美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。

愛せないきみはぼくから護(まも)られて敢えて纏(まと)わぬシフォンのドレス
9
寒中の戦闘あまり辛すぎて手持ち無沙汰なハンドクリーム
10
冬晴れのミルク色の陽降り注ぐ安穏などはどこにもないよ
10
麗しき神話を跡に拵(こしら)えるラメいりピンクのネイルチップを
10
いつもニコニコしていたと母のいう父会ってみたかった
14
白々と落ちるおつりをわしづかみ虚無漂いてセルフレジより
12
列をなし並び待つ人いずこにも用も足せない不自由タウン
8
冬模様駐輪場は有料で寂しき構図音立て外(はず)れ
7
冬枯れの人いきれ沸く寒空に天使の如く独りぼっちよ
11
与えるも受け取るもなくその人のただ存在が「愛」だった人
12
生涯をよそびととして石となり燃える燈(ひ)を背に辿るわが帰路()
9
パステルのピンクの空にただ花であるしかない一輪の君
12
ぼくが裡(り)に堅忍不抜の鎮まりをなくして愛は放射出来ない
5
賢さや優しさなどを無下にして行かせた私堪忍してね
13
もう済んだはずの頁が(ページ)尽きないね白い帳面あと何頁(ページ)
11
肩越しに汚物吐瀉して寝かされて天使と呼ばれ青き日月
8
生きるのはもう結構ですよと恥じらってお月様が言いました
11
慚愧(ざんき)すら出来ない人生整理して心静かに準備しなさい
7
不思議とも縁が切られた青い麦ぼくと並んで風に靡(なび)こう
9
ミニマムな極地を洒落た空間で髪切る音の虚無の静けさ
9
寂しさはお澄まし顔でフェークする幾度経てきたひとり歳末
13
海燕(うみつばめ)さえずる声にきみがいた空と波とは灰白色(はいはくしょく)で
15
希(のぞ)みかけ殺すものさえ信じるとぼくはあくまで人間(ひと)にすぎない
6
優しさが戦うことはツワモノも臆するだけの意志が込められ
6
キッチンで思惑のままかじりつく夏草色のゴールドキウイ
12
惨めさや不要領が堆積しこんな慈愛に変じたのかしら
8
表裏見せっこしても仮の恋少女と少女ピアニッシモで
7
こんなにも生きてきたねと愛がある誰かのためにぼくはそのまま
8
アニソンを歌ってくれる幼な声素敵なクリスマスプレゼント
11
関係は愛を壊すの独りいるそれが愛だとぼくが知るとき
8