美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。

アンニュイなジャズが相応し光なくただ開けるを待つ冬の扉を
15
またしてもネッ友一人癌告知神よ神よと空を見仰ぐ
16
不細工に生きた痕跡十年後変哲もなし車道騒がし
12
たっぷりの粥に揚げパン肉団子贅沢逸品食べ応えあり
14
カート押し命をつなぐ列をなし世界よ決して破滅しないで
17
永遠の距離があるから話せるのあなたの中に私いるのよ
13
シャッター街自転車おりて押し歩く淋しさならば知り抜いてるわ
17
何もない世界をハンデ持ちサヴァイヴするの稀代の君で
10
お決まりのループを描く他人ひと模様私に事が起こらぬように
14
「愛」という一文字書いて瓶に入れ海に投下し遥けき君よ
14
どれほどの尻切れとんぼ重ねたら生を実感出来たのかしら
11
世間さまあなたは神でないでしょう真っ逆さまな私と時勢
14
シトラスのオレンジティーを喫してる不調の波を意識しながら
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もう死語か朴訥可憐なリリシズム出回るものにため息ばかり
10
問う者も応える者も絶えはててセミセルフレジ小銭を掬う
14
慎ましく食器まとめて合掌し店を出て行く青年眩し
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借家には半数以上の高齢者如何なる暮らしか私知らずに
12
デパ地下をそぞろ歩いて目の保養母に後ろ手繋がれないで
10
画廊などもったい澄まし歩いても心弾ける何ものもなし
10
人という人とは常にニアミスで生きて堪えた軌跡こそ夢
10
絶妙な調和意味するマリアージュそいつを探せ踏み出せ自分
12
老友という言の葉が美しく思えて侘びし小糠雨の日
15
安心と嬉しさそして安らぎに浸れることを恋というなら
10
年々と失くすもの有り暮らしぶり心ならずもミニマリスト
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オレンジのカボチャが街から消えたなら云わずとしれた冬の到来
13
在り様は如何ともし難くて汚辱の中を優雅に遊ぶ
8
にんまりと用意されてるものがある行く先々にその折々に
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この街で過ごす未来があまりにも明白過ぎて凛と幕引く
14
人でなく空を見ながら世を去ると願う少女の神秘知る僕
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グレゴリオ聖歌を聴きて横になり疲労と揺らぎ共に来る秋
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