紅玉
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病院の眠れぬ夜に、ここにたどりつきました。どれだけ救われたことか…感謝しています。

下向いて笑ってるよなやぶ椿風にゆられて春を待ちます
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梅の木に毎年花が開くのはあたりまえではないと知りけり
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この国の先にも平和ありますか任せていいのあの人たちに
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顔中にご飯くっつけ笑ってる幼よいくさ知らずに育て
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「ご自由に」と柚子と橙並べ置く今夜だれかのおふろに浮かべ
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川べりのお地蔵さんに赤い花似合わないよと照れてるみたい
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寒空や雲間にぽっかり青い空そこだけ春が来ているようで
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窓を打つ風が夜通し哭いていてもらい泣きする眠れない夜
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短歌うたで知る大雪の地のご苦労に寒いくらいで負けてごめんと
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夢はまだまるめたままで胸の中かなうはずなどないから…夢
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いつもより遠くの山も見える朝冷気すいこみ生まれ変わろう
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傷つけて傷つけられて子育てはたぶんホントは親育てだね
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折れちゃった今日は母さん休みます何もしないよなんにもしない
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冬空にゆずの黄色がうれしくてとげも忘れて手をのばしてた
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いつの日か風になる日がきたならば君のうえではやさしく舞うよ
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「うるさい」と言って言われて日が暮れて明日の朝は笑うのだろう
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みるは入浴剤もいいけれど柚子のおふろに勝るものなし
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報われぬ思いを抱え帰る日は鯛焼き買っていちごも買って
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川べりを人が行くたび鴨が鳴く「気をつけろ、警戒せよ」と鴨が鳴く
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「今や癌は二人に一人」その一人自分だなんて思いもせずに
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次々とコロナインフル花粉症マスクの下で皺を重ねる
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親なんて自分を棚に上げないとできないものとつくづく思う
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母さんも昔は子どもだったからうざいと思う気持ちもわかる
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忘れまいテレビの中の惨状にただふるえてたあの日の朝を
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その努力復興なんて言葉ではあらわせるまい三十余年
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頑張れはもう聞きあきたはずだからいちご大福そっと手渡す
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すれちがう受験の子らにガンバレと心の中でエールを送る
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父母ちちははと弟たちと住んだ家ドアを開ければみんないるよで…
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そういえば授乳の頃も思ってた せめて一晩ぐっすり寝させて
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カ―テンを開けても外はまだ暗く月と星との時間の最中さなか
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