Utakata
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美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。
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文字通り巷へ抛り出すぞとの亡父の言葉固く忘れず
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散り散りと天使輪舞し月照らすシリアイエメンアフガニスタン
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遠凪の銀にきらめく蜃気楼海はキミなど呼んではいない
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あなたとの訣れは悲嘆などでなく永遠に見た苦の解放だった
17
何人
(
なんぴと
)
もならぬ私の道行きを知ってか終の父の微笑み
11
うごめきを照らす光はただそこに在って光を照射するだけ
12
淋しさも虚しさもまた置き去りに酷暑の夏は去っていくのね
15
父母よ彼方の曙光漏れ光り続く緑の昏き荘厳
13
消えていいそう聞かせつつ蕭条の夕日暮れ染むスーパーへ行く
9
人生はこの雑踏をひとりゆくそんな気高な
追物語
(
ついものがたり
)
14
真実でなくなる前に愛という文字を胸からすぐ掻き消して
13
物言わぬ怯えを解し十四年キミを限った私を赦して
9
あの夏にゴールからまた立ち上がり歩き始めたキミを知ってる
12
穢すまい残り時間をはかりつつ神なる影の怖き示威知る
10
低木の滴る緑連なりて伸びゆくここが旅路の終わり
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ジュンク堂3時間居て本買わず避暑長居してごめんなさいね
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お母さんここにいますよ黄昏る国の涯の愚蒙の端に
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虚しさを悟れることも相違なし大悟たらしむ歓喜も共に
12
工事音蝉しぐれとのハーモニー此処は無の園文月の過ぐ
12
母に手を引かれしころと同質の寂しさありて書店のフロアー
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炎夏にもひたすら耐える気概持ち凛と静謐保ちていたい(宮沢賢治 雨ニモ負ケズへのオマージュとして)
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沈黙を続け止まないアーティストファンの気持ちも汲んで欲しいわ
11
人間を思いのままに操れる巨影描ける夏雲の果て
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窓外のソメイヨシノを見続ける炎暑の夏の午後のすべてを
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この門の外に苦行し居続ける故に生起すもの確とあり
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気づく母遠く娘に手を広げ駆け寄る娘愛の抱擁
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言葉にはならぬものしか私には手のひら零る悲の粒子たち
9
呼び声と抱擁があり放さない鍵を確かめ今一度だけ
9
枯れそうな一輪の君私など意にも介さず落日見遣る
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ミスト浴び高架歩廊を歩く夏束の間私で居れる場へと
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