Utakata
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美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。
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燃えている脚のヒールが躓いて足音の波私置いてく
9
冬薔薇よ世界に指でぶら下がる私自身が礼拝なのだ
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あまりにも遠い昔に死んだのだ今の私はそれではなあに?
9
荒れ吹雪凍れ駅前ターミナル
心魂
(
こころたましい
)
投げやって
6
終電に間に合ったねと哀しみに行き先告げず運びゆく夜
13
うっかりと階段途中落ちたのはハンドクリームフェアリーベリー
8
生きること今や
明日
(
あす
)
への期待より記憶ばかりの回転木馬
18
ラブレター心で書いたものだからあなたは
明日
(
あす
)
も変わらずにいて
14
死ぬことも誰も知らずにいれることほのかにそれは有り難きこと
9
こんな場に座して震えて凍えおるわが在り様を戯画にシフトす
8
運命を感じ言わずとも心呼応す人と会い高揚する日来たれと願う
12
知り人もなく光り落つ隕石の世の一隅のひとしずく
9
どこへなと融通無碍に現れる女乞食の最終頁
8
民衆と葱やセロリに囲まれて焦土と化した我が国想う
9
咲き残り無惨に折れる花となる美しさなどのたまわないで
13
虹なんか架からなくても構わない愛が彩る私の生を
17
末期さえあなたいなくて構わない私あなたの一部なのです
12
好ましい感覚にさえ色褪せた疲れ覚えて歩ける歩廊
13
限りなく死に近い生歩ませてまだ死なせずにいる女神様
14
戦争の顔と名付けた分け隔て無き民の蠕動がある
8
縦横に無なる私を据え置いて心ゆくまで
辱
(
はずかし
)
めよと
11
ほんとうの美がどこかしら隠れてる悪と濁りと嘘の世界に
15
天涯の孤物となりて今更に人渦に飲まる神の悪戯
14
頑是ない眠りの底で歌ってる鯨の上げる飛沫輝け
12
明日もまた目覚めることを信じ切り消灯プラス常夜灯オン
15
飲み会にひとり遅れるかのように私もじきにそちらに行くね
14
ウサ耳をピョコピョコしてるお父さん確かにあなた面影あるわ
10
海まではとどきはしない純白のあなたの羽根を羽ばたかせても
14
あと
三年
(
みとし
)
耐えてみるかと冬枯れの朝の冷気に
竦
(
すく
)
んで想う
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生きすぎた自分を何者も知らず遇せず六時を回る
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