ひらつかちどり
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俵万智さんの「生きる言葉」を読み、その本の中で紹介されている俵さんの師である佐佐木幸綱さん監修、「心の花」編集部著の「知識ゼロからの短歌入門」で短歌勉強中です。これからは、ブログにも短歌を載せていこうかと。基本、野鳥観察のブログなんですが・・・(笑)https://miyabi1958.hatenablog.com/
ハンドルネーム、他の投稿サイトと同じく、ひらつかちどりに改名いたしました。

こぶりなる紀州みかんを有田ありだむき孫はまねする炬燵のむかい
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橋渡るせなを押したる海陸風ペダルを踏めば空飛ばんとす
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セイコーのクォーツ時計目にすれば父ととぶらふ入学の朝
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働きものの母がゐて働きものの父もゐて貧しかりし日々
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夏の夜の高原に見し天の川吾子の肩抱くほんたうのさち
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雨やみてベランダの闇うすれゆき月満ちてゆく水無月の宵
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法事終え位牌が戻る仏壇に幾すぢもの香煙ゆらめく
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雨はやみ歩きはじめにポケットの硬い四角は傘立ての鍵
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夜も更けて無人の派出所過ぎゆけば血豆のごとく腫れる赤灯
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何枚も死亡届をコピーして何度書けども複製せぬ母
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寄せ書きに感謝の言葉並びをり母を看取りてまた読み返し
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遠浅の海に竿振る父がゐて 世話焼く母はフライの仕度
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雨もよひ慈雨待ちわびたあぢさゐの小径でせなを押されてをりぬ
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ミシン踏む母の背中は揺れており 針折れぬよう息をひそめて
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髪を切り白髪染めるは孫ほどの  美容師の手そっと母に触れ
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けふもまた曇りガラスの向こうにはまどろむ縁側さくら耳の子
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夜市には風の過ぎゆく時があり 浴衣の袖に父を探せり
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都心から新しい風まとっては花柄のワンピ 二学期の朝
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出稽古を終えて静まる体育館 薬缶に結露 うすきカルピス
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背伸びしてハンズで買ったウォーターマン胸ポケットの少し重たし
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出窓には張り子達磨の紅と白 孫の土産を義母ははは眺めし
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指切りのか細きゆびの温もりは見えないタトゥー小指に残り
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重力と浮力の間に生かされて海月は潮に消ゆる日を知る
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母が煮た小豆の加減知れぬまま 汁粉の椀に白玉を沈め
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筆折れて八十年やそとせ過ぎし別邸に風涼しけれ文机あり
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校庭を逃げるあの子に追いつけずチャイムを聞いて泥棒は笑ふ
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曇りなき烏の眼が近付けば箒で追はれひらり電線に
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伝書鳩ふるき鳩舎をめざし飛ぶ 同じ空来て更地をめぐ
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系統図、途絶えた先のバス停は案山子のように影伸ばしをり
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読点が続くばかりの君とゐて それぞれに見る句点のありか
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