Utakata
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美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。
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穴ぞこで滅入る時期でもゆるゆるとアレグレットで力抜こうね
7
秋日浴び世界ではなく一匹の蟻の動きを気にして見てる
12
分断の斜面を共に堕ちてゆく知人と他人隔つ薄膜
4
脱水の終わりし音を問答の無用の生の停止に重ね
5
爪先で地球本体つまみ出すとてもほんとにちっちゃな星ね
9
十年後沈む夕陽の照りつける
二色
(
にしき
)
の浜で待っているわね
10
人間の波に揉まれてあなたって照れているでしょ 死なんばかりに
5
堀炬燵
(
ほりごたつ
(
)
)
父の生家に香りあり母の生家の軋む
木廊下
(
きろうか
)
14
往昔にキミは扉を開けたよね記憶に滲むジャン・クリストフ
7
往来で無一物にて往く人をただ眺めおる私なのです
6
是非を捨て髪を
解
(
ほど
)
いて来なさいねジャングルジムのてっぺんまでね
7
せせらぎを見つめ幼き魂は無垢な夢尚
抱
(
いだ
)
き続けて
8
次の世であなたの尊姿拝むのは
金波銀波
(
きんぱぎんぱ
(
)
)
の海辺でしょうね
7
波濤
(
はとう
)
荒れ
波飛沫
(
なみしぶき
)
起
(
た
)
つ岩頭に立ちしあなたの
慈眼
(
じがん
)
目映
(
まばゆ
)
し
7
海閉じて空を畳んで風を止め私も消える愛と一緒に
9
もういいよ曇り雨気満つ
宇宙
(
そら
)
の
下
(
もと
)
絶滅蝶に安らぎ降りて
9
ルピナスのリボン施すハット持ち被り直す子またねと言いて
9
時間なら進み行くだけ力なら思い及ばぬ天より来たり
8
校庭の風と歓声その姿目にするだけで歓喜が湧いた
13
信号の変わりて一斉歩きだすうちのひとりに私はすぎず
15
遠慮の
虜囚
(
りょしゅう
)
となって漂えど背のばし出来る地を信じ
生
(
い
)
く
10
背表紙が無力になりし哀しみをこらえて秋を抱きしめており
14
晩秋の憂愁深しあの頃は自然神秘な蘇生があった
9
ピリオドを告げし彼女の
丑三
(
うしみ
)
つの救護にならば
真摯
(
しんし
)
になれた
10
二組がいいと思いし人間の初の羨望グリーングリーン
7
一括が好きな人種ね「誰も」とか「みんな」とかいうお手軽ワード
8
輝けき想い出たちとどん底の記憶を秘して人は歩めり
16
蝶が来てしばし舞いつつ挨拶し翔んでいったと確信してる
13
自己とただ向き合うだけの
幾星霜
(
いくせいそう
)
それは無限に
往
(
ゆ
)
くのだそうだ
11
碧空
(
へきくう
)
の
下
(
もと
)
で植木を手直しす
女性
(
ひと
)
の恋した少年のことなど想う
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