Utakata
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病院の眠れぬ夜に、ここにたどりつきました。どれだけ救われたことか…感謝しています。
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下向いて笑ってるよなやぶ椿風にゆられて春を待ちます
28
梅の木に毎年花が開くのはあたりまえではないと知りけり
20
この国の先にも平和ありますか任せていいのあの人たちに
26
顔中にご飯くっつけ笑ってる幼よ
戦
(
いくさ
)
知らずに育て
32
「ご自由に」と柚子と橙並べ置く今夜だれかのおふろに浮かべ
28
川べりのお地蔵さんに赤い花似合わないよと照れてるみたい
24
寒空や雲間にぽっかり青い空そこだけ春が来ているようで
22
窓を打つ風が夜通し哭いていてもらい泣きする眠れない夜
21
短歌
(
うた
)
で知る大雪の地のご苦労に寒いくらいで負けてごめんと
27
夢はまだまるめたままで胸の中かなうはずなどないから…夢
19
いつもより遠くの山も見える朝冷気すいこみ生まれ変わろう
28
傷つけて傷つけられて子育てはたぶんホントは親育てだね
25
折れちゃった今日は母さん休みます何もしないよなんにもしない
33
冬空にゆずの黄色がうれしくてとげも忘れて手をのばしてた
22
いつの日か風になる日がきたならば君のうえではやさしく舞うよ
28
「うるさい」と言って言われて日が暮れて明日の朝は笑うのだろう
22
凍
(
し
)
みる
夜
(
よ
)
は入浴剤もいいけれど柚子のおふろに勝るものなし
17
報われぬ思いを抱え帰る日は鯛焼き買っていちごも買って
35
川べりを人が行くたび鴨が鳴く「気をつけろ、警戒せよ」と鴨が鳴く
18
「今や癌は二人に一人」その一人自分だなんて思いもせずに
26
次々とコロナインフル花粉症マスクの下で皺を重ねる
23
親なんて自分を棚に上げないとできないものとつくづく思う
23
母さんも昔は子どもだったからうざいと思う気持ちもわかる
19
忘れまいテレビの中の惨状にただふるえてたあの日の朝を
23
その努力復興なんて言葉ではあらわせるまい三十余年
23
頑張れはもう聞きあきたはずだからいちご大福そっと手渡す
28
すれちがう受験の子らにガンバレと心の中でエールを送る
24
父母
(
ちちはは
)
と弟たちと住んだ家ドアを開ければみんないるよで…
25
そういえば授乳の頃も思ってた せめて一晩ぐっすり寝させて
19
カ―テンを開けても外はまだ暗く月と星との時間の
最中
(
さなか
)
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