紅玉
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病院の眠れぬ夜に、ここにたどりつきました。どれだけ救われたことか…感謝しています。

歓声が祭りの終わり惜しむよに響いて消える夏立つ空よ
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この空はつながってると思うときあなたの歌にうなずいている
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この想い独りよがりの歌に乗せ夜明けの空に捨ててしまおう
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大風が四月の憂い吹き飛ばし雲の切れ間の花月夜かな
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手打ちそばお芋の餅にちらしずし夢に出てこい母さんの味
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筍とふきならやっぱりちらしずし柚子を効かせて四月を食べる
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雨が降る友を見舞った帰りには車打つ雨ただ眺めてる
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もどりたいと思ってなんかいないのにまた夢にみるおさげの頃よ
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落ちぶれし国は武器さえ売るというお花畑で声をあげる日
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この国の武器が異国の子を母を父を郷土を奪う日が来る?
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紅つつじ恐いくらいに花、花、花。今年の春はなんだか変だ
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「お不動さん泣いているの」とおさな問うこんな顔して泣くのか人も
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早植えの田に吹く風を吸いこんでとびの鳴く空飛んでゆきたし
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三十一みそひとに込めれぬ想い溢れすぎ山に向かって相談してる
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星空にぶつかりもせず飛んでゆく飛行機の音夜にこだます
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青のとき一番星が瞬いてもうじき夜のとばりが下りる
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春暮れて山はくっきり立ち姿みどりの風が 髪をなぶるよ
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あの山に守られているこの川に生かされている春は往くとも
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「順繰りや」祖母の口ぐせ思い出す人も季節も巡りてめぐる
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価値観で測れるものか人と人あなたとわたし心が遠い
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夜を裂く百足起こしの春雷よ何もせぬから刺すなと告げて
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春雷が百足の季節告げてゆくびくびく眠る夜がまた来る
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雷が家の真上で鳴り響き春が終わると宣言してる
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病院の待合室は海の中バリヤー張って自分に潜る
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たましいも飛び出しそうな大くしゃみ そろそろ春もいくというのに
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春嵐ひとときの夢散り残し季節は先にゆこうとしてる
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風が吹く桃も桜も吹き飛ばし春のただ中切りさくように
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春の陽に気持ちよさげな野の仏桃の花びらおでこに二つ
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姑の植え残したる椿の木赤と緑が春の陽はじく
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なんだかね自分の息をかいでるようでむかしの短歌うたはちょっと照れます
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