美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。

何時も死ぬる覚悟は此処に有り二十九年の絶海孤島
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ジュピターも網張りめぐり森閑と諸行無常の通例在りて
12
短慮せず閉眼呼吸忘れずに一長一短断ずべからず
12
赤ずきん令和の巷ひとりゆく毒牙待ってていけないことよ
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つくられた寒暖差とも生死賭け闘う日々が来ると思わず
13
永眠を致しましたと通知する者すらおらず風と化してる
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ありがとうその一言は泣き笑い陰と陽とを併せ持ってる
14
ニッコリと営業スマイル手を振って真顔に戻るサロンスタッフ
24
サヨナラはいくたびかしらあったけど真の終わりの予行演習
14
着いたよと山頂やまいただきに歓喜する死がそのようでありますように
14
そんなこと私の生と死にとって何の関係あるのでしょうか
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来なかった死と同じくし生もまた用心深く私を避けた
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有り余る人とものとに囲繞され今日もつぶやく自然法爾と
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もう生きる方便無くし茫として不思議ゾーンに差し掛かるのか
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喧騒の遥か見上げる駅ビルの無駄で虚しい旅路の終わり
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街頭の演説の中通るとき過緊張する身がひきしまる(笑)
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降臨す天使のつもり地上には適さないから羽根も無し
10
ただ在りて何事も無し花が咲いてはしおれるように
12
行き違うあの子の視線流れ星今日も言葉は溢れなかった
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しなびたる食堂の隅泣きぬれてうどん啜ったことありますか /中島みゆきさん「わかれうた」へのオマージュです(笑)
15
一生を憂き世の外で生きたからそのまま退去させていただく
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在らぬ身の神秘を弄す愚蒙など身まかる父母の果てに散り過ぐ
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ガサガサと新聞広げ閲しおる彫刻のごと古老連なり
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渡されたブーケはなべて枯れしぼみ幾世代もの契りの果てに
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折れ萎える毎にはっきり見えるから私の中の無碍の慈愛が
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泣き方や笑い方まで忘れ果て氷のような手のひらさす
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生きていていいのかしらと萎縮する心なき娑婆冷たき世界
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燃えている脚のヒールが躓いて足音の波私置いてく
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冬薔薇よ世界に指でぶら下がる私自身が礼拝なのだ
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あまりにも遠い昔に死んだのだ今の私はそれではなあに?
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