Utakata
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美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。
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碧空
(
へきくう
)
の
下
(
もと
)
で植木を手直しす
女性
(
ひと
)
の恋した少年のことなど想う
10
コーラルの海の航海綱解けばとうに私は
人間
(
ひと
)
でなかった
9
太陽と空とわずかな静けさがあれば神なき世界是非無し
10
これがまあ終のエリアか極彩の表通りを眺めおりたり
15
荘重も華麗も要らず薄やみで彼女奏でるバガテル優し
6
街中にモーツァルトを響かせばメンクリ無しに人生けるやも
7
ひとりとは宇宙の
涯
(
はて
)
に両の手を伸ばせは届くそのことなのだ
10
辻󠄀角に座りてスカートはためかせ寒いと言いし少女ら四人
8
何も無い人と伝えず伝われるそんな空気を望まず
纏
(
まと
)
いし
2
何か書くそぶりを見せる奥様も火宅と消える寂しき
女
(
ひと
)
かも
4
銀の爪プラン変更説明す誇りと
矜持
(
きょうじ
)
この
娘
(
こ
)
に在りて
5
足早な冬にリア王思い出す孤影極まり老いの
寒風
(
さむかぜ
)
11
何事も過ぎ去ればただ幻と肝に銘じてラッシュ時の夜
10
真実の抜け殻だけが取り澄まし落ち葉揺らして秋の向こうへ
15
ホルダーでベビーをつれたママさんが多い席にて浮き立つ私
10
生々とかつての私
其処此処
(
そこここ
)
に未来の私
彼処
(
かしこ
)
に生きて
9
何も無い誰もいなくていいじゃないかつて例なき 生築くのよ
7
気の毒に衆愚と共に常におり描けなくなった絵描きさんよね
9
少年に先導されて元辿る踏み迷いしも嬉しい時間
8
濡れ光る
甍
(
いらか
)
を覆う松が揺れ地上は人が行き交い
奔
(
はし
)
り
12
慰めは言葉無くして安らぎは
彼
(
か
)
の人来たる気配に起こり
10
水底
(
みなそこ
(
)
)
の夢限定で眠るのは少女ではなく本物の海
10
街中で涙まじりの嘆息を漏らしたるそんな日もありデクレッシェンド
11
気まぐれな蝶さながらに潮風に吹かれ彼女は海路ヘ
出
(
いで
)
ん
12
ご時勢も見なきゃ駄目だぞと無口な厳父ある時言いおり
7
長月に神の試練は終わらない誰も彼もが風と去り逝き
11
金銭の心配も無く凛としたフリをしてみるフリをしている
11
必要とされてないから描くのよと気丈な彼女キャンバス向かい
10
双極の病抱えて他を閉ざし街彷徨う子後にし定め
9
死は赦免生は流刑と思いたり秋の陽射しに時に浮上し
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