ひらつかちどり
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俵万智さんの「生きる言葉」を読み、その本の中で紹介されている俵さんの師である佐佐木幸綱さん監修、「心の花」編集部著の「知識ゼロからの短歌入門」で短歌勉強中です。日々の雑感、短歌、読書のブログを開設しました。(2026/8/30)https://ooyamasanta.hateblo.jp/
ハンドルネーム、他の投稿サイトと同じく、ひらつかちどりに改名いたしました。

十秒でまなこに涙あふれくる子役につらるる吾を見る妻よ
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長雨に打たれ続くる金木犀 落花がおほふ道の香は失せ
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おもちゃ屋で五百円札手渡せばレッドキングと釣銭もらい
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機長告ぐ見えざる日付変更線 越えて羽田の吾は何処に
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孤独なるうさぎは己が毛を食みて主(あるじ)の帰りただ待ちたらん
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冬の部屋石油ストーブ焚いてをり餅と灯油の生活臭よ
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乳歯ぬけ笑ふ吾子見て吾も笑ひ子を育つるはさう言ふことか
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短冊の壁にずらりとお品書き煤けた文字のしめ鯖ひとつ
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行きつけの蕎麦屋で頼むは鴨せいろ妻はメニューを開いてをりぬ
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背をあずけ公孫樹(いちょう)の樹齢はいかばかりコツンと落ちる銀杏ひとつ
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あぜ道にアマガエル青くとびはねしこがねに実る秋を思わん
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押入れの隅に見つけしマムシ酒 亡父(ちち)のまなこか 吾を睨みをり
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暑さ越え寒さを越えし露地栽培 泥のにほひと焼きねぎを食む
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点滴の薬液落つるを数えつつ まどろむ母の痛みは去りぬ
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ひらがなにひらいたときは ははのてをつないでゐるごと われうたをよみ
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トーストの焦げめパリッと香ばしくそんな日々へと老いてゆくのか
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半馬力ポンコツ主夫は支えをり九十分(きゅうじゅっぷん)の時短の家事よ
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コスモスの花咲きそめし花畑渡りの途中かノビタキひらり
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あまたの穂 向きそろへては秋風と おいでおいでと薄(すすき)は誘ふ
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ファストファッション 裏の裏その裏がわは、声なき人の手と手と手
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妻とゆく銀婚の旅 目をとめし手鏡見ては棚田のあはれ
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瓜食めば子を思ひたる憶良ゐて 「孤(ひとり)」の文字や宝に見ゆる
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セレナーデその言の葉は 陽水の甘い口づけ こゑ部屋に満つ
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噴水のしぶきで遊ぶ子らのこゑ静まりて秋か絹雲うすし
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魔は去ると言はれし踊る猿の芸 賽銭放る初もうでの朝
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ラムネ瓶 取れぬビー玉ながめつつ あなたへ手紙書いております
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万智さんが教えてくれし『滑走路』「生きる言葉」に載りし歌集よ
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妻病みて主夫となりたる吾がゐて みそ汁の具を妻に聞きたり 
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車窓越しFMヨコハマ聞こえくるカーペンターズ十三にもどる
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みなしなる制度の中で泳ぎつつ残業と言う岸見当たらず
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