美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。

目の前は身ぶり手ぶりのエンドレス私は死んだ人と対話す
9
隔たりのひとつない空手をかざす私は愛であり続けてる
14
落魄し老いて惨めな慚愧でも私の愛のなかにいる君
11
濡れ窓に片手かざして知っているあなたが天使であることを
14
寂しさも寂しさのまま老いてゆく死にゆく人を見守るように
16
結局は何か違う星にいるとても理解は及びがたくて
12
生きる道同種同族同じ顔はずせない枷止めれない嘘
15
醜さと汚れ滅ぼす時迫る人間たちへくだす大鉄槌
10
私がね手を上げるのはほんととも嘘とも違うさよならなのよ
12
何見てる?身をかがめては首傾ぐ君の優しさ橙色に染まる
15
世の人の知れることなく曙のひとつの星の天使の通過
15
雨風と老害だけに拉致されてパニック発作の招致に堪える
10
寂しさがエンジンとなり動いてる死にゆく者の目で人間ひと観照す
10
年少の見知らぬ少女がジャージはき寝床に闖入する夢を見た
10
旅に発て着の身着のまま知らぬ街立つ駅頭の新鮮さ
12
六十歳むとせ とは全生涯だ泣きぬれて審判せよと額づいてただ
10
親でさえ弱き人間ひとだと悟らずに不幸重ねたわれを罰せよ
10
パーティーへ呼ばれていった遠い日のもぬけの殻のハブられ少女
10
名を知らぬあの人としてほどく手よ優しいはずの春の名残りに
12
十六と二十歳はたちを神が結び付けあなたと逢った春があったね
18
折々に思いもよらぬ蹉跌来る世に萎縮する客人なるゆえ
10
真っ黒な生に戦慄く海の色死の優しさの青に変わって
10
行き先を知らずに乗った列車なら記憶に絶えたあなたが廃墟に
13
ただ看過してきた闇の哀しみの無数の罰を背負い逝かせて
10
河川敷ダンスを終えた少女たちわれ過ぎるとき例の真顔に
13
タクシーの後部座席が本当の我が家に近く思われ揺れる
10
SNSという言葉って大嫌い私も利用しているけれど
13
桜では無くて汚れた雑居ビルトイレで延々洗手する少女あり
14
楽しげな嘘が溢れてそのなかで各自が愛を削がれていくよ
13
酷いもの含めて記憶もたんぽぽの綿毛の如く重力失くす
16