Utakata
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美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。
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慎ましく食器まとめて合掌し店を出て行く青年眩し
19
借家には半数以上の高齢者如何なる暮らしか私知らずに
12
デパ地下をそぞろ歩いて目の保養母に後ろ手繋がれないで
10
画廊などもったい澄まし歩いても心弾ける何ものもなし
10
人という人とは常にニアミスで生きて堪えた軌跡こそ夢
10
絶妙な調和意味するマリアージュそいつを探せ踏み出せ自分
12
老友という言の葉が美しく思えて侘びし小糠雨の日
15
安心と嬉しさそして安らぎに浸れることを恋というなら
10
年々と失くすもの有り暮らしぶり心ならずもミニマリスト
12
オレンジのカボチャが街から消えたなら云わずとしれた冬の到来
13
在り様は如何ともし難くて汚辱の中を優雅に遊ぶ
8
にんまりと用意されてるものがある行く先々にその折々に
11
この街で過ごす未来があまりにも明白過ぎて凛と幕引く
14
人でなく空を見ながら世を去ると願う少女の神秘知る僕
13
グレゴリオ聖歌を聴きて横になり疲労と揺らぎ共に来る秋
14
線はいいもう沢山よ点のまま星さながらにスッと消えれば
11
愛し合うただそれだけで事を成す僕らはみんな思いがけなく
12
取り返しつかないことを人生と私は呼ぶわ成功者すら
11
淋しさはネオン看板人いきれ欲の目隠し溶け込む私
12
頂上でまみえる僕らあんなにも無縁の生を歩み続けて
12
寂寞の瞳を伏せて群衆に溶けて消えゆく友無き少女
11
絵にならずいとも映えない自画像を掲げて今日は歯科へ赴く
8
空隠すビル群見つつまだどこか帰れる場所がある気がしてて
13
些事満ちて我が身儚く蟻の
如
(
ごと
)
空に
聳
(
そび
)
える怪異の下で
11
和装映え御婦人四人集いおり世は秋色に染まり変易す
14
緩慢な坂道途中立ち止まり不思議の絶えた生に疲弊す
12
行き場ない者たちだけがたどり着くそんな境地へ赴きましょう
9
四十年都会の中の無人島壊れていなきゃ普通じゃないわ
16
目を細め波のきらめき眩しくてあなた重ねた雄々しき飛翔
13
サヨナラがそこかしこにて待ち伏せて緩いカーブに差し掛かる秋
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