Utakata
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美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。
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つゆほどのためらいもなく光浴びあなたの指を折らせてみたい
9
握った手開けてみても言葉にはならない
欠片
(
かけら
)
キラキラ
溢
(
こぼ
)
れ
11
民家からソナチネ聴こえ私には幸福などはそれで充分
12
この世とは切れてしまうよ白々と線路伝いに
薄
(
すすき
)
ほの揺れ
11
憐憫の涙友に流させる神よ日月ついに終わらず
9
私だけ覚めて半身起こす闇あなたの寝息白い指先
12
ムーミンのレターブックを捲れども送る相手は異星人かも
9
惨めさの最果てまでも堕ちてゆけそれが僕らのアジテーションだ
7
心捨て言葉も捨ててスマホ見るここは淋しい星なのですか?
9
淋しさは淋しさのまま今日の日の淋しさ
抱
(
いだ
)
き淋しく寝付く
13
セルフレジ済ませ品物見もやらず立ち去りかけたおバカな私
15
フランクにもの言いかける能力が決定的に欠けてる私
12
最大値私真摯になるときに周り等しくふやけてしまう
11
ミンザイを飲んで灯りを薄くして想い呼びかけ私の祈り
14
足裏が氷みたいに冷えちゃって心は多分それ上回る
16
絶望のまだその先へ行く人は地上を越えて神に近づく
12
日の暮れにはしたなきほど大泣きを放ち自転車駆り去る少女
15
何もなく致し方なくポタージュにレーズンパンを浸し食む午後
21
二十年刑に服して出所したそんな心地を想い苦笑す
14
トイプーが音もたてずに寄ってくる眠たいけれど退屈なのね
16
ストレッチャー向きを変えられCCUへ父よ遥けき地平立つひと
15
手も足も出ずに生死も許されず私変わるな残余の命
16
ローズティー蒸らす時間の砂時計私の生もこれこの通り
18
ただ起きてただ食べ動きただ休むそんなレッスンしてみましょうか
18
ブランコに緩く揺られて去っていくあなたのほうは見返らないわ
16
良い
時代
(
とき
)
を生きてこれたと微かなる安寧よぎる日もまたありて
20
たくさんな冬を凍えて耐えてきた邪魔な自転車押さえてあげる
11
秘めやかにあなたの不在思いつつ踏み切り上がり歩き始める
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理解より力が今の私には必要なのと歩き続ける
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野卑という言葉出来れば使わずにいたいんだけどため息やまず
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