美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。

ほんとうの美がどこかしら隠れてる悪と濁りと嘘の世界に
14
天涯の孤物となりて今更に人渦に飲まる神の悪戯
14
頑是ない眠りの底で歌ってる鯨の上げる飛沫輝け
12
明日もまた目覚めることを信じ切り消灯プラス常夜灯オン
15
飲み会にひとり遅れるかのように私もじきにそちらに行くね
14
ウサ耳をピョコピョコしてるお父さん確かにあなた面影あるわ
10
海まではとどきはしない純白のあなたの羽根を羽ばたかせても
14
あと三年みとし耐えてみるかと冬枯れの朝の冷気にすくんで想う
19
生きすぎた自分を何者も知らず遇せず六時を回る
11
いのちにはリミットがありどれほどに祈念懇願したといえども
18
ビートルズ一番好きな曲ですか?そうねえうんとグッドナイトよ
10
もういいと人生はそう返せない神が返せとおっしゃるまでは
16
無であって肩身狭い身であるをふと有り難く思い電車発車す
10
生と死は生と死として生と死のどちらに心引き締まるのか
11
密やかに文化なるもの永訣し滑稽な世に澄まして混じる
13
稼動する他人の生をあまた観る老い始めても止まぬ業あり
15
厳冬にこの様ならば当面は天使モードになれそうもない
8
冬疲れ大儀な朝に唐突にユッサと傾ぐ地震ひと揺れ
16
色眼鏡配慮体裁特別視好奇白眼玩弄排他
8
破滅から衆愚を救うそのためにたった一人で磔刑を受く
12
視線とは言葉以上に人を刺し鋭利な刃物ちらつくようだ
13
目は虚ろ独言する私には場所あけたげるしか出来なくて
10
淋しさの濃度や種類歳ごとに変節するを風が知らせて
14
ほほなでる元日の風何かしら超克される気配よぎりて
11
洗脳と変節の果てこの廃墟私は未だ立ち尽くす者
9
いつまでも生きていないと鳩の群れ見つつ冬陽に定命思う
13
優しさが信じ難いとなるほどの情の壊れし国となる冬
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ゾクゾクと震えるほどの高揚があると仮定し布団をかぶる
11
対座するあなたを見てるだけだけど遥かな旅路歩いてきたのよ
13
クヌルプは雪原のなか吐血して神に抱かれて微笑み死んだ
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