Utakata
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美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。
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照れ混じり自転車起こし立ち上がる少女に男言葉足らずに
18
匆々
(
そうそう
)
とぼくには最早二つだけまだ来ない死とまだ見ない神
10
雲空も太陽さえもぼくの死は意に関せず何事でも無し
10
地下鉄のドアーが閉まる静けさでぼくたち他者が共に運ばれ
14
この世界こうしたものが
跳梁
(
ちょうりょう
)
し神が伏し目で
憫笑
(
びんしょう
)
する日
11
コホコホと咳込み歩行おぼつかずこうして人は坂下るのね
18
下
(
しも
)
つ
方
(
かた
)
だけが目に
入
(
い
)
るたそがれの蛇の目傘手に門に立つひと
15
明日もし横死遂げても床しげにこの世のぼくはただの客人
10
プレゼント漂流しつつ流れ着く私はそれを開けないけれど
16
それなりに歳とったはずの不思議ありぼくが聴いてるチェット・ベイカー
10
物語続きはいつも些事雑事そんな
頁
(
ページ
)
を
繰
(
く
)
っていくだけ
14
白々ときみの魚が正視させぼくを
聖
(
きよ
)
めるフランス組曲
9
もうとうにぼくのリズムをずれているブルグミュラーのメトロノームよ
10
二十時の危険な無事の過ぎるときぼくの鼓動はより速まって
9
きみがいてある日卒然消えたのが鮮々と凪ぐ海でよかった
10
人生の通行禁止前にしてぼくは百年取り澄ましてる
11
一生にあまた見てきた諸々の死の相なべてぼくの死だった
10
さあお逃げぼくの指先逃がし翔ぶ蝶だけ捕獲してるんだよ
8
用意など出来てるような積りだけ未知方向で来る女神
8
忘れない蝶を追うときキミがいて放てば花と風に消え去り
13
精霊が嘘や葛藤見透かして見つめおりたる恥じる私を
15
程なくし日は沈みゆく少女指す指先ほどの愛が撒ければ
9
悲惨さが満ちる道ほどその道は私に非ずHAPPY・RORD
8
レキサルティ眠り赴く束の間の最後の瞬時心安けく
7
公然と聞こえるほどの大仰なため息つかすここも
他所
(
よそ
)
の地
10
鉄格子左右から出るちいちゃな手今日の別れか明日の約束
8
稲穂揺れ金の西日を背景に違わぬ誓いここに交わされ
13
苦行との対比さぞかし珍妙でメリーベリーのフラペチーノ
8
幸福なクラス級友絆ありあれが最後の冬物語
13
丸四角丸に四角は合わないと強くなれよと四角に言いて
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