Utakata
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美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。
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ぼくたちの今日は終わって昨日なしあるのはただ
明日
(
あした
)
だけこんにちは
6
腰骨の3箇所注射打たれいてまだぼんやりと生きてる私
13
きみ渡るその瞬間も一緒です私がいるわ変わることなく
14
壁穴で赤い風船持つきみもようやく見たね満天の星
9
せせらぎの彼岸でかすかに微笑もれやがて手を取る清らかなひと
14
ワンルーム白い天井さよならがすぐそこにあり私抱きしめ
11
俗塵にまみれていつもサヨナラを哀しい瞳湛えて訴え
10
こんなにも清い晩年なにもないなにもないと寒風に巻かれ
12
悠久の流れの泡粒でしかない私がセブンに脚を踏み入れる
12
雲という優しさは今形を変えて流れを変えて
7
柔らかに凛然として床しくて石のごとくに沈黙すべし
10
ダメになるお母さん今私はこの世で独りだった
7
太陽がきみなどダメと言ったかいきみの立つ街朝から晩へ
8
時間はねただ前にしか進まない二度とは来ない今日の哀しみ
14
遠くから曲がる間際に手を振ったいい子も今は還暦迎え
19
初々しききみが渡ると憧れるぼくが架けた七つのブリッジ
5
天国の門で伝える言葉ありこの世ではもの云わずに生きてきたから
13
寂しさが刻印となり離脱せよぼくがはじめて悪を知った日
14
漂白の無情感なる街ならば
潰
(
つい
)
える者よそは真理なり
7
誰
(
た
)
が笑う嘘の明るさ扇動し真冬深夜のぎっくり腰を
14
あの日から琴線触れる言葉だけ探してきたわ冬の坂道
15
しずやかな最期の日々をあきらめという杖つきてやりすごす
現在
(
いま
)
18
舞踏会きみは不参加だからだねあんな素敵にぼくと踊れて
7
そんなにもアルミ扉を凶暴に開閉する音もまたひとつの寂寞
13
小綺麗な街の角にも心にもあなた現るべくもない吐息
15
このものたちの業の輪廻よひと知らず自己のみ愛し抱きよす寄る辺
13
早逝の少女の想いかき抱き北摂西に筆を置きつつ
15
隔絶の衰微進みて灯り消し明日の目覚めのカロリーメイト
13
伽羅
(
きゃら
)
香り雨に濡れおる
甍
(
いらか
)
かな共に歩くひとのない道
13
かのひとのいなき世界に倒れ伏すかつての魔術昔日の雲
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