Utakata
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美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。
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慚愧
(
ざんき
)
すら出来ない人生整理して心静かに準備しなさい
9
不思議とも縁が切られた青い麦ぼくと並んで風に
靡
(
なび
)
こう
12
ミニマムな極地を洒落た空間で髪切る音の虚無の静けさ
10
寂しさはお澄まし顔でフェークする幾度経てきたひとり歳末
16
海燕
(
うみつばめ
)
さえずる声にきみがいた空と波とは
灰白色
(
はいはくしょく
)
で
17
希
(
のぞ
)
みかけ殺すものさえ信じるとぼくはあくまで
人間
(
ひと
)
にすぎない
8
優しさが戦うことはツワモノも臆するだけの意志が込められ
7
キッチンで思惑のままかじりつく夏草色のゴールドキウイ
13
惨めさや不要領が堆積しこんな慈愛に変じたのかしら
11
表裏見せっこしても仮の恋少女と少女ピアニッシモで
9
こんなにも生きてきたねと愛がある誰かのためにぼくはそのまま
9
アニソンを歌ってくれる幼な声素敵なクリスマスプレゼント
13
関係は愛を壊すの独りいるそれが愛だとぼくが知るとき
9
ふてくされ毒づきそしてもう一度歩き始める浅瀬の少女
14
ドアひとつこちらと向こう断ぜられきみがぼくでなかった強み
11
配信の動画で切に何か言うきみを騒音掻き消し断ず
8
見も知らぬ座敷で巨躯の蛾を始末している私夢そこで切れ
11
何人
(
なにびと
)
の思惑からもこぼれ落ち食器と食器かち合う音で
14
末の子が泣き止むまでを待ちおりてママらと囲むランチの時間
12
追々と荒振る冬の物語英気養うチャイミルクティー
14
肉親の死を味わえば何かが堕ちる
人間
(
ひと
)
の
性
(
さが
)
から在るべきものが
10
催事ありサンタ帽子がずらりと並び人の世は経過してゆく
11
聖域よ引きこもりなる世俗語に騙されないで神の子BOY
11
純粋が
斃
(
たお
)
れゆくから土曜日に撫でくる風が
爽美
(
そうび
)
なように
12
消灯の早い病棟ここまでも運ぶ浮き世のクリスマスイブ
21
薬など無しにカフェーに座ってた7年前に戻るは難し
16
照れ混じり自転車起こし立ち上がる少女に男言葉足らずに
18
匆々
(
そうそう
)
とぼくには最早二つだけまだ来ない死とまだ見ない神
10
雲空も太陽さえもぼくの死は意に関せず何事でも無し
10
地下鉄のドアーが閉まる静けさでぼくたち他者が共に運ばれ
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