美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。

舞踏会きみは不参加だからだねあんな素敵にぼくと踊れて
8
そんなにもアルミ扉を凶暴に開閉する音もまたひとつの寂寞
13
小綺麗な街の角にも心にもあなた現るべくもない吐息
16
このものたちの業の輪廻よひと知らず自己のみ愛し抱きよす寄る辺
13
早逝の少女の想いかき抱き北摂西に筆を置きつつ
16
隔絶の衰微進みて灯り消し明日の目覚めのカロリーメイト
14
伽羅きゃら香り雨に濡れおるいらかかな共に歩くひとのない道
14
かのひとのいなき世界に倒れ伏すかつての魔術昔日の雲
11
ややこしい久しく聞かぬその言葉だった一人のきみから説かれ
12
腰痛という難ひとつ加わって老いの憂愁深まる晩冬
15
ものなべて常にはあらずと突如説くマイカちゃんの理敬拝す
7
ありふれた話しのおわりあのときに飛びかかったね麦藁帽子
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こんなにも凍てつく寒波幕おろすしげしげと見つめていた祖母の面差し
16
変わりなく身は独りでも魂を孤立させては愛の芽出ない
14
悲の斜面見る人も無し黄昏の世の片隅の幸福論かな
11
痛ましい悲愴な顔のエイリアン人の世恥じて身をすくめおる
9
泥濘の中にいるほどさりげない優しい言葉伝えてみたい
16
父母よ最期の悲鳴はここにある何でもない雑踏の流れの片隅
14
寂しさは喧騒の中わたくしは由緒正しき暮らしの只中
17
ナルでなく陽気でもないこの私自撮りを頼む何たることを
13
純ならば死んでるような生でもいいわ忍辱だけが戦闘なのね
9
生まれたとき満面の笑みで喜んで祝福くれた若き二人
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うべなうのは生の認識と同じほど当たり前なそこにある死
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一番の哀しい場面それだけを星のはたてに携えてゆけ
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いけないわ白はこれからいくらでもいくらでもまた汚れゆくもの
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ほろほろと高菜弁当泣きながら人は食さず生存できぬ
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ラプンツェル行き来絶えないワンルームここがあなたのついの塔です
12
飽きはてて尚且つ生きる夢うつつ愛のかけらを意識しながら
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なー、もいいするん?も良くて気だるげな関西弁の彼女に安堵あんど
9
草原そうげんできみとワルツを踊ったよ生きれない生からませながら
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