美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。

担架行くわれ見る慈顔遠ざかり父よはるけき地平に立つ青年ひと
11
外出のドアを同時に押し開ける名前素性も知らぬ黙礼
18
冴えない日胸で密かに唱えてねルック・アット・ザ・ブライト・サイド
9
間違えてお行きなさいね間違わないと学べないから
10
ひっそりと倒れていった人たちとまだ倒れずに蠢く人々
11
大文字で感謝の二文字記したる旗冬風に煽られている
10
あの頃の父母おやと同じ歳なのか何たる迂闊何たる未熟
12
夏時間芝に寝転び空見上ぐ何のジャッジも自責も無しに
12
泥海の無力の船の舵取って殲滅したきもの跋扈する
7
立ち込める暗雲もみな銀色の裏地のありて君を負かさず
7
鉄橋を通過していく電車音風が不穏な気圧変動
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純然とロマンメルヘン味わえた幼少期あり幸いという
12
つま先をたてて背伸びし指先を天の何かに伸ばしてみる時代とき
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取り敢えず不審と懐疑で聞いておく耳触り良き正義の言葉
12
傾斜道つんのめりつつ下りゆく幻あまた散りばめながら
9
茹でパスタ梅じそワカメのふりかけにポン酢まわして豪華なディナー
13
黄昏の荘厳だけが赦したの世に頑是ない私のことを
10
羽曳野の団地に住まう新婚の私のいない若き父母
11
朝焼けは何の始まりでもない日神々しくて永遠なのでした
8
愛嬌と臨機応変持ち得ても幸せだった保証は持てない 
9
もういいと言っても決して許さない外部は今日も華々しげだ
7
純白のスノーボールが陽を浴びて荒ぶる心緩み感じて
12
唐揚げを頬張りながら来し方を悲愴な顔で思い詰めてる
9
世の外にありとあらゆる辱め甘んじて受け立ち続けてる
9
華やぎもきらめきもなく歳重ね観照のみを道連れにゆく
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伏せられたカードをサッと返したらあなたは実は天使なのでしょ?
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どこからも彼方にあるという国が僕のほんとにいる場所なんだ
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世間垢放おっておいてもつきはせぬ長い旅路を経てきたものだ
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何もかも失うための旅続け見てよあらかた成就されたこの身を
8
何時も死ぬる覚悟は此処に有り二十九年の絶海孤島
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