紅玉
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病院の眠れぬ夜に、ここにたどりつきました。どれだけ救われたことか…感謝しています。

寒もどりふくらみかけの桃一輪ぎゅっとまぶたを閉じて待つ春
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守られていた頃思い出したくて自分のための絵本を選ぶ
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言葉には力があるというのなら友に届ける言葉がほしい
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「あきらめず頑張ります」と言う友にわたしの言葉は空回りする
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「寂しさの終てなむ国」など無かったと今なら言えるそれもさびしい
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木蓮がゆうらり揺れて思い出すこの花こわいと言ってたひとを
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彼岸前もう満開の木蓮が手持ちぶさたに風にゆらゆら
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遅くまで鳴き交わしてた鴨たちも飛び立ったらし川はのどかに
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戦前の空気を知らぬわれなれど「強い日本」に感じる不安
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初鳴きの鶯の声つたなくて梅も笑って花びら散らす
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大根が頭を切られニョキニョキと春の畑のなまめかしさよ
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花落ちてなおもあとひく椿かな紅溜まり心騒がす
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はげましの言葉はどれも空しくて何も言えずに並んですわる
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花粉など知らずに春の中にいたれんげ畑のわれが懐かし
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きらきらの波間に鴨は揺れながらそろそろ帰る相談してる
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いつの間にわれを気遣う年になり孫は手をふり家を出てゆく
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「もういい」と夫のことば遮りて目の前の河みないふりする
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この怒り湯ぶねに流せるはずもなく夜空見上げて怒鳴ってみたし
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年ごとに母に似てくる下がり眉なんだか声も似てきたようで
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夕焼けの川面に浮かぶ橋のかげ渡月橋にも負けぬと思う
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梅の木にミツバチの飛ぶのどけさよ雪国の春も近いでしょうか
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この色を言葉にできぬもどかしさ黄昏時の空の蒼さよ
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ふうわりと天狗も笑う春の風お山の木々も芽吹く日近い
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如月は衣を重ねることという一枚一枚ぬいで待つ春
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忘れ物してきたようで落ち着かず春の私はちょっとせつない
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雪に耐え春の日差しに残り柿受験の子らよサクラも近い
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川面にも春がきらきら漂いて何もせぬまま二月も半ば
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アスファルト染めて椿の落ちにけり音のするよな潔さかな
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白梅が一輪二輪咲き初めて春の雨にもやさしく笑う
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大変だそう言いつつも一票を守ろうとする雪国のひと
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