紅玉
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病院の眠れぬ夜に、ここにたどりつきました。どれだけ救われたことか…感謝しています。

雪国の厳しさ少しは知った今春の気配に浮かれもできず
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留守電の長々しゃべる候補者に入れませんよとつぶやいてみる
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通学の自転車の群れ見送ってはるか昔を思い出す朝
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戦争のできる国にはしたくない婆の繰り言願うは平和
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雪国に嫁ぎし友の四十年春待つ便りに思いはせおり
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ふるさとは雪が降るらし寒い家一人で暮らす弟思う
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下向いて笑ってるよなやぶ椿風にゆられて春を待ちます
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梅の木に毎年花が開くのはあたりまえではないと知りけり
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この国の先にも平和ありますか任せていいのあの人たちに
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顔中にご飯くっつけ笑ってる幼よいくさ知らずに育て
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「ご自由に」と柚子と橙並べ置く今夜だれかのおふろに浮かべ
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川べりのお地蔵さんに赤い花似合わないよと照れてるみたい
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寒空や雲間にぽっかり青い空そこだけ春が来ているようで
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窓を打つ風が夜通し哭いていてもらい泣きする眠れない夜
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短歌うたで知る大雪の地のご苦労に寒いくらいで負けてごめんと
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夢はまだまるめたままで胸の中かなうはずなどないから…夢
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いつもより遠くの山も見える朝冷気すいこみ生まれ変わろう
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傷つけて傷つけられて子育てはたぶんホントは親育てだね
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折れちゃった今日は母さん休みます何もしないよなんにもしない
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冬空にゆずの黄色がうれしくてとげも忘れて手をのばしてた
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いつの日か風になる日がきたならば君のうえではやさしく舞うよ
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「うるさい」と言って言われて日が暮れて明日の朝は笑うのだろう
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みるは入浴剤もいいけれど柚子のおふろに勝るものなし
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報われぬ思いを抱え帰る日は鯛焼き買っていちごも買って
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川べりを人が行くたび鴨が鳴く「気をつけろ、警戒せよ」と鴨が鳴く
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「今や癌は二人に一人」その一人自分だなんて思いもせずに
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次々とコロナインフル花粉症マスクの下で皺を重ねる
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親なんて自分を棚に上げないとできないものとつくづく思う
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母さんも昔は子どもだったからうざいと思う気持ちもわかる
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忘れまいテレビの中の惨状にただふるえてたあの日の朝を
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