紅玉
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病院の眠れぬ夜に、ここにたどりつきました。どれだけ救われたことか…感謝しています。

はげましの言葉はどれも空しくて何も言えずに並んですわる
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花粉など知らずに春の中にいたれんげ畑のわれが懐かし
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きらきらの波間に鴨は揺れながらそろそろ帰る相談してる
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いつの間にわれを気遣う年になり孫は手をふり家を出てゆく
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「もういい」と夫のことば遮りて目の前の河みないふりする
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この怒り湯ぶねに流せるはずもなく夜空見上げて怒鳴ってみたし
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年ごとに母に似てくる下がり眉なんだか声も似てきたようで
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夕焼けの川面に浮かぶ橋のかげ渡月橋にも負けぬと思う
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梅の木にミツバチの飛ぶのどけさよ雪国の春も近いでしょうか
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この色を言葉にできぬもどかしさ黄昏時の空の蒼さよ
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ふうわりと天狗も笑う春の風お山の木々も芽吹く日近い
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如月は衣を重ねることという一枚一枚ぬいで待つ春
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忘れ物してきたようで落ち着かず春の私はちょっとせつない
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雪に耐え春の日差しに残り柿受験の子らよサクラも近い
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川面にも春がきらきら漂いて何もせぬまま二月も半ば
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アスファルト染めて椿の落ちにけり音のするよな潔さかな
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白梅が一輪二輪咲き初めて春の雨にもやさしく笑う
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大変だそう言いつつも一票を守ろうとする雪国のひと
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咲き初めのしだれ梅にもぼたん雪つかの間だけの白き世界よ
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て空に虚しさだけがこだましてそれでも春はやって来るから
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やせ婆の遠吠えだってかまわない平和ボケだと笑わば笑え
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政治家になる前ならばその笑顔好きになったな信じただろな
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母さんが千の風になってたら怒るだろうか鍋を磨けと
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二人して癌友だねと笑いつつ友に伝える想いあふれる
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張り詰めた背をさするだけガンバレもだいじょうぶよも言えないでただ
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夕焼けが夜にとけてく時間には帰れぬ日々が空に浮かぶよ
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子に孫に武器を持たせる日が来ると思ったろうか当時の人は
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政治家は選挙に勝つのが仕事だと…まさかホントと思わなかった
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夢のなか紡いだはずの言葉たち夜明けの空に消えてしまった
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胸うずく想いする短歌うた高校生?帰れぬ日々を思い出します
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