくもなかったバナナを返す
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「トリック・オア・トリート、それかこの歌を聞いて(いたずらはしたくないです)」
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アルコールランプたおれて青い炎広がるよけいなことをしたから
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連絡をくれたと思えば「ドラえもんの道具で欲しいものなに?」ってさ
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顔(ぼくがこんな気持ちでいることにはまったく気づかないで)認証
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銀行のシャッター下りて等身大パネルは世界に取り残された
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また一人消えたところで本を閉じてドリンクバーのコーラ注いだ
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「ほら、これが約五千万年前のクジラの化石。翼があった。」
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見せないで隠したはずの感情が手品師のポケットから出てきた
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無人駅の「俺参上!」って落書きを秋風が撫でてまた去っていく
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もうなにをしてもしなくてもいい夜にひとりでラジオ体操第二
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「でもそれはあなたの最適解でしょ」とアイスに熱い紅茶かけつつ
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