Utakata
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美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。
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濡れ光る
甍
(
いらか
)
を覆う松が揺れ地上は人が行き交い
奔
(
はし
)
り
12
慰めは言葉無くして安らぎは
彼
(
か
)
の人来たる気配に起こり
10
水底
(
みなそこ
(
)
)
の夢限定で眠るのは少女ではなく本物の海
10
街中で涙まじりの嘆息を漏らしたるそんな日もありデクレッシェンド
11
気まぐれな蝶さながらに潮風に吹かれ彼女は海路ヘ
出
(
いで
)
ん
12
ご時勢も見なきゃ駄目だぞと無口な厳父ある時言いおり
7
長月に神の試練は終わらない誰も彼もが風と去り逝き
11
金銭の心配も無く凛としたフリをしてみるフリをしている
11
必要とされてないから描くのよと気丈な彼女キャンバス向かい
10
双極の病抱えて他を閉ざし街彷徨う子後にし定め
9
死は赦免生は流刑と思いたり秋の陽射しに時に浮上し
13
本だって誰も手にすることないと白さ際立ち清らかなまま
14
刃物の
視線
(
め
)
レストルームの
少女
(
こ
)
の棘を抜いてあげたら風凪ぐ季節
10
無垢も超え無欲も越えて行きなさい雲のようにね風のようにね
13
無垢ゆえに無欲のゆえに生成らず白紙の書物風に
捲
(
めく
)
れる
10
物語そこでは咲かぬ花はキミ最期に光る燐光眩し
9
善良で無欲で泣いた
瞳
(
め
)
をしてた
稀人
(
まれびと
)
だった方の終焉
14
生か死か定められない打ち潮に魔女はひと
度
(
たび
)
夢から醒
(
)
めて
11
秋色のオーケストラは不協和の喜劇と悲劇混じり奏でる
12
凛然と記憶のブーケ抱え込み彼岸の淵に立ちおる私
11
さざなみを眩しい視線で眺めてたキミの
陽炎
(
かげろう
)
金色
(
こんじき
)
に揺れ
14
忘れると思い二回も確認し家に帰ればソラ忘れてる
15
引き寄せる磁石さながら息の合う出会いも遥か彼方に絶えて
16
7日間カールだけで飢え凌ぐ劇団の
娘
(
こ
)
の武勇伝あり
13
威を張って
巌
(
いわお
)
のようにあの世から私の生を見つめてますか
10
美しきものに
飢
(
かつ
)
えて来たのでしょ初秋の愁い美は変容し
8
舞い落ちた枯れ葉にだって趣きがあるでしょと風が
囁
(
ささや
)
いたよ
9
いなかった神がいきなり現れて終点ですと云うやも知れず
11
陰影を深み含蓄味わいを探してるのよこのオフェリアは
6
この世から私が消えるその前に真白な扉開けていいです
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