Utakata
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美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。
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地球人
(
ほしびと
)
よ心得てるわ私とは踊りたくなどなかったのよね
9
押し流すカートのなかの命綱
逢魔時
(
おうまがとき
)
に回遊魚満つ
9
父母よ
人間
(
ひと
)
の密林燃えており老いの入り口かくまで辛き
11
オーレンカ私の生も
傾
(
かし
)
ぎおり思儀も叶わぬ色相湛え
6
激暑の日夕立ちありて横臥する枕横からエリック・サティ
11
厳かに闘い抜いた
余所街
(
よそまち
)
でこんな密かな惜別の夏
10
世の人を困惑させし分子ゆえ身を退けてひと粒の麦
7
詩集の背眺めてキミは今も尚…問いかけ
噤
(
つぐ
)
む旧い友への
11
ローリング酷い無様なクロールで500メートル泳いだあの子
7
大方を走り抜けたという虚脱悲傷憐憫浸る暇無し
8
菓子店のゼリーの名見て感心す歩を止め眺む清流泰然
7
麗しき人魚に言葉知らしめてフェーズフォーカス 自分軸など
6
想いなど日めくりみたく棄てていく 向後侘びしき日々の鍛錬
8
必ずや出くわす
級友集
(
メイトつど
)
いおり独り制服その道来たね
6
晩年という音響は頂けず最終章の
頁繰
(
ページく
)
る指
9
流浪にも終焉ありて
無彩色
(
モノクロ
)
のシフォンと魔女のエクシステンス
7
猛き夏不毛の辛苦世に満ちて 神々の嬉戯止めるもの無し
8
今
畢
(
おわ
)
る生涯想う幾様の生の儚き蝟集のなかで
8
それでいいそれでいいのと
黄昏
(
たそが
)
れるさざ波優し 拗ねるキミにも
8
憐憫の極北までも
往
(
ゆ
)
くのだわ世と折り合わぬ
透過星
(
とうかぼし
)
より
6
哀願の瞳で瞬時行き違う
少女
(
あなた
)
の
生命
(
いのち
)
も私のなかに
7
炎天下設えられたステージでチアダン踊るちっちゃい子たち
12
風の子の保育園裏夜気にまだ自転車二台しんと停められ
13
現し世に適せざる者ここに居り二十四時間遠隔監視
5
大海に嬰児のまれて幾星霜生きてた彼女そんな生です
7
隠花ゆえ世に屈しつつ鎮まりの種蒔き続け悔いること無し
7
まだ
娑婆
(
そこ
)
で終身放置忍ぶキミここで待ってるわれら
聖闘士
(
セイント
)
6
胸中は神と対話し騒擾に出された試食微笑んで受け
4
いっさいのドラマの外の黙示録終わった生とはじまる生と
6
物言わず言い掛けられず屹立す夏の極みのメタセコイア
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