美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。

引き寄せる磁石さながら息の合う出会いも遥か彼方に絶えて
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7日間カールだけで飢え凌ぐ劇団のの武勇伝あり
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威を張っていわおのようにあの世から私の生を見つめてますか
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美しきものにかつえて来たのでしょ初秋の愁い美は変容し
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舞い落ちた枯れ葉にだって趣きがあるでしょと風がささやいたよ
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いなかった神がいきなり現れて終点ですと云うやも知れず
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陰影を深み含蓄味わいを探してるのよこのオフェリアは
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この世から私が消えるその前に真白な扉開けていいです
8
彼の音楽おとを奇獣のいななきと例えた私ごめんなさいね
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秋のの涼やかな道ぷらぷらと独り下校す女の子あり
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姉はもう妹宛のLINEなど二度としないと心に決めた
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やわらぎと優しさという粒子なら宇宙そらからそれをき放ちたい
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あふる都会幸せ自認する人はどれほどいるのでしょうか
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今日の日を人らしくなく猫みたく過ごせるわれを どうぞ笑って
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はしたなきほど泣き放ち河川の歩道自転車駆る
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いにしえの哲人言いし痴愚演じ狂したフリして遊興せよと
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いつかの日あなたがそうでいたように波音続く夢で見た海
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宇宙までソーダブルーの哀しみを投下せしほど無為の超克
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残照をただ見ておりし憐憫の三億分の一の生命
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人いきれ抜け出し座る並木道緑と鳥のさえずいと
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美しきガレージありて素晴らしき2台の車他人ひと様の城
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気ぶせりな客人独り打ち震えこの世の様に困惑しつつ
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音たてず檸檬れもんの砂が落ち行くに似たりと思う娑婆の明け暮れ
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中途まで我慢を重ね興趣尽き匙投げざるを得ない本嫌い
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鮮やかに消される幕を待ち設け少女は秋の向こうへ馳せる
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喚声も歎声も絶え煙雨降り無人で回る回転木馬
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上からの力がそこは働くとキミは清流天使でいなさい
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いつかまたどこかも知れぬ異世界で私があなたかも知れないわ
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二年間仮りの寿命を定めても風の輪舞ワルツ人間ひと凝視みつめて
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角打ちに行ってこの世のお勉強称して優し酒豪の彼女
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