Utakata
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美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。
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愉
(
たの
)
しみがいつか終われる難しき人生の秋歩き出します
12
果てしなく伸びる舗装の並木道秋の気配が私
緩
(
ゆる
)
める
12
もうバスのエンジンかかり方途無し黙って見合う照れも投げ棄て
9
そばかすの破顔一笑愛らしく少年らみな虜となりし
13
居場所なきキミを迎えるシェルターが私の
裡
(
うち
)
の深部にあるの
12
大衆に隠れ見えないエンジェルがキミに微笑みうなずいている
10
衰耄
(
すいもう
)
の迷路のままに身を寄せて秋を探しに出かけましょうか
9
海の夢うつつに見たら異世界のキミと傷分けフォーリンラブ
9
十月の夏陽を浴びて断乎としこの世の客人此処に腰掛け
8
北条の凪は琥珀に煌めきてあらぬ世の者演じてみたり
11
琴線に触れる言葉を待っていた父母亡くして以来ずっと
14
独り居も次第次第に慣れてくる頑張り過ぎず頑張りましょう
10
一分の朝のスピーチ窮迫し覚え知ったる野ばらを歌う
11
忘れてた目映い夕日お母さんこれは終わりのある道だから
12
不可能と言う言葉こそ力沸く起源のような気もしています
14
口悪く度胸座って姉御肌
稀星
(
きらら
)
という名の少女在りし
10
おにぎりとポテトサラダとコロッケでチャッチャッと済ますお一人夕餉
12
談笑の帰路窓窓の灯よそれは私にあらず虫の声聴く
8
カセットに生録し合いラジオ模しDJごっこ小六の冬
9
Fくんと視線が合えば精悍な顔でうなずく
十歳
(
とお
)
のときめき
12
踏み切りを渡ったところの本屋さん買ってもらった最初の絵本
15
諦
(
あきら
)
めという鉄杖をついて今聖なる坂を独り登らん
9
巷間を縫って飛翔の痕跡も即時消去すムラサキツバメ
13
チェット吹くペットの音を聴きながらまだ生きている事実を思う
9
父母
(
ちちはは
)
の成したる量を想い出せ卑小無力なわがまま娘
14
「駄目」と「良い」分かたなければ傷み無し目指す理想はそうした境地
6
そのままでいいのよという
波飛沫燈色
(
なみしぶきひいろ
)
煌
(
きら
)
めく母の呼び声
11
遠隔地異動なりてもアルバムの父の温顔桂浜にて
9
神秘とはかくも悲惨で痛ましき泥の
裡
(
うち
)
より
出
(
いで
)
る不思議よ
9
ベビー連れママの談笑見おる
瞳
(
め
)
に記憶ばかりが遥かに
霞
(
かす
)
む
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