美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。

新しい私にバトン渡したのどこか知れない星の彼方で
14
闇覆う世界に機嫌損なって豆乳鍋をグツグツ煮込む
13
事情あり理由秘密もまたあって裏のそのまだ奥もある
9
遠い日の少年たちの一人また没したと聞き面影よぎる
13
欲望と疑心暗鬼と比較病ひと美しくなどあるものか
12
遅参した私に空いた一席が君の隣りに用意されてた
15
遠すぎる海はなくともさざ波が胸に押し寄せざわめかせるの
19
更年期トンネル抜けはお預けと風が冷たく宣告下す
14
先端に無知であること別段に頓着せずに窓外見てる
13
読み人のない本風に数ページめくられるまま木の葉舞い散り
17
不死不朽色褪せぬ愛道ばたの顧みられぬ場所に咲く君
13
高すぎたホットジンジャーミルクティー少しく悔やむセルフご褒美
12
光浴び一人得意でいるよりも闇夜を友と共に歩もう
17
神さまと無言のままに対座する僕はこれから冬を迎える
18
群衆にもまれるなかで僕らだけ手をふり分かつ深いサヨナラ
14
青春は気持ちであるという名句半信半疑で聞いておきます
14
両親よ釈迦もイエスも食べました食べて歩いて眠るのでした
9
壁むしり食べようとしたこともある街も時代もかたきであった 
12
要らぬ服捨てる勇気を絞り出し生きた時代を葬ってゆく
19
街濡らす秋雨のよう身内など実は心底冷たいものだ
14
進めない引き返せない狭き道自分駄目だと知りゆくばかり
14
美しきもの優しきひとは今ひどく黄昏れ寂しがっている
11
心電図MRI胃カメラとたらい回しの年もはや長月
10
パルティータじっと聴き耳たてるとき生死の畏れ密やかに消え
9
お着物でひとりマックにいらっしゃりスマホすいすい見つめちゃダメよ
9
漂白の人にもやがて容赦なく冬の寒波が襲来するわ
8
幼子が私の本見て顔を見てにっこり笑いパパと去りゆく
14
市街地へ出没するのプーさんかパディントンだといいのだけれど
19
木枯らしが壊れた世界軒並みに吹きつけ人を見限るように
9
楽しげに装飾された街並みを愛拒絶した少女横切る
11